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おっぱい


意識が浮上して目が覚めた…朝か、もちろん知っている天井だ。

さて起き上がるかと思ったが左腕の感覚が無く動かないので起き上がれない。

何事かと思い左腕を確認するために左をみる。


「!?」


そこにはアイリさんが寝ていた。思わず叫びそうになったが、何とか耐えることが出来た。

そうだった、昨夜は一緒に寝たんだっけ、それにしてもこんな状態なのに、よく眠ることが出来たものだな。

ふと、昨夜のことを思い出す…そうか、俺は賢者になった御蔭で気にせず寝れたんだったっけな。

そして、俺の左腕を枕にした状態の腕枕状態だっために、左腕がしびれて動かなかったみたいだ。


アイリさんを観察してみると、アイリさんらしい無邪気な可愛い寝顔だ、今の所、まだ起きる気配は無さそうだ。

さて、どうしたものか…


1、無理やり起きる

2、耳元でささやく

3、怒鳴って起こす

4、とりあえずおっぱいを揉んでおく


さすがに寝ている女性に4は無いよな、まあ普通に考えて2番かな。

そんなことを考えていると、頭の中に声が聞こえた気がした。


(4!)

(4だな!)

(4しかないね!)

(まさか4以外を選ばないよね?)


もしかしてこれは神の声だろうか? それとも俺の欲望が声として聞えたんだろうか?

普通こういう時って天使と悪魔が出てくるものじゃないのか? 天使は何処に行った?

ま、まあ、神様がそう言ってるんだし、アイリさんも寝ている今がチャンスだ、前にビアンカさんからヘタレと言われた実績を解消するためにも、4を実行することにする。

右手を伸ばし、恐る恐るアイリさんの胸を触ってみる。


ふにょ♪


「ん…」


アイリさんの声が出てビックリしたが、それだけだったので安心する。

それにしても、おっぱいって柔らかくて気持ちが良いな…

でも、おっぱいって思ってた以上に弾力があるんだな~、てっきりマシュマロみたいな物かと思ってた。

それに、手のひらで感じる感覚と、腕に当たっている感覚も結構違うみたいだ。

後、意外だと言うか知らなかったんだが、柔らかいおっぱいの中心にはアボガドのタネみたいな硬い物? みたいなのが有った。


「へぇ~おっぱいってこんな感じなんだ。

 だけど、この感触と言うか触り心地は癖になると言うか、何ともたまらんな。」


ふにょ♪ むにゅ♪ ぽにょ♪


「…ハル君のえっち。」


「あっ…」


あまりにも夢中になって揉んでいたため、さすがにアイリさんは起きたみたいだ。

背中に嫌な汗がドバーって出た…

俺は思わずおっぱいから手を放し、


「す、すいません! あまりにも魅力的なおっぱいでして、つい…」


「気にしないでいいよ? ハル君の好きにしても良いんだよ?

 それにしても、私のおっぱいに夢中だったみたいだけど、そんなにも良かった?」


「最高でした!」


「じゃあ、もっとする?」


「い、いえ、先ほどは~、勢いと言いますか~、魔がさしたと言いますか~、今はちょっと…またの機会にさせて下さい。」


「もう…仕方ないなぁ~

 じゃあ、はい!」


アイリさんが両手を広げて待っている、これは抱きしめればいいんだろうか?

俺は学習する男である。同じ過ちをしないためにも、俺はアイリさんを抱きしめ、朝の挨拶をすることにする。


「アイリさん、おはようございます。」


「ん…ハル君、おはよ~」


ただギュって抱き合っているだけなのに、この幸せ感って半端なく凄いな、世の中のカップルってこんな良い思いしてたんだな…くそっ、リア充死ね!

…って俺もその仲間入りしたんだっけ…と言うか、今現在進行形だったな(汗)

長年の感覚だったから思わず勘違いしっちまったぜ!


「アイリさん、そろそろご飯行きませんか?」


「もうちょっと~」


俺はよしよしと頭を撫でてみる。


「えへへ~」


十分に撫でた御蔭で満足したみたいで、離れてくれた。


「じゃあ、朝ごはん行こっか。」


「うん♪」


俺達は朝ごはんを食べに食堂へ向かうことにした。


「マスターはよ~、飯2ぷり~ず。」


「おう、待ってろ。」


「え? それで通じてるの?」


「まあ、俺とマスターの仲ってことで。」


俺達はテーブルに着き、朝食を待つことにする。


「ハル君は今日どうするの?」


「特に予定は無いかな? とりあえず、ギルドに行って何か依頼が無いか見てみて、それから考える。」


「そっか~、私ははどうしようかなぁ~

 昨日狩りに行ってきたから、数日は問題無いし、一緒にギルド付いていこうかな?」


「じゃあ、一緒に行きましょうか。」


「うん♪」


「ふと、思ったんですが、アイリさん、自分のことを私って言うようになったんですね。」


「えっと、ハル君の彼女になれたんだし、今更お姉さんぶっても意味が無いかな~って。」


「そうだったんですね、でも、アイリさんのお姉さんって言い方も好きだったんですけどね。」


「そうなの? なら戻そうかな…」


「いえ、無理に戻さなくても、でも、たまには聞いてみたいかもしれません。」


「あはははっ、じゃあたまに使おうかな~」


俺達がそんな話をしていると、マスターが朝食を持ってきた。


「ほら、朝食だ。」


「お、来た来た。」


「ありがとうございます~」


さて、今日の朝食は、ガレットと、コーンポタージュと、Ohレンジジュースだ。

いや、良く見てみると生地の色が違うな、これはガレットじゃなくてクレープか?


----------------------------------

【クレープ】

品質:B

効果:HP回復+3

小麦粉、卵、ミルクを混ぜて練り、薄く焼いた生地に、クリームチーズ、トゥメイトゥ、あぽガド、丸ネギを乗せ、塩、胡椒で味付けし、バジルを掛けたのを巻いたもの

----------------------------------


やっぱりクレープだ、早速食べることにする。

ぱくり…もっちもっちの生地と新鮮な野菜、クリームチーズの酸味と塩胡椒の絶妙な味付けが旨い。

ただ、冒険者の飯と言うより、女性のための朝食みたいだな、もしかするとアイリさんのために作ってくれたんだろうか?


「これ、さっぱりしていて美味しい~!!

 やっぱりここの料理って美味しいよね♪」


「そうだね、前にマスターに他の宿の飯って言われて出されたことが有ったんだけどさ、もう涙が出て来たよ。」


「あはははっ、普通は塩味だけだからねぇ~」


「そー言えば、アイリさんは、普段、食事ってどうしてるんですか?」


「私? 私が泊ってる宿の食事を食べてるよ。

 少し高めなのと、女性専用の宿だから、ハル君は泊まれないけどね。

 ただ、高いだけ有って、香辛料も使ってるし、それなりに美味しいかな。

 ここの料理には負けるけどね。」


「確かに、ここの料理って旨いし、安い、なのに宿泊客ってあまり居ないんだよな、何でだろ?」


「何でって、例の日のマスターが原因だからだよ~」


「ジェニファーのことか? 強烈では有るが、悪い奴じゃないし、面倒見も良いんだけどなぁ…」


「私も今はそれが分かってるから良いんだけど、知らない人から見ると、いつ襲われるかもしれないし、襲われないにしろ何されるか分からないし、出来れば近寄りたくないって思うよ~」


「それもそうか、まあ俺にとっては良い宿だから、関係ないけどな。」


「あははっ、ハル君らしいね。

 ナンシーやビアンカも居るし、こっちに引っ越そうかな~」


「同じ宿だと、連絡するにしろ、一緒に狩りに行くにしろ、色々と便利だし、良いんじゃない?」


「そうだね、じゃあ私もこっちの宿に移ろうっと♪

 そしたらハル君とも一緒に居られるしね~

 あ、ハル君と同じ部屋にしてもらうのも良いかも!?」


そんなことされたら、嬉しいけど、心労で身が持ちません…


「なんじゃ、面白い話をしているの。」


ビアンカさんが食堂にやってきた。


「ビアンカさん、おはようございます~」


「はぁ~い、ビアンカ、おはよ~」


「おはようなのじゃ。

 それでさっきの話じゃが、アイリはこの宿に来るのかの?」


「うん、そのつもりだよ?」


「そうか、それは楽しみなのじゃ。

 いっそのこと、3人部屋にでもしてもらうのも良いかもしれんの。」


「それ良いかも~」


やめて下さい、死んでしまいます。


「マスターに相談してみようか。」


丁度ビアンカさんの朝食を持ってきていたマスターが話に割り込んできた。


「ここの宿は一人部屋しか無いぞ。」


「「えー残念〜(なのじゃ)。」」


マスターナイスだ!


「そ、それなら仕方ないね。

 いや~残念だ。」


「…何かハル君ホッとしてない?」


「してるの~」


「き、気のせいじゃない?」


「まあいいのじゃ、二人とも朝食は食べたのか?」


「今終わったとこだ。」


「遅かったのじゃ、仕方ないか…」


「終わるの待ってようか?」


「いや、良いのじゃ、さすがにそれは悪いのじゃ。」


「そうか? 気にすることでも無いと思うんだが、そう言うならそうするか。

 俺達は今からギルド行って依頼でも見てみる予定だ。

 ビアンカさんも、ギルドに来るのか?」


「そうじゃの、後で向かうことにするかの。」


「じゃあ、また後でな。」


「ビアンカ、またね~」


俺達は食堂を後にするのだった。


「じゃあ、俺はちょっと用事済ませてからにするから、宿の入り口で待っててくれるか?」


「は~い、早く来てね?」


そう言って、アイリさんは宿の外に出て行った。

俺は急いで地下に降り、氷を作り、アイリさんの所に向かおうとした所で、マスターに声を掛けられた。


「坊主、ちょっと待った。」


「あに?」


「俺はお前の兄じゃない…って前にもやったような気がするな。」


「あははっ、で、何?」


「例のモツを少し出してくれないか?」


「お、もしかして今日の夕食か?」


「ああ、ただ試験的に作ってみるだけだから、坊主の分だけだがな。」


「そっか、それは楽しみだ。」


「期待しておけ。」


「おう、じゃあ行ってくるな。」


今日の晩飯はもつ煮込みだ、楽しみだ。

おれはウキウキ気分で待ち合わせ場所に向かう。


「お待たせ。」


「ううん、大丈夫だよ~

 なんか、そんな台詞を聞くと、デートみたいだね♪」


「そ、そうだな。」


「じゃあ、ハル君行こ~」


「おう。」


俺達はギルドに向けて出発した。


( ゜∀゜)o彡゜おっぱい!おっぱい!

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