今日のナタリーさん 57
私はナタリー
冒険者ギルドの受付嬢である。
朝のピーク時に彼がやってきた。
まだ講習には早い時間ですが…っと2階へ行ってしまいました、何か資料室で調べものでも有ったのかな?
いけない、まずは目の前の仕事に専念しなくちゃ。
「ナタリーさん、講習ですが、あっしはどうすれば良いっすか?」
「モブさん、おはようございます。
予定では9の時間に始まりますので、修練場でお待ちいただく形になりますが、宜しいでしょうか?」
「了解っす、少し何をやるのかを、まとめる時間が欲しかったので丁度良かったっす。」
「それでは、本日宜しくお願いしますね♪」
「頑張るっす!」
そう言ってモブさんは修練場へ向かって行った。
さあ次の人はっと…
ようやくピーク時も終わりを告げた頃、彼が資料室より戻ってきた。
窓口へ来たため対応をします。
講師の方はすでに待機していることと、修練場の場所への案内を行い、彼を応援して送り出します。
頑張ってね♪
・・・・
2の時間程が過ぎ、モブさんが窓口にやってきた。
「終わったっす!」
「モブさん、ご苦労様でした。
講習の方はいかがでしたか?」
「問題無いっす。それに、今回の受講者っすけれど、見所有るっすよ。
おそらくスカウトの技術って習ってないと思われやすが、しっかりと身に着けていたし、自分の足りないこともしっかりと理解していたっす。
今はあっしの方が上かもしれないっすけれど、いつか抜かれると思うっす。」
ベテランのスカウトでもあるモブさんにここまで行ってくれる彼はさすがです。
「ふふふっ、そうだったんですね。
それでは、こちら、銀貨2枚はモブさんへの依頼料となります。」
「じゃあ、またあっしに依頼が有れば受けるっすよ。」
そう言ってモブさんは帰って行った。
続けて彼が来たので対応します。
先ほどモブさんが言っていた通り、自分に足りない物を自覚していました。さすがは彼です。
そして修練場で貸し出している重りについて聞いてきたので対応しておきます。
用事も済んだので彼は帰って行きました。頑張ってね♪
・・・・
夕刻のピーク時にアイリがビアンカさんと一緒にやってきた。
「は~い、ナタリー元気?」
「ナタリー、オークの買取を頼むのじゃ。」
「アイリ、ビアンカさん、こんばんは。
まずは処理しちゃいますね、オークの部位が4匹分ですので、金貨1枚と銀貨6枚になりますので、一人銀貨8枚になります。」
「やっぱりハルが居ると居ないとでは儲けが違うの。」
「個人的にはこれで十分な稼ぎなんだけどね~」
「まあ、そうじゃの。」
私は二人に対して手招きをして内緒話をする。
「で、アイリ、今度の狩りなんだけど、私も受付を休んだばかりだし、5日後辺りでどうかな?」
「私はそれで構わないかな、ビアンカはどう?」
「あたいも、それで問題無いのじゃ。」
「なら、ハルさんには私の方から言っておきます。」
「よろしく~」
「頼むのじゃ。」
無事に用件も済んだので、彼女たちは帰って行った。
明日彼に会えたら、狩りの日程が決まったことをお知らせしなくちゃね。
次の狩りが楽しみです。
私は受付嬢、ギルドの顔だ、明日もまた頑張ろう。
講習の費用はそのまま講師に支払われます。
何故なら支援用って理由も有りますが、将来的にギルドの儲けに繋がるからです。
まあ、本来受講するのは初心者でお金も無いからなんですけどね…
と言う理由を今作った(笑)