アルデの街を探索 2
冒険者ギルドを出たは良いけど、まだお昼の時間だし、何すっかなぁ
飯は食いたい気分じゃないし、仕事はしたくないしなぁ
今日は街を適当にぶらぶらすることにした
商業地区の一角に露店が集まっている所があった
冷やかしと言うか掘り出し物でも無いかな~と言うことで見てみることにする
うん、ゴミばっかりだ
鑑定を持っている商人は絶対買わないだろうな
逆に売っている人達って鑑定を持っているのだろうか?
例えばこれとか聞いたらどう回答するのだろうか
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【ツボ】
品質:E
効果:なし
何処の誰が作った分からないただのツボ、水を入れると漏れるため使い物にならない
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指でツボを弾く、『チーン』
「いい音色だな。
これは良い壺だ…」
「お客様、さすが、良くお分かりになられますな」
「北宋だな」
「は?」
「なんだね?」
「いえ」
「主人、この壺を説明してくれないか?」
「は、はい、お客様がおっしゃられた通り、ほ、ほく、北宋のものでございます」
「ほぅ?北宋とはどういったものだ?」
「えー、北宋とは、あーある貴族の、であるからして」
「嘘だッッ!!」
「ひええぇ~~、お、お許しを~」
「冗談はこれくらいにして、実際この壺って何?」
「お、驚かさないでくだせぃ、心臓が止まるかと思いやした。
すいません、流れに流れてきたものなので、どういった壺なのかは、あっしにはわからないです」
「あー責めてる訳じゃないよ、ただ気になって聞いてみただけだから」
「お買い上げでしょうか?今なら銀貨3枚でどうです?」
「いや、いいよ、また次の機会にするわ」
「わかりやした、またのご利用お待ちしてます」
とりあえず分かったことは、商人といえど、必ず鑑定を持っているとは限らないってことか
ホント、ゴードンさんには頭が上がらないや
ゴードンさんで思い出した、王都の件を聞きに行ってみよう
・・・・
ゴードン商会に到着~
ゴードンさんは居るかな?
「こんにちは~」
「ハル様、いらっしゃいませ」
「ゴードンさんはいらっしゃいますか?」
「申し訳ありませんが、主人は今朝、王都へ出発したばかりなんですよ。
何かお伝えすることがあるなら、承りますが」
あっちゃ~出発しちゃったか、しかも今朝ってタイミング悪かったな…
「いえいえ、王都にいつ出発するのか知りたかっただけなので、大丈夫です。
折角来たので、お店の中見ても良いでしょうか?」
「はい、ご希望の品が有るかわかりませんが、ご自由に見て行ってくださいませ」
俺は商品棚を見てみることにした
棚に赤色の液体が入った瓶が並んでいるのを見つけた
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【HPポーション】
品質:C
効果:HP回復+10
飲むと体力が回復する
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HPポーションか、そういえば持っていなかったな
鎧が有ったから助かったけど、大ケガしてもおかしくない戦闘もあったし、持っていても良いかもしれないな
「マリーさん、HPポーションっていくらですか?」
「HPポーションは1瓶、銀貨1枚になります」
「値段知らなかったのでアレですが、結構高いんですね。
命には代えられないし、んーとりあえず5本頂けますか?」
「ありがとうございます、銀貨5枚になります。
HPポーションは販売に決まりがありまして、どこのお店で買っても値段は同じなんですよ」
財布から銀貨5枚を取り出して支払った
「そうだったんですね、まあ、ゴードンさんが暴利を貪っているとは思っていなかったので問題無かったですけどね。
それでは、また来ます」
俺はゴードン商会を後にし、宿屋へ帰ることにした
宿屋へ着いた俺はマスターに言った
「マスター今日は飯いらないわ」
「どうした?珍しいな」
「いやさ、冒険者ギルドで解体講習受けてさ、食欲無いんだわ」
「そうか、じゃあ明日の朝の食事をすこし豪華にしておく」
「ん、あんがとさん、それじゃ部屋に戻って寝るわ」
部屋に戻った俺は体を拭き、今日の成果を確認してみることにした
「ステータス」
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名前:ハル
年齢:20
状態:普通
LV:1
HP:12/12
MP:25/25
STR:8
VIT:5
AGI:4
INT:15
DEX:20
LUK:3
スキル:投擲Lv2、言語理解、剣術Lv1、激おこぷんぷんLv2、魔力操作Lv2、生活魔法Lv2、鑑定Lv3、隠密Lv1、解体Lv2(new)
称号:命100、ケモナーLv2、暗黒変態紳士
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ん?解体スキルを習得したのは良いんだが、いきなりレベル2で習得したな
まぁ、かなり充実した講習だったのは間違いなかったけどな
損している訳じゃないし、まあいいや
明日は休みだ!寝るぞ~…ぐぅ
ハリー!あの壺をゴードン様に届けてくれよ。あれは・・・いいものだ!!