表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
28/554

鑑定スキルゲットだぜ!


久々にと言っても5日程度だが、ゴードン商会へやってきた


「こんにちは~」


すると奥から女性がやってきた、マリーさんだ


「こんにちは、ハル様お久しぶりです。

 本日はどういった御用で?」


「実はゴードンさんに相談が有るのですが、いらっしゃいますか?」


「ええ、主人は今奥の部屋で仕事中でして、ちょっと呼んでまいりますね」


「はい、お願いします」


マリーさんは奥へ入って行った、しばらく待つとゴードンさんと若い男性がやってきた


「ハルさん、お久しぶりですね、お元気でしたか?」


「色々ありましたが、何とかやっています」


「ハルさん、こちらは息子のハリーです。

 昨夜、王都から戻ってきたばかりなんですよ」


「ハリーと申します。

 ハルさんの話は、会長から色々と聞いています、宜しくお願いします」


「ハリーさんですね、こちらこそ宜しくお願いします」


挨拶が一通り終わったところでゴードンさんが聞いてきた


「ところで本日は何か御用で?」


「実は…うんたらかんたら、あーだこーだ…と言う訳なんですよ」


「ふむ、鑑定スキルですか…確かに私は鑑定スキルを持っています。

 このスキルは商人にとっての商売道具でして、本来商人以外には極秘となっています。

 ですが、お世話になったハルさんの頼みなので、お教えいたしましょう。

 ただし、他の方には内緒にして頂きたいのです」


「無理を言ってお願いしているのは、こちらです。

 約束は守りますので、是非教えてください」


「わかりました。

 ここでは何なので奥へどうぞ」


奥の客間に通された俺は、椅子を勧められたので座ることにした

ゴードンさんが何やら奥から持ってきて、テーブルの上に置いた

それは黒い四角い箱型の物で、何に使用するのか不明な物だった


「さて、ハルさんにはこれから、こちらを調べてもらいます。

 どんな方法を使っても構いませんので、調べてみてください」


俺は黒い箱を手に取り調べてみることにした

箱は思っている以上に軽かった

箱をノックすると軽い音でコンコンと音がした

箱の匂いを嗅いでみたが何も匂わなかった

箱を舐めてみた、少ししょっぱかった、自分の手汗かもしれない

ナイフを取り出し削ってみた、うっすらと傷がついたがすぐに消えてしまった

お湯を出して煮てみた、熱くなって持てなくなったが、すぐ冷めた

etc...


・・・・


気が付くと3時間ほど時間が経っていた、こんなにも集中していたのかと自分もびっくりである

とにかく思いつく限りの事を試してみたが結局この箱が何なのかは分からなかった

そこにゴードンさんがやってきた


「何かわかりましたか?」


「いえ、色々と思いつく限り試してみたのですが、何もわかりませんでした」


ゴードンさんはニヤリと笑い


「それで良いのですよ」


「そうなんですか?」


「時々見に来ていましたが、ハルさんは一生懸命この箱を調べていました。

 実は色々と考えて調べて、それがどの様なものなのかを考察することが、鑑定スキルの習得には必要だったんですよ。

 おそらく鑑定スキルを習得したのではないですか?」


「えっ?ステータス」


----------------------------------

名前:ハル

年齢:20

状態:普通


LV:1

HP:12/12

MP:25/25


STR:8

VIT:5

AGI:4

INT:15

DEX:20

LUK:3


スキル:投擲Lv1、言語理解、剣術Lv1、激おこぷんぷんLv2、魔力操作Lv2、生活魔法Lv2、鑑定Lv1(new)


称号:命100、ケモナーLv2、暗黒変態紳士

----------------------------------


「本当に習得してる」


「はははっ、鑑定スキル習得おめでとうございます。

 早速ですが、その箱を鑑定してみてはいかがでしょうか?

 きっと納得できると思いますよ」


ふむ、それではやってみるか


「鑑定!」


----------------------------------

【鑑定箱】

鑑定スキル習得するためのアイテム

----------------------------------


なるほど、普通のやり方でも鑑定スキルを習得するかもしれないが、このアイテムを使えば習得しやすかったんだろうな


「鑑定出来たようですね。だが、今は大した情報は見えないと思います。

 しかし、レベルが上がるたびに詳細が見られるようになりますので、是非頑張ってみて下さい。

 ただし! このスキルは悪用しようと思うと、出来てしまいます。

 私はハルさんがそういったことをしない方だと思ったのでお教えしました。

 私の目が確かだったことをハルさんが是非証明して下さい」


ゴードンさん、そこまで俺の事を…


「はい! ゴードンさんの信頼を裏切らないためにも絶対悪用しないようにします!

 本当にありがとうございました」


俺はゴードンさんに何度も感謝をし、ゴードン商会を後にすることにした


「そうそう、ハルさんにはお話ししておきます。

 今度、例の実の件で私と息子で王都まで行ってきます。

 しばらく留守にすると思いますので、用事がありましたらマリーに言付けしておいてください」


ふと、思い出したことが有ったのでゴードンさんにお知らせしておくことにした


「ゴードンさん、以前、この実は王都の鑑定じゃないとわからないって話をしていましたよね?」


「確かに言いました、私の鑑定ではレベルが足りないらしく鑑定ができませんでしたので。

 まあ、鑑定が行えない時点で普通の実ではないことが分かってはいましたので、あまり心配はしていませんでしたが」


「なるほど、そうだったんですね。

 ただ、自分にも一つ分かっていることが有ったんですよ。

 ゴードンさんだったら教えても良いと思いましたので、お教えします。

 実は、ギルドカードの称号に『命』って項目がありました。

 これってゴードンさんが言っていた生き返るってのは、これのことなんじゃないのかなと思いました。

 さすがに死んだことが無いので、これが正しいのかは不明ですが…」


ゴードンさんは何かを考えるしぐさをして


「おそらくハルさんの言っていることは正しいのでしょう。

 おかげさまで、心配事が減って大助かりですよ」


「お役に立てて幸いです。

 目的のスキルも取得できたし、色々とお仕事も忙しいと思います。

 なので、そろそろ行こうと思います」


「わかりました、ハルさんも体には気を付けて頑張って下さい。

 今度の王都へは、ゴードン商会の一世一代の大仕事になりますでしょう。

 次に会ったときは、ゴードン大商会になっていることをお約束いたしましょう!

 ハルさん、これからも宜しくお願いします」


「こちらこそ、よろしくお願いします。

 それではまた」


俺はゴードン商会をを後にするのだった


黒い箱の夢を見るようになると具現k(以下略)

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ