今日のナタリーさん 5
私はナタリー
冒険者ギルドの受付嬢である
ピークを過ぎた9時に彼はやってきた
時間通りに行動できる彼は冒険者として合格である
挨拶をしてきたので返事を返す
でも、私の顔はこっちですよ
今日は受注者のアイリを紹介しなければならない、憂鬱である
何で憂鬱かと言うと、アイリの見た目が私と被るため、彼の眼の独占できるアイデンティティーが
しかもアイリはオープンな性格をしているが、私は感情があまり表に出ないため、比べられると辛い
だが私は受付嬢だ仕事をこなさなければならない
やっぱり彼の眼はアイリに釘付けだった、やっぱり負けたことが悔しい
ちょっとイラっとしたが、彼が気を使ってくれたみたいだ、なんか嬉しい
一通り説明が終わると、彼とアイリはギルドから出て行った
なんか心が通じているっぽい感じがして悲しかった
何となく仕事が手に着かない、どうしたのだろうか
ミスも多かったため、ギルドマスターから休憩を言い渡された
休憩が終わり窓口へ戻るとアイリがやってきた
「ナタリー仕事終わったから対応して~」
思った以上に早い時間に帰ってきたのでびっくりした
「仕事はどうだったの?」
「ハル君結構才能あるのかもしれないね。
結構あっさりと魔力操作覚えたし、魔法スキルはまだみたいだったけれど、あの調子ならすぐ覚えるんじゃないかな」
そっか彼は魔法に適性が有ったんだ、よかった
「それに、ハル君とっても面白い子だったから、今度一緒に冒険さそったら楽しいかも」
「そう」
「…でね、ハル君が…で…で…なんだってさ、面白いでしょ」
「そう」
「ちょっ、ナタリーどうしたの?元気ないよ?」
「そう」
途中から記憶があいまいで、あまり残って無かった
アイリの話を聞いていると、もやもやで感情がぐちゃぐちゃだったが、きちんと仕事は対応したらしい
アイリが帰った後も淡々と仕事をこなして今日の仕事は終了した
結局、彼は今日は来ることはなかった、明日は来るのだろうか
私は受付嬢、ギルドの顔だ、明日も頑張ろう
おやおやおや~(ニヤニヤ)