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今日のナタリーさん 84


私はナタリー、冒険者である。


いよいよ今日で第1目標でもある、エリクサーの金額が達成する日になりました。

宿の店主には料理を休む旨を伝え、私も一緒に冒険者ギルドへ行くことにします。


冒険者ギルドへ到着し、販売・買取カウンターへ向かいます。

最近は食堂の方が忙しくて、此処へはビアンカさんとシャルちゃんに任せっきりになっていました。反省です。

私達の順番になり、奥の部屋で対応することになりました。

扱う物が物なので当然の措置です。


すごいです…これほどの高額なお金を取扱うのを見るのは初めてです。

私がギルド員だった時に半年働いて白金貨1枚くらいのお給料だったと考えると、どれだけ凄い金額だと言うことがわかります。

それをポンと出してしまう彼は本当に凄いです。

もし、私がシャルティアさんと同じ状態になった時に、彼は出してくれるのでしょうか?

…愚問でしたね、彼はきっと何とかして助けてくれるでしょうね。


無事エリクサーの受け取りが終了し、いよいよシャルティアさんの怪我を治すときがやってきました。

シャルティアさんがエリクサーを飲むと、シャルティアさんの体が光り出しました。

これって…光ってる時間は違いますが、彼がオーガロードと戦った時と同じ!?

こっそりアイリに確認してみます。


「アイリ、この光って…」


「うん、あの時と似てるね。もしかしたら同じものなのかもしれない。」


「うん…」


光が消え、そこには綺麗になった肌と、右足が元に戻ったシャルティアさんが居ました。

そして、シャルティアさんが自分の足で立ち上がります。

一同感激の嵐です。


おそらく目も見えるようになっていると思われますので、包帯を取ることにします。

私は何度もシャルティアさんの包帯を交換していたので知っていますが、シャルティアさんの目から頭頂部までの広範囲が火傷になっていました。

おそらく火傷は治ったと思いますが、髪の毛まで元通りになるかは分からなかったため、万が一のことを考えて帽子を用意しておいたのですが、正解でしたね。

女性を見て笑うなんて失礼ですよ? 彼には反省してもらうためにも怒っておきます。


そして、目を開けたシャルティアさん…良かったです。

やっぱり親子ですね、目つきは少し違いましたがソックリでした。

今はシャルちゃんと抱き合っています。シャルちゃんも声が出るようになったみたいで良かった…


彼が目線で扉を指しています。

そうですね、今は邪魔しちゃ駄目ですよね。

アイリとビアンカさんに合図を送り、部屋の外に出ました。

その後は、もちろんお互いに喜びあいました。


夜になり、シャルティアさんとシャルちゃんのお祝いをすることになりました。

みんなも楽しそうに食事やお酒を飲んでいます。

私もついつい飲んでしまいます。今日はお祝いですし、良いですよね?


久しぶりに酔いました、頭がフラフラします。

目の前には彼が沢山います。これはアイリので、こっちはビアンカさんかな? シャルちゃんの分はこれとして、私は寛大ですから、これはシャルティアさんに貸してあげましょう。

残りは全部私が貰っても良いですよね?


そろそろ帰ると言うことでしたが、足に力が入りません。

彼におねだりすることにしました。

それなのに、彼はアイリに取られてしまいました、何で?

私はビアンカさんにおんぶされています。

いえ、別にビアンカさんが嫌って訳じゃないんですよ?

これはさっき全部貰おうとした私への罰なのでしょうか…


部屋に帰ってきました。

ビアンカさんに手伝ってもらい、湯あみを済ませます。

着替えは…今日はお酒飲んで暑いし、このまま寝てしまいましょう。

アイリも同じ考えだったみたいで、そのまま布団にくるまってます。

それではおやすみなさい…


私はナタリー冒険者だ。明日もまた頑張ろう。


ナタリーさんは欲張り!?

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