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馬車の運転


朝食を食べ、後片付けを終えた俺達は、フォクス村を後にした。


カポカポカポカポ…


馬は街道を走る。

気持ちの良い日差しと、徹夜の眠気で辛い…

車と違って、馬が判断して道を進んでくれるので、何もすることも無いのが拍車をかけている…


・・・・


「…ん、…君! ハル君!」


体を揺すられて意識を取り戻した。


「ご、ゴメン、寝てた!」


馬車で良かった…これが車だったら大事故間違い無しだったよ。


「もう…辛いんだったら交代するよ?」


「頼む。」


「うん♪ まかせて~」


アイリさんと交代した俺は、荷台に移動して眠ることにした。


クイッ!


移動しようと思ったら、アイリさんに服を引っ張られた。


「どうした?」


「ハル君、休むのは運転教えてからにして欲しいかな?」


「…ちなみに馬車を運転したことは?」


「無いよ~」


「…ま、まぁ、そんなに難しく無いから。」


「宜しく~」


俺は一通りの操作方法を教えてあげた。


「わかった~、やってみるね♪」


そう言ってアイリさんは馬車を走らせた。

何度か止まったり、走らせたり、草原を曲がったりして問題無いことを確認。


「うん、大丈夫そう~」


「そっか、何か有ったら起こして良いからな。」


「は~い。」


俺は荷台に移動してひと眠りをすることにした。


・・・・


「ん~~~!」


目が覚めた俺は、背伸びをして、アイリさんと運転を代わることにした。


「あ、ハル君起きた?」


「ああ、すまんね…って、あれ? 何で居るの?」


目の前にはアイリさんが居た。馬車を運転していたハズでは…

運転席を見ると、ビアンカさんが運転していた。


「ハルよ、意外と簡単なんじゃの。」


そう言ってビアンカさんは嬉しそうに言ってきた。


「え~っと。」


「えっとね、いつもハル君ばかりに負担を掛けるのは悪いと思ってたから、みんな運転を覚えることにしたんだよ。」


「と言うことはナタリーさんも?」


「はい。実は先ほどまでは私が運転していたんですよ。」


「そうだったんだ。」


「はい。それで運転が一番上手だったのは、シャルちゃんだったんですよ。」


「え? シャルも運転したの?」


「はい。さすがは獣人さんなんでしょうか? 特に教えることも無く運転出来たんですよ。」


「へぇ~」


【いつもみてたからおぼえた】


「そうかそうか、シャルは凄いなぁ~」


俺はシャルの頭を撫でてあげた。

シャルは役に立ったことに嬉しそうな顔をした。


「それでですね、これからは全員で交代しながら運転することに決まったったんです。」


「シャルもか?」


「はい。」


う~ん、仲間外れは良く無いか。


「分かった、でもシャルは子供だし、他の人よりは時間短めな。」


シャルが頷いたので許可することにした。

大した手間では無かったが、これで少しは楽できそうになったのは良かったかもしれない。

今朝みたいに居眠りだけは絶対やるものかと誓う俺で有った。


やっぱり獣人だと動物の取り扱いが上手のイメージ有るよね?

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