表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
322/554

今日のナタリーさん 80


私はナタリー、冒険者である。


朝になり、みんなが起き出した所で、これからのことを話し合いをすることになりました。

そこで驚くことが有りました。

な、なんとシャルちゃんが声を出したのです!!

前にも同じ様に出したことも有ったとのことでしたので、もしかすると話せるようになるのも近いのかもしれません。


その後の話し合いの結果、私達は迷宮都市へ行くことに決まりました。

早速向かうことにしました。

だけど、彼は昨夜はシャルちゃんのことが心配であまり寝ていません。

彼は大丈夫とは言っていましたが、やはり辛そうです…


「ハル君、ハル君! ハル君!」


アイリが彼を呼び掛けています。

何かが有ったのかと見てみると、彼はコックリ、コックリと居眠りをしていました。

やっぱり辛かったんだ。知ってたはずなのに気が付いてあげられなくてゴメンナサイ。

でも、アイリに気遣いで負けるとは…


その後はアイリが彼と一緒に運転を教えて貰っています。

う、うらやましくなんか、無いんだから…無いんだから………羨ましいです!

でも、これは先に気が付いたアイリの特権ですし、我慢です。

一通りの操作を教えた彼はアイリと交代して眠りに入ってしまいました。お疲れ様です。

彼が寝入ってしばらくしてビアンカさんが提案してきました。


「なぁ、ちょっと良いか?」


「な~に?」


「何でしょうか。」


「あたいらはハルに頼りっぱなしな所が多いじゃろ?

 こんな感じにあたいらでも出来ることは、手伝おうと思うんじゃが、どうじゃろうか。」


「異議な~し!」


「私も同じですね。」


「まぁ、ナタリーは料理しているからまだ良いんだけどね~

 それに比べて私は何もやってないし…」


「あたいもやって無いのじゃ。」


「だから運転覚えて、少しでも負担を軽くできれば良いかな~と思ってさ。」


「なる程の、アイリよ、あたいにも教えて欲しいのじゃ。」


「私もお願いします。」


【しゃるも】


「シャルちゃんも? そっか、そうだよね。

 みんな出来た方が良いし、がんばろ~」


「「おー!」」


まずはシャルちゃんからなんだけど…大して教えてないにも関わらず、物凄く上手です。

獣人さんだからでしょうか?


次に私の番です。


「えいっ!」


ぱん…


「…あれ?」


手綱を叩いてみましたが、馬は動く気配が有りません。


「ナタリー、そんなに優しく叩いたら馬が反応しないんじゃないの?」


「でも、強く叩いたら可哀相な気がして…」


「大丈夫じゃないかな? 多分私達がぺちぺちって叩く程度の感覚しか感じないんじゃないの?」


「そうかな? じゃあもう少し強めに…」


ペチッ!


カッポ、カッポ、カッポ…


「あ、歩き出しました。」


「ナタリー、もう少し強くしないと日が暮れちゃうよ?」


「そうだね、えい!」


パンッ!


カポカポカポカポ…


「良い感じじゃない?」


「思った以上に簡単でした。ただ叩くときちょっとかわいそうと思っちゃうけどね。」


「ま~ね、こればっかりは慣れるしかないんじゃない?」


「だね。」


しばらく運転した後はビアンカさんと交代した所で彼が目を覚ました。

そこで先ほど話し合った内容を彼に伝え、これからは交代で馬車を運転することを決まりました。

何だかんだ言っても体を休めるってことで彼もホッとした顔をしていたので、これで良かったです。


・・・・


「あっ! またゴブリンだ! 数は3。」


彼の警告の声が響きます。

今日はこれで4回目の遭遇です。御蔭で私のレベルも上がったのは良かったのですが、少しうんざりしています。

あっ、今の私のステータスはこんな感じになりました。


----------------------------------

名前:ナタリー

年齢:24

状態:普通


LV:3

HP:24/24(+5)

MP:30/30(+5)


STR:10(+2)

VIT:8(+1)

AGI:7(+1)

INT:26(+3)

DEX:16(+2)

LUK:5


スキル:魔力操作Lv3、聖魔法Lv3、礼儀作法Lv4、接客Lv4、料理Lv5(new)、家事Lv4(new)、槌術Lv2(new)


称号:

----------------------------------


料理や家事が上がったのは最近よく料理をやっているからでしょうね。

槌術が付いたの素直に嬉しいですが、聖魔法が全く上がらなかったのはちょっと残念です。


で、なんでうんざりしているかと言いますと…


「ちょっ! 何処に行くんじゃ!」


ビアンカさんの怒りの声が上がります。

何故ならゴブリンはビアンカさんとシャルちゃんを無視して私の方へとやってきます。

目も血走っていて少し怖いです…

これが毎回続くと言うことは、私はゴブリンにとって倒しやすい獲物なんでしょうね。もっと頑張って強くならないと…


彼の手助けも有り、無事にゴブリンを倒すことが出来ました。

最期の1匹はビアンカさんの怒りの矛先に会っています。

ビアンカさんは胸の大きさで怒っていたみたいですが、多分私が一番弱そうな獲物に見えるのが理由だから違うと思いますよ。


私はナタリー冒険者だ。明日もまた旅が続きます。頑張ろう。


ナタリーさんは鋭い所も有るけれど、意外と天然キャラ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ