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今日のナタリーさん 4


私はナタリー

冒険者ギルドの受付嬢である


今朝のピーク時に彼はやってきた

やっぱり挨拶は胸だった

ふと、なんとなくいたずら心が沸いたので実行してみることにする

胸を強調してよりよく見せてから、挨拶を返すと共に、昨日の依頼状況を報告する

彼もさすがに決まっているとは思わなかったからか特に気にした様子も無いようだ

だが、彼の目が胸をガン見だったので勝負に勝った気分だ

心なしか前かがみになっている気がする、お腹が痛いのだろうか?


彼が出て行ってからしばらくして知り合いの女がやってきた

名前はアイリ、魔法使いである

何となく嫌な予感がしたが、平然とした態度で対応する


「ナタリーおひさ~♪」


「アイリ、今日はどうしました?」


「何よ、つれないわね、まあいいわ。

 今日は面白そうな依頼が有ったから持ってきたの。

 コレ、あなたが担当の依頼でしょ?」


「この依頼はアイリには向かないと思うわよ?」


「それを決めるのはあたし、条件も問題ないでしょ?」


「…わかりました、受付受理致します。

 依頼を行う日程の希望はありますでしょうか?」


「特にないわ、だったら明日でも良いわよ?

 その辺は依頼主の判断にまかせるわ」


「わかりました、とりあえず明日の9時にこちらに来てください。

 依頼主が明日で構わない場合は、その時間で調整致します」


「りょうか~い、じゃあまた明日ね~」


アイリは手をひらひらして去って行った

嫌な予感が的中してしまった、私の予想では受けないハズだったのに…

受けてしまったからには仕方がない、私は受付嬢だ仕事に忠実でなければならい


夕刻になり彼がギルドへやってきた

両足に血が付いている、大丈夫だろうか

彼も冒険者なら気にしていないのだろうか心配である


今日の彼の成果はホーンラビット1匹と薬草が47束だった

ケガの原因はホーンラビットだったのだろうか?でも、ホーンラビットは初心者冒険者でも狩れる魔物である

きっと違う原因でケガをしたのであろう

報酬を支払い依頼が決まったことを報告した

日程も問題ないとのことなので、明日に決定、時間をお知らせしたら彼は帰って行った

彼がケガしていたのが気になったのと、アイリが依頼を受けたことにショックだったのだろう

彼の目線に気づけなかった…たぶん、いつものように見ていたのであろうと思う

明日はしっかり確認しなければならない


私は受付嬢、ギルドの顔だ、明日も頑張ろう


主人公、何気にディスられてる(涙)

ナタリーさんがアイリさんを気にする理由とは!?

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