今日のナタリーさん 50
私はナタリー
冒険者ギルドの受付嬢である
明日は休みで彼と冒険だ、楽しみが有る分、今日はやる気一杯で一日頑張ろうと思う
朝のピークを過ぎた辺りで、彼がギルドにやってきた
すぐさま掲示板へ移動したので、何か依頼でも受けるのかな?
でも、依頼表を持たずに窓口に並ぶみたいなので、どうやら気になる依頼は無かったみたいだ
挨拶を済ませると、彼が今日はゆっくり休むことを、わざわざ伝えに来てくれた
昔に、私のわがままで嘘で言ったことなのに、守ってくれている、嬉しい…
今はそれほど忙しくないため、さっき、掲示板を見ていたので、雑談ついでに聞いてみることにする
どうやらワイバーンの卵について知りたいみたいだった
ワイバーンは騎竜が目的で依頼されることが多いです、たまにですが食用として依頼する人も居ますが、今回は騎竜用ですので、その説明をする
そしたら彼が個人で飼えるのか聞いてきた
無理では無いと思いますが、物凄く大変って噂を聞いたことがあるので、そのことを教えてあげたら、諦めたみたいです
でも、彼ならいつか専用の騎竜を持ってもおかしくは無いと思います、その時は乗せて、どこかに連れて行って欲しいな
話が終わり、明日の約束をして彼は帰って行った
・・・・
休憩時にリリアが近づいてきた
「明日はデート?」
突然の質問にむせそうになりながら
「な、何の話?」
「だってねぇ? ナタリー楽しそうだし、明日って約束してるし、デート以外考えられないじゃない」
「ち、ち、ち、違うって! 冒険、そう、冒険に行くの、それにアイリも一緒だし」
「ふ~ん、そういう事にしておくね」
リリアはニヤニヤしている、だからデートじゃないってば
ふと、何かの気配を感じたので、振り向いて見たが、何も無かった…
「気のせいかな?」
休憩も終わり、引き続き仕事を頑張ることにした
明日は冒険に行くので休みだ
私は受付嬢、ギルドの顔だ、明日は彼と一緒に冒険だ頑張ろう
「おい、聞いたか?」
「ああ、明日は狩りに行くことが確定した、直ちに回覧板を発行せねば」
「俺は団長に相談してくる」
「おう、よろしくな」
「じゃあまた後でな、相棒!」




