薬草採取再び
さて、朝になったので起きるとするか
え?昨日の話はって?
いやさ、ギルド出てから真っすぐ宿屋に帰って、時間が有っから部屋でダラダラしてから夕食食べて、体拭いたら寝ただけだし…
夕食はペペロンチーノモドキとサラダとワインだった
旨かったよ? 辛み成分の鷹の爪っぽい何かと、ニンニクらしい何かの味が効いていて文句のつけようがないくらいだし
サラダもトマトベースの酸味の効いたドレッシングがマッチしていて旨かったし、
ワインもゴードンさんの所で飲んだものよりは下だったが、十分に旨かった…
もちろんワインは有料で鉄貨3枚だったが
ただ、俺はビールが飲みたい、切実に飲みたい、飲ませてくれるならこの体をさらけ出して自由にしても良いと言えるくらい飲みたい
いっそのことビールを求めて世界を旅するのも良いかもしれない
今日は昨日の依頼の結果が出てるかもしれないし、早めに行ってみることにする
装備を付け、支度が出来たので食堂へ行くとする
「マスターおはよ、飯よろ~」
「よろ~ってなんだよ…ったく、座って待ってろ」
キッチンへ行ったと思ったらすぐ出てきた
「ほらよ」
置かれた朝食は、サンドウィッチにキュウイっぽいフルーツにミルクだった
いつも思うがマスターの料理って異世界っぽくないよな…
香辛料とかもたっぷり使うし、見た目も屋台の物と全然違う、もしかしたら自分と同じ転生者とか!?
下手に聞いて頭がおかしい人に思われるのもアレだし、何か確信できるものが出来たら聞いてみるのも良いかもしれないな
サンドウィッチはマスタードが効いていてシャキシャキレタスにベーコンが合わさりピリリと旨かった
キュウイはグリーンキュウイか…個人的にはゴールドキュウイの方が好きだったのだが、どちらも旨いのには変わらない、満足だ
ごくごくとミルクを飲んだ俺は
「ごっそーさん、行ってくるよ」
冒険者ギルドへ出発した
・・・・
何事も無く冒険者ギルドへ到着したが…うん、凄く混雑している、丁度ピーク時だったようだ
今なら依頼がたくさんある状態なので、どんな依頼が有るのかちょっと見てみることにしよう
良い依頼が有れば場合によっては受けても良いしね
・・・・
無理、あの中に入って依頼を探すのは俺には無理だ
例えるなら新年の福袋やバーゲンのおばちゃん連中のアレである、まさに戦場である
まぁ、最悪薬草でも何とかなるし、今の所は許してやろう(負け惜しみ)
と言うことで昨日の依頼の確認のため、窓口に並ぶことにした
「次の方どうぞ~」
ようやく俺の番が来たので、挨拶する
「ナタリーさん、おはようございます。
昨日の依頼はどうなりましたでしょうか?」
「おはようございます、ハル様。
昨日の依頼の件ですが、申し訳ありませんが、まだ受注者は現れていません」
おぉ!ナタリーさんが気持ち持ち前の兵器を強調するような感じで話しかけてきた
まるで新しい武器を新調したんだ、へへっ良いだろう~って感じだろうか?
まぁ、偶然だろうが得した気分だ
「そ、そうですか、仕方ないですよね。
それじゃ、別の依頼を受けつつ待つことにします」
そう言って俺は窓口を離れた
依頼を見てみるかなと掲示板の方を見てみると相変わらず混雑していた
ま、人間諦めも肝心だよね(言い訳)
通常依頼を受けるために街の外に向かうことにした
野原までやってきた俺は行動計画を立てることにした
ま、大したことは出来ないんだけどね
薬草を集めつつ、第二目標、ホーンラビットが出現したら戦闘を行ってみる…以上!
後はまぁ、戦闘でスキルが上がれば良いかな程度である
とりあえず、この前採取した場所まで行ってみることにした
一応、途中の薬草も注意しながら行くと、ぽつぽつと見つけることが出来たので採取しておく
ようやく現場に到着したのだが、今回は薬草は無かった
他の人に採られたのか、食べられたのか分からないが、こればっかりは仕方ないな
仕方が無いのでも少し奥の方へ探しに行くことにした
森の近くまで来てようやく薬草を見つけることが出来た
んー森の近くってゴブリンが出るんだっけ?入らなければ大丈夫だっけ?
とりあえず森の方を注意しながら採取することにする
もし、ゴブリンらしき影を発見したら、速攻で逃げることにしよう
・・・・
森の方を気にしつつ薬草を採取していく
これは森の方ばかりを気にしすぎていた完全に俺のミスなのだが、気が付いた時にはすでに遅かったのだった
い、いったい何があったんだー(棒読み)