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地下5階 1

とりあえず現状書きあがっているところまで1日1話で予約投稿しておきました。

私的な感情で最近書く気が減少中だったりします。続けられなかった場合はごめんなさいです。


ダンジョンに入ると、すでに点々と明かりが…スライムが燃えていた。


「もう周知されちゃっているみたいですね。」


「まあ、火を点ける手間が省けたと思えば良いんじゃない?」


「そうですね。」


地下1階は何もせずにスルーし、地下2階へ進む。

早速ホーンラビット2匹のお出ましだ。

とは言ってもさほど苦労もせずに無事倒すことが出来た。

ドロップの肉が落ちている。


「さて、肉がドロップしたけど、どうする?

 もちろん金目の物だけ拾っても良いし、全部拾って行っても良い。」


俺がそう言うと、ロンは少し考えた後、


「持って行きます。」


どうやら運ぶことを選んだみたいだ。

解体済みで余計な物がないとは言え、肉1つで1kgくらいは有る。大丈夫だろうか?

地下1階では3回戦闘になり、肉は6個になった。


続いて地下3階へ向かう。

ここは最短距離で抜けるつもりだが、それでも2回の戦闘に遭遇した。

計10匹分の肉と牙を得だ。全部運ぶみたいだが、すでにギリギリっぽい感じだが、俺は何も言わなかった。


地下4階へ到着した。

ショートカットはまだ公表されていないので、他の人に知られる訳にも行かない。

なので通常のルートで向かうことにした。

もちろん途中でゴブリンに遭遇し、戦闘が有り、棍棒をドロップした。

さすがに棍棒は諦めるみたいだ。俺はこっそり棍棒をアイテムボックスに収納しておいた。


小部屋に入り、武器を持ったゴブリンとの戦闘になった。サクっと倒す。

今回の戦利品にショートソードはドロップした。

ショートソードの重さは肉1つと同じくらいだ。ただ、ロンは今でギリギリ運べている状態だ。

売値はホーンラビットの肉の40倍だ。どうする?


どうやら持って行くみたいだ。何とか持ててはいるみたいだが、少しふら付いている。

ナタリーさんが手を出そうとしたので、肩を掴んで止めさせた。

辛そうな顔をしていたが、何も言わずに従ってくれた。ありがとう。


次の小部屋で、ショートソードが追加された。

流石に無理だと思ったらしく、ホーンラビットに肉を1つ諦めるみたいだ。

こっそり肉はアイテムボックスへ収納した。


ようやくボス部屋の前に到着した。今回は3グループ並んでいたので、並ぶついでに休憩することにした。

少し早いがお昼にしてしまおう。今日は周りに人も居るし、おにぎりにしておく。

コップに生活魔法水を汲んで、全員に配った。もちろんロンの分もあげた。


「良いんですか?」


「気にすんな。」


「ありがとうございます。」


そう言って美味しそうにおにぎりを食べていた。

あまりお腹いっぱい食べていなかったのだろう。凄い勢いで食べていた。

しっかりとお昼を取って、休憩もした御蔭で、ロンも元気になったみたいだ。


御昼を食べ終え、少し休憩した所で、俺達の番になった。

ボス部屋に入ると、今回のホブゴブリンは短槍を持って居た。

まぁ、1匹だし、大した苦労も無く倒すことで来た。

ドロップの短槍はホーンラビットの肉と交換みたいだ。


「いよいよ地下5階だな。」


「頑張るのじゃ。」


「どんな感じかな?」


「行ってみれば分かるさ…あっ!」


「どうしたんですか?」


「今思ったんだけど、このまま降りちゃっても良いのか?

 入り口で順番待ちしている人が居たよな。」


「一言声を掛ければ良いんじゃないかな? 後は適当に時間が経てば勝手に入るとかかもしれないよ?」


「そうだな、一声かけてから行くとするか。」


俺は扉を開けて、次の人に知らせた。


「あの、俺達このまま地下5階に降りますんで。」


「わざわざ済まないな、頑張れよ。」


「はい。それでは。」


扉を閉めてから下の階へ向かった。

地下5階は同じゴブリンと言うことで似た様な作りっぽい感じだ。

通路を進み、分かれ道に出た所で右からやってくる反応を見つけた。


「右から反応が4、地下2階と同じパターンも考えられるから、後ろも気を付けて!」


「まかせて~」


「はい!」


まずはビアンカさんが盾を構えて前に出る。

アイリさん達による先制攻撃をしても良いんだが、後ろからの可能性も有るので、魔力を温存してもらうことにした。


「さあ、来るのじゃ!」


現れたのはホブゴブリンが1、ゴブリンが3の集団だった。

ホブゴブリンはロングソード、ゴブリンはショートソードを持っていた。


「全員が武器持ちだ、気を付けろ!」


まずはゴブリン3匹が攻撃を仕掛けてきた。

俺は1匹のゴブリンに向けて攻撃を仕掛けた。


ガイン!


俺の攻撃は、ゴブリンの武器で弾かれてしまったが、こちらに注意を向けることが出来たみたいだ。

俺はそのままバックステップでゴブリンから離れた。


残りの2匹はビアンカさんへと攻撃を仕掛けた。

ガンガン!

危なげなくゴブリンの攻撃を防いでいる。

叩きつけたことで動きが止まった所にシャルの攻撃が命中した。


グチャ!


ゴブリンの喉元の急所へと当たり、ゴブリンは血の泡を吹いて倒れた。

そこへホブゴブリンがシャルへ攻撃を仕掛ける…危ない!


「炎の矢!」


そこにティアさんからの支援が入る。攻撃を当てやすい体に命中したが、効果は抜群だ。

燃え上がるホブゴブリンは火を消すために転がりまくっている。


「ウォーターボール!」


アイリさんの魔法で、俺を追いかけてきたゴブリンの顔面に命中!

怯んだ隙に、俺はゴブリンへ攻撃を仕掛ける。


「ギャ!」


ゴブリンのお腹へと短槍の攻撃が刺さり、ゴブリンは息絶えた。

仲間が2匹やられ、ホブゴブリンがあの状態のため、残り1匹のゴブリンが怯んだ隙に、ビアンカさんの攻撃!


「ギャー!」


見事な1撃がゴブリンに当たり、倒したみたいだ。残りはホブゴブリンのみ!

何とか火が消え、立ち上がったホブゴブリンだったが、すでに満身創痍だ。

シャルが何処とは言わないが急所へ攻撃を仕掛け、あっさりと倒してしまった。

しっかりと手を洗わせておく。


「ふぅ…思った以上に大変だったな。」


「そうじゃの。まだ遠距離武器を持った敵が居なかったから良かったのじゃ。」


「だな。これからは魔法も出し惜しみしない方が良いのかもしれないな。」


「じゃあ、次からは先制で使うね~」


「宜しく。」


今回の戦闘は全員が武器持ちだったので、戦利品が一杯だ。

ロングソードが1本、ショートソードが3本だ。

さて、ロンはどうするのかな?


「あ、あの!」


「どうした。」


「まだ戻らないんですよね?」


「そうだな、みんな余裕はどう?」


「全然問題無いよ~」


「大丈夫なのじゃ。」


「問題無いです。」


「行く。」


「私も余裕は有ります。」


「最低でも後1回は戦闘すると思う。」


「わかりました。」


ロンはそう言うと、持って居たすべての肉を諦めたみたいだ。随分と思い切ったな。

おそらくだけど、先ほどの戦闘から動けないことが迷惑になると考えたのかもしれないし、実際武器だけでもそれなりの稼ぎになると判断したのかもしれないけどね。


さて、先ほどのホブゴブリンが右から来たので、左の通路に行ってみることにした。

一度左に曲がった先には扉が有った。中には3つの反応が有った。


「この中に3つの反応。どうする?」


「じゃあ、私とティアで先制攻撃ね。」


「残りはあたいが防いで。」


「それを俺とシャルで追撃ね。後は臨機応変かな。」


「「「「「はい(なのじゃ)!」」」」」


方針も決まったので、扉を開けて突っ込むことにした。


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