レベルアップ
ようやく総合評価が1000を超えることが出来ました。
ありがとうございます。
帰る途中で、ビアンカさんが聞いてきた。
「ハルは、オークで何をしたかったんじゃ?」
「大したことじゃないぞ?
さっき実験の結果で、体の一部が出ていれば消えないってのが分かったから、オークなら丁度首だけ出る高さで掘れるし、落として埋めれば楽に倒せるんじゃないかと思っただけだ。
ゴブリンだと微妙な高さだったから、腰までしか埋められなかったけど、それでも十分だったしな。」
「な、なぁ、それで狩れるようになるなら、あたいは用済みなのか?」
ビアンカさんが不安そうな感じで恐る恐ると聞いてきた。
「いや、これはあくまで、ソロで狩ってる時や、緊急時のための用心のためって感じかな。
だいたい、一応今でも、ソロでオーク狩れてるし、今回の埋める方法だと安全かもしれないが、魔力をそれなりに使うから、そんなに数狩れないしね。
それに、実際ビアンカさんと一緒に狩ってる方が心強いし、楽だし、楽しいから、俺的にもこっちの方が良いと思ってるよ。」
「そ、そうか、良かったのじゃ。」
「だから、期待してるぞ?」
「任せるのじゃ、もっと強くなって、役に立てるように頑張るのじゃ。」
「だからと言って、無理だけはすんじゃねーぞ!
今日だって、俺が居なかったら大変なことになってたかもしれないんだからな。」
「うっ…」
「とりあえず、一人で3匹のオークが狩れるようになる、もしくはそれを避けれるまでは、ソロで森に入るのは禁止な。
入ったとしても、森の入り口が見える範囲だけにしとけよ?」
「わ、分かったのじゃ、でも、1匹ならソロでもオークを狩れるようになったんじゃぞ?」
「ほぉ~、スゲーじゃねーか、いつの間に?」
「この前のハルとの狩りで、レベルが上がったからの」
「そっか、おめでと~」
「ハルはどうなんじゃ?」
「俺? 昼間に見た時は上がってなかったからな、まだ上がってないと思うぞ? ステータス」
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名前:ハル
年齢:20
状態:普通
LV:4
HP:22/22(+4)
MP:52/52(+12)
STR:10(+1)
VIT:6(+1)
AGI:8(+2)
INT:23(+3)
DEX:25
LUK:4(+1)
スキル:投擲Lv5(new)、言語理解、剣術Lv1、激おこぷんぷんLv5、魔力操作Lv5、生活魔法Lv5、鑑定Lv3、隠密Lv4、解体Lv4、調合Lv6、索敵Lv4、直感Lv1、アイテムボックス、恐怖耐性Lv1、竹槍術Lv1
称号:命100、ケモナーLv2、暗黒変態紳士、薬剤師、ショーボン創造神の加護、中二病
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「おぉ、レベルが上がってる、しかも投擲のレベルも上がってるし、ラッキー♪
もしかして、オーク3匹で上がったのかもしれないな。」
「おめでとうなのじゃ!」
「おう、ありがとう。」
そんな会話をしている内に、ギルドに到着した。時間が時間なので、相変わらず混雑している。
今日はオーク3匹は消えてしまったために、ホーンラビットと、ゴブリンしか居ない、あ、ホーンラビットの解体するのを忘れてた、まあいいや。
なので、そのまま窓口へ並ぶことにする。
「次の方どうぞ~」
「ナタリーさん、こんばんは。
今日はホーンラビットの買取と、ゴブリンの討伐になります。
ビアンカさんと半分にしてください。」
「ハルさん、ビアンカさん、こんばんは。
了解しました。えっと、ホーンラビットが1匹とゴブリンが24匹ですので、1人銀貨1枚と銅貨2枚、鉄貨5枚になります。
珍しいですね、ハルさんが解体してないなんて。」
「実は、忘れてました(汗)」
「ふふふっ、そうだったんですね。
そうそう、明日の講習の件ですが、相手の了解が得られましたので、明日の9の時間で行いますので、遅れずに来てくださいね♪」
「了解です。」
「何じゃ、ハルは明日何か用事でも有るのか。」
「ああ、ちょっと講習を受けるんだよ」
「ハルさんは、色々と勤勉で、凄いんです!」
「あたいも、ハルが凄いのは一緒に狩りをしていて分かってる、じゃが、それが才能だけじゃなく、勤勉による物でも有ったのか。
確かに今日も色々と考えて、実験とかもやっておったしの、納得じゃ。」
「いや、褒めてもらってくれるのは嬉しいんだが、俺は正直才能って無いと思うぞ?」
「そうかの? あたいはそうは思わんが?」
「おそらく勘違いだと思う、単に臆病なだけだ。」
「そういうことにしておいてやるか。」
「まあ、いいけどね。」
「それで、ハルさんは何の実験をしていたんですか?」
「穴を掘って、埋める実験。」
「はい?」
「あ、生活魔法で穴を掘ったり、埋めたりすると、どうなるのかな~って思って、色々試していました。」
「よくは分かりませんが、ハルさんにとって必要なことなんでしょうね。」
「まだ確実じゃないんですけどね。」
「分かったら、後で私にも教えて下さいね♪」
「分かりました。多分、必要になると思うので、その時にでも。」
「はい。楽しみにしていますね。
後は、ビアンカさん、ハルさんが狩りに行くことを了解してくれたので、日程を決めたいのですが、何時が良いですか?」
「明日はハルが居ないんじゃったな、なら、それ以降ならいつでも良いぞ、どうせあたいは、ソロじゃしの」
「わかりました、アイリの確認が取れ次第、連絡しますね。」
「わかったのじゃ。」
「それでは、ナタリーが承りました。
ハルさん、ビアンカさん、また明日♪」
俺達は、ギルドを後にするのだった。
「こちらNo.022、応答頼む。」
「こちらNo.078だ、どうした?」
「対象の情報を入手した。また狩りに行く模様、日程は不明。」
「了解、詳細がわかるまで、監視を頼む。」
「了解した。引き続き監視を継続する。」




