今日のナタリーさん 49
私はナタリー
冒険者ギルドの受付嬢である
お昼ごろに、アイリがやって来た
「は~い、ナタリー、今日は元気みたいだね」
「うん、元気だよ、今日はどうしたの?」
「この前の話、どうなったのかな~って思って聞きに来たんだけど、どうだった?」
「うん、確認したら大丈夫だって」
私はちょいちょいとアイリを手招く
「ん? どしたの?」
近づいたアイリに小声で伝える
「集合は宿にしようって決まったから」
「ああ、そうだね、了解~」
「今日は、何か依頼でも受けてく?」
「んーどうしようかな、お金には困ってないし、今日は辞めておくわ」
そう言ってアイリは帰って行った
彼の了解は得たし、それをアイリにも伝えた、後は当日問題なく行くことを願うだけです
・・・・
夕刻になり、そろそろ忙しくなりそうな時間に彼がやってきました
今なら並んでいる人は居ないため、直ぐに対応できた
今日はゴブリンとオークの討伐だそうです…オーク?
えぇ!? もうオークまで倒せるようになったんですか!? 凄いです!
全身を使って大喜びをしたい所ですが、私はギルドの受付嬢です、そんな姿を見せるわけには行きません
なので、冷静を保ちつつ、会話を続けます
オークを1人で倒せて中級冒険者と言われています
なので、銀クラスの冒険者になるための条件に、オークの討伐が有るのです
今回、彼はこの条件を満たしたのですが、残念なことに、ギルドへの貢献ポイントが足りていません、残念です、非常に残念です
彼もポイントを稼げるように頑張るとのことです、頑張れ~
手続きを済ませ、支払いも終わると、彼はギルドから帰って行った
彼はこんなにも頑張っているんだし、置いていかれない様に私も頑張らないと
今日も帰ったら、自主練習を頑張ることにしよう
私は受付嬢、ギルドの顔だ、明日もまた頑張ろう
「おい、聞いたか?」
「何をだ?」
「また、ナタリーさんが狩りに行くみたいだぞ?」
「わかった、ファンクラブ回覧板で情報を回しておくぞ」
「まかせた」
「おう」




