表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
165/554

PT再び


朝目が覚めた、すがすがしい朝だ

こんな素晴らしい朝を迎えることが出来た今日は、きっと良い日になるに違いない

おはようございます


今日は、アイリさんと、ナタリーさんと狩りに行く予定だ

確か宿まで来てくれるんだったよな、ならさっさと朝食を食べて待つとしよう


「マスターはよ~、朝飯ぷり~ず」


「ほれ」


流石は早い、安い、旨いのマスターだ

どれ、今日の朝食は、真っ黒のトーストに、原型をとどめていないスクランブルエッグ? ぐっちゃぐっちゃのサラダだ


「え? 何だこれ?」


マスターに文句を言おうとそっちを見ると、ぐったりしているマスターが居た


「ちょ、マスター、どうした?」


「すまん、どうやら風邪を引いたみたいだ、悪いが今日は外で食ってくれないか?」


「それは構わないが、夜の酒とか、宿の管理とかはどうするんだ?」


「今日は夜は休みにする、幸いなことに、泊ってる客は坊主だけだ、悪いとは思うが、今夜はそのまま寝てくれ」


「大丈夫かよ、何か手伝うか?」


「さすがに、客に手伝ってもらう訳にはいかん、俺は寝るから、食器はそのままで良いぞ」


「そっか、お大事にな」


マスターがフラフラと食堂から出て行った、大丈夫かいな

マスターが女の子だったのなら、ここで看病フラグが立ったのだろうが、俺はノンケだ、その気が無いので諦めてくれ

まぁ、お見舞いに何か買っていくくらいはしても良いかもしれないがな


さて、朝飯が無いから外に食べに行く…いや、前に沢山作ってもらったんだっけ、こいつで済ませるか

えっと、アイテムボックスの中身…そーいや今何が入っているんだ?


下着:2、服:2、ズボン:2

鉄鉱石:7、謎の石:5、石:37、硝石:50kg

ヤモギ草:5、リンゴーン:10

HPポーション改:204、中級HPポーション改:20、精力剤:2、魔物避け:9

調合器材:1、薬剤レシピ本:1、薬剤レシピ読解眼鏡:1、

ポーション瓶(聖魔力水入り):67、ポーション瓶(空):1

生姜焼き:1、肉じゃが:1、サラダ:1、サンドウィッチ:100、おにぎり:100、から揚げ:200

オーク頭:1、オーク肝臓:1、オークモツ:5kg

松明:100、ランタン:10、その他ジェニファー食材色々


全部把握するには多すぎるな、特に食材、ジェニファーどんだけ集めたんだよ…

それにしても、俺が集めた物だけでも結構あるな、アイテムボックスが無ければ運べない量になってる

ほんと、アイテムボックスをくれたジェニファーには感謝だな


とりあえず、朝飯として、おにぎりとから揚げを1つづつ食べることにする

パクリ…うん、旨い!

前に食ったジェニファー弁当には劣るが、十分に旨かった


「ごっそーさん」


今晩は客には出さないみたいだが、氷は溶けるので、いつもの通りに作っておく

さて、準備も終わったことだし、後はゆっくりと、アイリさんとナタリーさんを待つとするか


・・・・


「ハル君、お待たせ~」

「ハルさん、おはようございます」


予定時間より少し前に、アイリさんとナタリーさんがやってきた

俺は周りを確認、とりあえず怪しい人、特に某人物が居ないことを確認する

どうやら居ないみたいだ、ふぅ…


「ハルさん、どうしましたか?」


「いえ、何でも無いです。

 揃ったみたいですし、出発しましょうか」


「「はい」」


俺達は街を出て、草原までやってきた


「前回と同じになっちゃいますけれど、ここで良いですか?」


「いーよー」


「はい、ご迷惑をお掛けします」


「気にしない、気にしない、じゃあ早速探しますか」


俺は索敵を行うと、さっそく反応を見つけた

意外と近かったな、危ない所だった


「見つけました」


「え? もう?」


「えぇ、あちらの方向に反応が…あっ!」


俺が指をさした方向には、隠れ切れていないクリストさんが居た

本人、上手く隠れていると思っているんだろうな、草の高さに比べて、クリストさんの体は大きすぎた


「あれ、どうします?」


アイリさんと、ナタリーさんは揃ってブルブルブルと首を振っている

だけど、おそらく移動しても、付いてくるのではないだろうか?


「とりあえず移動してみますね」


俺達が移動すると、付かず離れずの距離で、クリストさんも付いてきた


「やっぱり付いてきてますね、どうしましょうか?」


「撒きましょう」


見えないところまで離れることが出来れば、索敵が無いクリストさんは追ってこられないだろうが、そこまで離れてくれるだろうか?

おそらくレベルもステータスも俺達より高いであろう、クリストさんを撒くのは難しいと思われる

どうすっかな、要は見え無くなれば良いんだけど…ん? 見えなく? 行けるか!?


「アイリさん、前に見せてもらった霧の魔法って出せます?」


「なるほどね~、その隙に逃げるんだね、良いよ~」


『我求めるは乳白色の霧、全てを覆いつくして隠せ、ミスト』


アイリさんが魔法を唱えると、辺り一面霧で見えなくなった


「アイリさん、ナタリーさん、こっち」


移動すると、クリストさんも移動した、しかもこっち向かって来ている、なんて勘のいい人だ


「こっちに来てますね、このままだと見つかる可能性が有ります…そうだ!」


俺は土×土×土×土で、直径4mのボーリングを行うと、1.6mほどの穴が空いた


「アイリさん、ナタリーさん、こっちに来て」


俺は穴に飛び込み、二人を呼ぶ


「え? こんな穴いつの間に?」


「説明は後で、早く」


3人で穴の中に入り、しゃがむと


「アイリさん、霧を解除って出来ますか?」


「解除は出来ないけど、吹き飛ばすなら出来るよ」


「それでお願いします」


「了解~」


『我求めるは暴風の嵐、すべてを吹き飛ばせ、トルネード』


すると竜巻が発生し、霧を吹き飛ばしたのだった

辺り一面が見渡せるようになり、クリストさんは、俺たちが見えなくなったことに気が付いた

しばらく探していたが、見つからなかったらしく、森の方へ向かっていった


「撒けたみたいですね、行ってしまいました」


「「やったー」」


二人とも大喜びです、ちょっと喜びすぎじゃないかな? クリストさんガンバレ(涙)

穴から出た俺たちは、穴を埋めた


「なるほど、生活魔法の穴掘りだったのね、でも大きすぎない?」


「土の複合魔法ですよ」


「へぇ~複合魔法って同系統でも合わせることが出来るんだ、それで威力が上がると、なるほどね~」


アイリさんは何か考え込んでいる


「さすがはハルさんです、凄いです!」


ナタリーさんはベタ褒めです、いやぁ~照れるな


「さて、遅くなりましたが、狩りをしましょうか」


「はい、お願いします」


「しかし、何処で今日の狩りがバレたんでしょうね?」


「「クリストさんだしなぁ(ねぇ)」」


アイリさんとハモった、きっと独自のルートが有ったんだろうと思う

気を取り直して、俺は索敵を行い、ホーンラビットを探すことにした


しまった、見失った!

まだ遠くに行ってないハズ、とりあえず森に行ってみるとするか…

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ