鑑定の結果は?
目が覚めた
ぼーっとした頭で昨日何をしたのか思い出す…
スキルの詳細を知りたいと思って鑑定スキルを取得して…
「本来の目的忘れてんじゃん…」
鑑定スキルを取得して色々調べるのに夢中で本来の目的でもあったスキルの詳細を調べていなかった
だが、どうやってスキルの詳細を調べれば良いのか?
自分を鑑定した場合は確か
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【ハル】
年齢:20
状態:普通
LV:1
HP:12/12
MP:25/25
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レベルが低いため、こんなもんだ
スキルも何も表示ししてないから確認することもできない
ん?ギルドカードのステータスならどうだ?
「ステータス」
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名前:ハル
年齢:20
状態:普通
LV:1
HP:12/12
MP:25/25
STR:8
VIT:5
AGI:4
INT:15
DEX:20
LUK:3
スキル:投擲Lv1、言語理解、剣術Lv1、激おこぷんぷんLv2、魔力操作Lv2、生活魔法Lv2、鑑定Lv2
称号:命100、ケモナーLv2、暗黒変態紳士
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「よし、そしてスキルの所を鑑定してみる」
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【ギルドカード】
品質:A
ギルドに所属してる人が持つカード
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ですよね~
単にカードの情報が表示されるだけであった…
たぶん鑑定のレベルが上がっても、カードの詳細が分かるだけだろーな
それにしても品質Aか、何か凄い技術でも使われているんだろうな
ふと、分かり切った内容だったから確認していなかったが、鑑定の項目に鑑定したらどうなるんだろ?
試してみればわかるか、そういう言うことなので試してみることにする
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【ハル】
年齢:20
状態:普通
LV:1
HP:12/12
MP:25/25
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とりあえず年齢でも見てみるか
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【年齢】
年齢:20
生まれた時点で0、1年経過するごとに1増える
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おぉ!詳細が見れた
つまり、鑑定のレベルを上げてスキルの項目を表示させないと見れないってことか
うん、先は長そうだ…
結局スキルの内容を知ることが出来なかったのは残念だが、こればっかりは仕方がない
当分の目標は自分自身のレベル上げと、スキルのレベル上げ、新しいスキルの習得、もちろんお金稼ぎも忘れてはいけない
手ごろなのと言うか、あれだけ苦戦したのもあるし、おそらくホーンラビットしか狩れない気がする
今度は前回の教訓を生かして投擲メインで頑張って…石で思い出した!
あのホーンラビットの角を折った石、普通の石じゃないよね?
早速、鑑定鑑定っと♪
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【******】
品質:*
*********************
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キタ~~~~~!!
鑑定できないってことは凄いものに違いない
だって、単なる石ころだったら
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【石】
品質E
ただの石
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こうなるハズだし
剣と違って壊れているってのは無いよね?
命の木の実の件もそうだが、もっと拾っておくべきだった
ちなみに今持っている数は500gくらいのが5個だけだ、貴重な物とわかってさえ居れば…
いやまてよ、まだ貴重な物と決まったわけじゃない、ぬか喜びはぜず、下手な期待はせずに期待しておこう
話がズレたが今日はホーンラビットで経験値稼ぎ&お金稼ぎに決定~!!
まずは腹ごしらえでもしておきますか
う~~
朝飯、朝飯
今、朝飯を求めて全力疾走している俺は、冒険者ギルドに通う、ごく一般的な冒険者
強いて違うところをあげるとすれば、異世界からきたってところかナ…
名前はハル
そんなわけで、街の外へ行く途中にある宿屋の食堂にやってきたのだ
ふと見ると、キッチンに一人のスキンヘッドの男が座っていた
ウホッ!いいマスター
そう思っていると、突然そのマスターは僕の見ている目の前でエプロンをはずしはじめたのだ…!
「殺ってやろうか?」
「ど、ど、ど、どうしたんだいマスター、いきなり物騒な事言って」
「いや、何か分らんが、坊主に対して殺気が沸いた」
「気のせいじゃなない? 気のせい、気のせい、なので飯よろ~」
「…まあいい、待ってろ」
いぶかしげな眼をしていたが、いつもの通りにマスターはキッチンへ入って行った
「ふぃ~助かった。
マスターは下手をすると、マジ(ジェニファーに)やられるかもしれん…
でも、からかいやすいんだよねマスターって、実に楽しいから止められない」
「ほぉ、そうかそうか、そんなことを考えいたのか」
ギクゥ!!
ギギギと振り返ると、そこにはマスターが鬼の表情で立っていた
「ジョーク、イッツジョークネ、ジャパニーズジョーク、ドゥ-ユゥ-アンダースタン?」
はぁ~と大きなため息を一つついて
「相変わらず言ってる意味は分からんが…
坊主、屋台のスープとウチの飯、どっちがいい?」
俺は神がかった速度で即座にジャンピング土下座を実行した
背筋を伸ばして姿勢を正し、心の底からの精いっぱいの気持ちを込め、両手を付き、頭を地面に擦り付けた
正にこれこそが土下座、キングオブ土下座、グレートスーパー土下座だ!!
「申し訳ありませんでした!!」
「…次は無いぞ?」
「はは~っ!!」
「まぁ、坊主と話しているのは疲れるが、それなりに楽しませてもらってるからな、まぁ、ほどほどにな」
「ありがたきお言葉、感謝の意を申し上げます」
マスターは何かを言いたそうな顔をしていたが、呆れ顔でキッチンへ戻って行った
そして朝食を持ってきた
「ほらよ」
置かれた今日のメニューは、ケバブサンドにオニオンスープ、オレンジフルーツだ、うん相変わらず旨そうだ
先ずは鑑定っと
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【ケパプサンド】
品質B
ミノタウロスの肉にトゥメイトゥ、チーズ、レトゥース、オリジナルソースをパンにはさめたもの
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まずはケパプサンドをぱくり
うまー!肉からあふれる肉汁がソースと絡み合って実に旨い
しかもチーズとトマトもどきとマッチしてて文句の言いようもない旨さだ
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【アカオニォンスープ】
品質B
アカオニォンをバターで炒め、コンソーメと水で煮て塩コショウで味付けしたもの
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次にアカオニォンスープか…アオオニォンスープやキイロオニォンスープも有るのだろうか?
実はオニオンスープって日本にいるときから好きなんだよね
異世界版オニオンスープはどうだろうか?
これまたうまー!味は日本で食べたのと遜色ないくらい旨い
とろっとろに溶けたオニオンにコンソメと塩コショウの味が染みていて最高だ
是非お替りが欲しい
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【Ohレンジ】
品質C
南国に生えている、甘酸っぱくOh!とビックリするほど美味しい
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何で英語?誤翻訳でもしたのだろうか…
まあ、食べてみるか
「Oh!」
納得した、思わず声が出てしまった
上手く表現出来ないが甘酸っぱい旨さだ、しかも後を引く旨さだ
さすがは異世界の果物、あなどれない
「ごっそーさん」
朝食を食べ終えた俺は宿屋を後にしたのだった
書いてる本人も忘れてました(笑)