迷宮都市へ
朝起きたシャルは、久々におねしょしたことを恥ずかしがったが、仕方ないことだと思う。
着替えさせてスッキリした所で、今後の話をすることにした。
すると、シャルが
【ごめんなさい】
「何の話だ? 俺達はシャルに謝られるようなことは何も無いぞ?」
しゃるは首を振って
【いろいろとめいわくかけた】
「シャルちゃん、迷惑だなんて思わないで?」
「そうじゃ、そうじゃ、あたいらは仲間なんだ、迷惑に何かならんのじゃ。」
「そうよ、逆にシャルちゃんはもっと私達に迷惑を掛けるべきなのよ!
もっと甘えなさいよね。」
「だ、そうだ。良かったな。
もちろん、俺も迷惑だとは思ってないし、もっと頼って欲しいと思ってるぞ?」
「ぁ・・・・ぅ・・・・・」
シャルは黒板では無く何か言って、ボロボロと泣き出した。
「シャル、お主…」
「シャルちゃん、声が…」
「凄い! 凄いよシャルちゃん!」
「そう言えば孤児院の時も声が出てたな。 もしかするともう直ぐ話せるようになるのかもしれないな。」
「楽しみだね~」
「そうじゃの。」
「ええ、楽しみです。」
「そうだ、コレ渡しておくな。」
俺は昨日拾った人形をシャルへ渡してあげた。
それを見たシャルは奪うように人形を取り、ギュっと抱きしめた。
「どうしたんじゃ? これ。」
「昨日落ちていたのを見つけたんだ。シャルのお母さんがシャルのために作った人形らしい。」
「らしい…って良く分ったよね。」
「鑑定に出てたからな。」
「そう言えば、ハル君って鑑定持ってたよね。」
「どの様な結果が出たのですか?」
「多分シャルのお母さんだと思う人の名前が出てた。
シャルのお母さんの名前ってシャルティアで良いのか?」
シャルは驚いた顔をしながらウンウンと頷いた。
「合ってるみたいじゃの。」
「と言うことは、シャルちゃんの名前ってお母さんから貰ったんだね~」
「みたいだな、良い名前を貰ったな。」
俺はそう言ってシャルの頭を撫でてあげた。シャルも嬉しそうに眼を細めて喜んだ。
「さてと、これからの話なんだけど、俺は迷宮都市へ行ってみたいと思ってる。」
「それって、シャルちゃんのお母さんが居るからかもしれないから?」
「ああ、前に奴隷商の人も言ってただろ? 例え居なかったとしても、何かしら手がかりが掴めるかもしれないからな。」
「もちろん、問題無いのじゃ。」
「そうですね、行きましょう。」
「決まりだね~」
「よし、じゃあ次の目的地は迷宮都市にするぞ。」
「「「お~(なのじゃ!)」」」
こうして次の目的地が決まった。
そろそろシャルの声が戻るのか!?




