○○先生、白米が食べたいです
ステータスの表記をちょっと変えました
宿屋に着いた俺は、部屋に戻るのも億劫だったので、食堂に入りざまマスターに言った
「マスター、勝利の美酒エールと飯よろ~」
「お前な~、まあいい、待ってろ」
呆れ顔でマスターはキッチンへ入って行った
「ほらよ」
出されたメニューは、パンと焼き魚に卵のスープ、そして追加で頼んだエールだった
それを見た俺はジェニファー十八番の激おこぷんぷんを発動した(見たことは無いが)
「NOoooo!!焼き魚にはパンじゃなくてご飯だろーがあああぁぁぁぁ~!!」
「うおっ!ビックリした…どうした大声なんか出して。
ごはん?聞いたことないな、どんな食い物なんだ?」
「何?ご飯を知らない!?ふざけるな~!!ご飯は米だ!白米だ!!正義だ、心の友だああぁぁぁ~~~!!」
「おい、落ち着け…ったく、しょうがねーな、何がそこまで駆り立てるのか知らんが…
とりあえずウチにはごはん何てものは無い、だが、米と言うものなら噂で聞いたことは有る。
今度聞いといてやるから、今日の所はコレでも食っとけ」
「…この世には米が有るのか?」
マスターはコクンとうなずいた
「イヤッッホォォォオオォオウ!」ガタン
ビールの無い最悪の世の中での唯一の朗報だ
なんかマスターが呆れているが仕方ない仕様だ(何)
「何か情報が入ったら教えてくれ」
「いつ入るか分らんから気長に待っとけ」
その回答に満足した俺は夕食を食べるのだった
今一つ納得はしてないが、パンに魚を乗せて食べる
ふむ、ニジマスっぽい淡白な味だな
「マスターこの魚は何処で捕れたやつ?」
「あーそれは、近くに流れている川からだが、どうした?」
「いや、川魚っぽい感じがしたから聞いてみただけ」
「確かに淡白なのは川魚の特徴だが、それを知ってるってことは。海魚を食ったことあんのか?」
「昔ちょっとね」
「なるほどな、知ってるとは思うが、ここは内陸だから海魚は食えんぞ?」
ここって内陸なのか、知らんかった
「ああ、知ってる、知ってる、もちろんそんなことは知ってるさ(汗)
でも、食べたくなったらまた海にでも行ってみるさ」
「そうか」
マスターとの話はそこで終わったので、酸っぱいエールを一気に飲み食事を終わらせた
部屋に戻り今日の一日を振り返ってみる
「今日は思いがけない戦闘が有って大変だったな。
あれだけ頑張ったんだし、戦闘によるスキルかレベルが上がっているかもしれないな、ステータス」
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名前:ハル
年齢:20
状態:普通
LV:1
HP:5/12
MP:25/25
STR:8
VIT:5
AGI:4
INT:15
DEX:20
LUK:3
スキル:投擲Lv1、言語理解、剣術Lv1、激おこぷんぷんLv1(new)
称号:命100、ケモナーLv2
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違う、そうじゃないんだってばよ…
俺はふて寝することにしたのだった、おやすみなさい
世の中なかなか上手く行かないもんです