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抜け道


一息入れて落ち着いた所で、今後の話をすることにした。


「どうする? もう1度挑戦するか? それとも戻る?」


「さすがにもう1戦は辛いかな~?」


「あたいも遠慮するのじゃ。」


「ビアンカがそう言うならお終いだな。じゃあ戻るとするか。」


「「「「「は~い(なのじゃ)。」」」」」


さて、来た道を最短で戻るのが良いか、マップを埋めながら別ルートで帰るかなんだが、どうしよう。

おそらくだけど、左右どちらからでもこのボス部屋に通じている気がするんだよね。

皆に聞いてみるか。


「なぁ、来た道戻るのと、マップを埋めながら戻るのどっちがいい?

 おそらくどちらの道も大した違いは無いと思うんだけど、行ってみないことには分からないから何とも言えないんだけどね。」


「変わらないんだったら、埋める方で良いんじゃないのかな?」


「そうじゃの、ゴブリンナイトじゃ無いのなら、問題無いのじゃ。」


「そっか、なら埋めながら帰るとするか。」


とりあえずボス部屋を出てすぐ右に曲がる通路から埋めていくことにした。

通路を進むと、どうやら行き止まりだったみたいだ。


「あっ…」


「どうしたんじゃ?」


「いや、マッピングしていて気が付いたんだけど、ここも近道かもしれない。」


そう言って俺は壁に手をかざしてみると、地下4階同様に突き抜けた。


「よし! 近道見つけた!」


しかも、ここは階段のすぐそばの通路に出るみたいだ。


「さすがはハルさんです♪」


「だね~」


「当然。」


「ハル様凄いです。」


「で、このまま戻るのかの?」


「そうだな、皆も疲れているだろうし、マッピングは後日にして、このまま戻ろうか。」


上に上る階段へと向かい、そのまま4階へと進むことにした。

ホブゴブリンのボス戦を邪魔しない様にして、後は最短距離でダンジョンを後にするのだった。


・・・・


無事に冒険者ギルドへとやってきた俺達は、早速トルネラさんの所に売りに行くことにした。

もちろん事前に取り出したのを皆に持ってもらっている状態だ。


「こんばんは、トルネラさん。」


「おう、今日も頑張ったみたいだな。」


「はい。お願いします。」


トルネラさんが品物を確認していると、ゴブリンナイトの剣で動きが止まった。


「ほぅ? ゴブリンナイトを倒しのか、やるな!」


「ギリギリ何とかって感じですけどね。

 もし相手が1匹じゃなかったら、おそらく倒せませんでしたよ。」


「いや、それでも大したもんだ。それで、ゴブリンナイトを倒したんだったら盾はどうしたんだ?」


「あたいが使うことにしたのじゃ。」


「なるほどな。他は売るで良いのか?」


「お願いします。」


「ホーンラビットの肉が18、グラスウルフは20、牙が20、ショートソードが16本、ロングソードが41本、ブロードソードが1本か。

 …全部で金貨28枚、銀貨3枚、銅貨8枚って所か。ほらよ。」


俺はお金を受け取り、買取カウンターを後にした。


「じゃあ、今回は1人金貨4枚、銀貨7枚と銅貨3枚だな。」


俺は皆にお金を配分した。


「ハルよ、盾の代金を忘れているのじゃ。」


「ビアンカ、それは必要経費だから気にすんなって。」


「良いんじゃろうか。」


「前衛で装備の消耗が激しいビアンカが気にすることじゃないと思うよ~」


「そうですよ、おかげさまで私達は怪我も無くダンジョン行けるんですから。」


シャルはウンウンと頷いている。


「そう言うことだ、気にしないで貰ってくれ。」


「ありがとうなのじゃ。」


ビアンカさんはとっても嬉しそうだ。


「そうだ! 忘れてとった。」


そこにトルネラさんが声を掛けてきた。


「何ですか?」


「お前さん達が来たら受付へ声を掛ける様に言われておったんだった。

 俺はちゃんと伝えたからな。」


「わかった。」


多分、ダンジョンマップの話だろうな。

とりあえず行ってみることにした。


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