今日の予定
普通に目が覚めた。
何か続きが気になる気がするのだが、野球中継が延長になって番組が変更になったようなもやもや感が有るな…はて?
おはようございます。
横には、シャルが俺にしがみ付いて寝ている。
もちろん何もしていないぞ?
おっと、そろそろ起こさないとな。
「ほら、シャル朝だぞ。」
俺がシャルをゆすると、シャルは、目をくしくしとして起きる。
目が覚めたシャルは、「おしっこ。」と言ってトイレに向かって行った。
きちんと言葉が通じるってのはやっぱり良いな。
戻ってきたシャルを着替えさせて、朝食を食べに行くことにした。
食堂にはまだ誰も来ていなかった。
「マスターはよ~、飯ぷり~ず!」
「えっと、何でしょうか?」
「…あっ! す、すいません! つい癖で…朝食を頼んでも良いでしょうか?」
「わかりました。少々お待ちください。」
ついマスターの時の癖で頼んじまったぜ。あーマスターとのやりとりも懐かしいな…
「ぷぷっ♪」
シャルが笑っていた。良いけどね…
「お待たせしました。」
ケリーが朝食を持ってきた。
「おっ、朝からお手伝いか、偉いぞ!」
俺がケリーの頭を撫でてあげると、ケリーは赤くなって恥ずかしがった。
どうやらケリーは褒められるのに慣れていないみたいだ。
「では、ごゆっくりどうぞ。」
そう言ってケリーは戻って行った。
ふと、シャルを見ると何か不機嫌だった。
「どうした?」
「知らない!」
はて? シャルに何かしたか? もしかして頭を撫でて欲しいのか?
「はははっ、シャルは可愛いなぁ~」
ぐしゃぐしゃと頭を撫でてやった。
シャルは仕方ないなぁって顔をしたが、機嫌は治ったみたいだ。
そこにみんながやってきた。
「ハルさん、おはようございます。」
「おっはよ~」
「おはようなのじゃ。」
「ハル様、遅れてすいません。」
「みんな、おはよう。」
席に着き、朝食を頼んでいる。
俺は先に朝食を食べさせてもらうことにした。
さて、今日の朝食はっと。
パンに目玉焼き、サラダとスープだ。普通の宿だとこんなもんだよな。
パンに目玉焼きを乗せて、塩をちょっと掛けて、ラ〇ュタパンして食べる…うん、焼きすぎのため、黄身までカチコチだ。
サラダもスープも塩味だ。マスターの料理が食べたい…
「変な顔してどうしたんじゃ?」
「いや、ちょっとな。」
ここで言うのは作ってくれた人に失礼だしな。
みんなの朝食も来たので食べ始めた。
「なるほど、マスターの飯が懐かしかったのじゃな。」
「まーそんなとこだ。」
「それで、今日はどうするの?」
「とりあえず地下3階まで行ってみようと思う。地下4階は状況次第かな?」
「おっけ~」
「そう言えば地図はどうなったんじゃ?」
「あ、私もそれ気になってました。」
「そう言えば言ってなかったな。まずはこれを見てくれ。」
俺は、買った地図と、自分で書いた地図を広げてみんなに見せた。
「随分違うんじゃの。」
「わかった~、こっちがハル君が作った地図ね?」
アイリさんが指したのは購入した方だ。
「いや、こっちが俺のだ。」
「え~」
「で、こっちが地下2階の地図ね。何か気が付いたことある?」
「あ、分かった~上下左右で1マス増えてるね。」
「そうだ、おそらくだけど、1階降りる毎に1マス増えるんじゃないかと思ってる。
多分、今日地下3階を完成させればハッキリするんじゃないかな?」
「なるほどね~、だったら地下1階の地図でもこんなに違うってことは、下に行くとどうなっちゃうんだろうね?」
「さあ? 興味は有るけど、見るのも怖いな。
多分、整合性を合わせるために、グチャグチャなんじゃ無いかな?」
「試しに買ってみるのは…」
「地下2階ならまだしも、地下10階だと金貨5枚するけど?」
「要らないね。」
「だろ?」
「逆に売ったらお金になるんじゃない?」
「ん~、今の所売るつもりは無いかな。」
「そっか。」
「よし、食事が終わったらダンジョンに行ってみようか。」
「「「「「は~い(なのじゃ)。」」」」」
朝食を済ませた俺達は宿を出発した。
前に乗せたマップを参考にしてください。




