主人公、賢者に転職!?
チュン、チュン、チュン…
鳥の声で目が覚めた、朝チュンだ、だが一人だったので何か空しかった
心の奥でもやもやが発生したので動かしてみる、動いた…単なる感情ではなく魔力だった
折角なので魔力を動かしてみる右手、左手、お腹、右足、左足と順番に動かしてみた
昨日よりスムーズに動いている気がする、なんか楽しくなってきた
いたずら心でピーに移動させたら暴発した…
覚えて良かった生活魔法、洗濯機能は万能でした(謎)
魔法使いから賢者にジョブチェンジをした
もしかしたら色々ステータスも変わってるかもしれない、確認してみる
「ステータス」
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名前:ハル
年齢:20
状態:賢者(残158秒)
LV:1
HP:12/12
MP:21/25
STR:8
VIT:5
AGI:4
INT:15
DEX:20
LUK:3
スキル:投擲Lv1、言語理解、剣術Lv1、激おこぷんぷんLv2、魔力操作Lv2(new)、生活魔法Lv2
称号:命100、ケモナーLv2、暗黒変態紳士
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うん、状態が賢者になってた
カウントダウンが気になるが、見なかったことにする、賢者と言ってもステータスに変化は無いからだ
後、やっぱり魔力操作のレベルが上がっていた
何となく上手になったとか理解できた時点で上がってるかな?とは思ったが間違い無かったようだ
激おこぷんぷんのレベルが上がった理由はよくわからないが…
やっぱり鑑定のスキルが欲しい、今日はナタリえもんに相談してみるとしよう
食堂へやってきた、今朝はご飯の匂いはしなかった、残念
「マスター飯~」
「おう、待っとれ」
相変わらずマスターは変わらないな、まぁ、気楽なのでいいが
マスターが朝食を持ってきた、今日のメニューは以下の通りだ
オートミールにサラダとゆで卵、後はミルクだ
やっぱりアメリカンな朝食である、味は普通だった
「坊主、今日で支払いが終わりなんだが、部屋どうする?」
「じゃあ、また5日分よろ~」
そういって銀貨4枚をマスターに渡した
「丁度だ、まいど」
「ごっそーさん」
そう言って宿を出るのだった
特に何もなく冒険者ギルドへ到着、相変わらず混雑してるみたいだ
依頼は受けるつもりが無いのでナタリえもんの所に並ぶことにする
「次の方どうぞ~」
「ナタリえもん、助けて~」
「…いかがいたしましたか?」
怖い、怖いよナタリーさん
「すいません、悪ふざけが過ぎました。
ナタリーさんが依頼って形を取ってくれたおかげで、昨日は無事に魔法が使えるようになりました。ありがとうございます」
「お役に立てたみたいで幸いです。
それで、本日はどうされました?」
先ほどと違って今度は機嫌が良さそうで安心した
「実は、スキルの詳細を知る方法って無いでしょうか? 鑑定みたいなのとか」
「資料室にスキルに関する資料がありますから、閲覧してみてはいかがでしょうか?
一般的に知られているスキルばかりなので、ハル様が知りたいスキルが有るかは分かりかねますが。
鑑定スキルに関しては商人に伺ってみてはいかがでしょうか?
商売に係るスキルなので、教えてくれるかどうかは相手次第になってしまいますが…」
「わかりました、助かります。
まずは資料室を見てみることにします。
ありがとうございました」
そう言って俺は2階の資料室へ行ってみるのだった
資料室へ到着し、本棚を探すと有った、何々「ゴブリンでも分かるスキル入門」か…これってゴブリンシリーズなのかな?
まあいい、とにかく読んでみることにした
どうやら初心者冒険者が見る程度のスキルしか記載が無かった
え?俺も初心者だって?まあそうなんだが、俺の知りたいスキルが載ってないのは仕方がない、きっとレアスキルなんだろう
載っているのは剣術、短剣術、弓術みたいな戦闘スキルや索敵、解体術等の補助スキルだけだった
うん、詳細見なくても何となくわかるものばかりだ…パタンと本を閉じ、片づけるのだった
後は商人に聞くか…あっ!ゴードンさんが居るじゃないか!
善は急げって言うし、行ってみるか!
俺はゴードン商会へ向かうことにした
ゴブリンシリーズは全100巻有るとか無いとか(適当)




