魔力操作
長くなったので一度切ります
ギルドを出た俺たちは今後の予定を話し始めることにした
「じゃあ、ハル君、どうしよっか?」
「そうですね、とりあえず街の外に出ませんか?
魔法って街中で使っちゃ駄目ですよね?」
「全部が全部駄目って訳じゃないけど…そうね、その方が都合が良いし、そうしよっか」
俺たちは街を出て、いつもの草原にやってきた
「それじゃ始めましょうか」
「よろしくお願いします」
「ハル君は魔法について何処まで知ってるの?」
「えっと、本の受け売りや、ナタリーさんから聞いた話になるのですが、魔法を使うには魔力が必要で、魔力を使うには魔力操作が必要、で魔法スキルを持ってない人は魔法自体が使えない。
魔法スキルは、才能がある人生まれつき持っているものであるが、稀に後天的に取得する人もいるとのことです。
大まかに言うと、こんな感じですね」
「そうね、だいたい合ってるわ。
ハル君は、魔法スキルも魔力操作も持っていないんで良かったんだよね?」
「はい、持ってないです」
「さっきの説明から判断すると、魔法使えないよね? どうすれば良いのかな?」
「俺のステータスって近接戦闘よりは魔法職っぽいんですよ、なので、後天的に取得できる可能性に賭けてみたいんです。
最初、魔力操作のスキルを得ようと頑張ってみたんですが、魔力そのものが、どんなものなのかが、分からないのも分かりました。
後は、魔法って見たことがないので魔法が見たいです!!(力説)」
「あはははっ、なるほどね、りょーかい。
じゃあ、一番簡単な魔法を見せるってのからやってみようか。
どんな魔法が良い?」
「派手なのでお願いします」
「りょ~か~い。じゃあ見ててね」
アイリさんは俺とは反対の草原の方に向いた
うん、胸がボン、腰がキュっとしててお尻がボンとしてて、とってもエロイ
むしゃぶりつきたいほどに素晴らしい体つきだ、お世話になってみたい
もちろん言われた通りにしっかりと見た(おぃ)
『我求めるは暴風の嵐、すべてを吹き飛ばせ、トルネード』
中二病ばりの呪文を唱えると、もやもや?みたいなものが集まり
突然草原に竜巻が発生し、周りの草や石を巻き上げた
「おおっ、すごい!」
「ハル君、どうだった?」
「なんか凄いとしか言えないです。
魔法を使うときに、もやもやすると言うかそんな感じがしたんですけれど、これが魔力ですか?」
「ハル君、もしかしたらセンス有るんじゃない?」
「本当ですか?」
「うん、魔法使えない人って何も感じないらしいよ~
魔法って人によって魔力の感じ方が違うらしいんだけど、ハル君の場合はもやもやなんだね。
ちなみに私は、ぽわんぽわんかな(笑)」
「じゃあ、もやもやを操作出来るようになれば、魔力操作を習得できるかもってことですね」
「そうだね、きっとそう、じゃあ頑張ってみよっか」
目を瞑り体の中のもやもやを探す…探す…探す…
「あの、もやもや見つからないんですが…」
「諦めるには早いって、まだ少ししか時間経ってないよ?」
そうだよな、他のスキルも簡単には取得しなかったしな
あ、そうだ、異世界物の魔法習得時の定番にもなっている方法を試してみるかな
「アイリさん、俺の手を握って魔力を流すことって出来ますか?」
「えーそんなことやったことないし、出来るかなぁ?」
「ダメ元でいいですから、お願いします」
「ん、りょうか~い」
アイリさんが俺の手を握ってきた、うわっ~ぷにぷにしていて柔らけ~
しかも、なんかいい匂いが…
そんなことを感じていると握っている手からもやもやが入ってきた
入ってきたもやもやは、左腕を伝って心臓のあたりでぐるぐると周り、今度は右腕を伝ってアイリさんに帰っていった
「どうだった?」
俺は感じた通りにアイリさんへ説明した
「うん、魔力を感じてるのは間違いないっぽいね、実際そのように魔力を送ってみたから。
心臓でぐるぐる回したのは、魔力って私の場合かもしれないけど、心臓辺りで作られているっぽいんだよね。参考になったかな?」
俺は再び目を瞑り、今度は心臓のあたりを中心にもやもやを探す…探す…探す…見つからない…探す…あまりにも見つからなくてイライラしてき…ん?
気になったことが有ったので聞いてみることにした
「アイリさん、もしかしたらですが、魔力って感情に影響ってあります?」
「もちろんあるよ~私の場合は楽しい~って感情で使うことが多いかな」
ふむ、楽しい感情、悲しい感情、もやもや、イライラ、そういった感情の高まりがそのまま魔力になるのかもしれない
「ちなみに違う感情で使うことは」
「無理!」
なるほど…と言うことは、もやもやって感じた俺はもやもやの感情から魔法を使うことができるのかも!?
なんか後ろ向きな魔法になりそうだな…
よし、アイリさんの胸を揉みたいのに揉ましてくれ…そうな気がするなぁ(汗)
じゃあ、ナタリーさんの胸を揉みたいのに揉ませてくれないこの感情を…もやもやもや、来た来たキター!!
よし、このもやもやが動けば…
動け!動くんだ!さっさと動かないと俺の心が折れてヤバいことになる!
動いてくれえぇぇ~~~!!早く動かないとダークサイドに落ちてしまうぞおぉぉ~~!!
…なんとなく魔力が動いている気がする…つーか動いてるな
上~上~下~下~右~左~右~左~A~B~ってやばい自爆してしまう(謎)
「そうそう、いい感じに操作できてるよ~
もしかしたら魔力操作覚えたんじゃないんかな?」
「なんとなくそんな気もする、ステータス」
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名前:ハル
年齢:20
状態:普通
LV:1
HP:12/12
MP:25/25
STR:8
VIT:5
AGI:4
INT:15
DEX:20
LUK:3
スキル:投擲Lv1、言語理解、剣術Lv1、激おこぷんぷんLv1、魔力操作Lv1(new)
称号:命100、ケモナーLv2、暗黒変態紳士(new)
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おぉ!魔力操作を覚えたぞ!
称号にオカシナものも増えてるが…想像内容が間違っていたのだろうか?
そろそろ鑑定のスキルでも覚えて、スキルや称号の詳細が知りたいです(切実)
今度調べてみるか…
変態じゃないよ?変態と言う名の紳士だよ!