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3度目の正直

いぇーい!! 今朝、見たら総合評価が777だった。

何か良い事があるかも!?


「くそっ! 待ちやがれ!」


俺は、悪の秘密結社の構成員を追いかけている途中だ


「よくも恥をかかせてくれたな! ぜってー許さん!」


逃げ惑う構成員を追いかけ、何とか1人を捕まえた


「ふっふっふっ、捕まえたぞ、どうしてやろうか」


構成員はキーキー言いながらイヤイヤをしている


「ママー、あのお兄ちゃん、黒い人をいじめてるよ?」


「あら、ホントだ、ヒドイ人だねー…ってあれ?」


会話をしていた母親が、俺に向かて走ってきた


「あんた、何やってるんだい!

 この人は、私達を助けてくれる良い人なんだよ?」


「え?」


「この前だって、貧血で座り込んでいた女性を助けたり、赤い羽根募金を募金した後に手伝ってくれたりと、親切で良い人なのに…

 そんな良い人をイジメるお前は、何様なんだい! いいかげんにおし!」


「え? え?」


「そうだ、わしも、腰を痛めて動けなかった時に病院まで付き添ってくれたと言うのに、あぁ恐ろしや」


「「「「「は・な・せ! は・な・せ!」」」」」


「な、なんだよ、俺は悪くないぞ? 悪いのはコイツだぞ? みんな騙されるな!」


「ヒドイ…自分が悪いのに人のせいにするなんてサイテー」


「おい、警察を呼べ、極悪人が居るぞ」


ガバッ!


「違うんだあぁぁ~~! ってあれ? 何だっけ?」


よく覚えて無いが、クイズ番組に出演したんだが、〇×を間違って出してしまったような気がする

やり直しを希望したが、ダメだったな、あと少しで優勝だったのに残念だ

おはようございます


今日は何も予定は無いので、レベル上げを頑張ろうと思う

明後日はアイリさんと、ナタリーさんと狩りに行くから、明日はゆっくりしようと思う

さて、朝飯を食べに行くことにする


「ヘイ! マスター! グッモーニン!

 スペシャル朝食カモーン!」


「ほらよ」


マスターよ、何か投げやりになってないか? 気のせいか?

まあいいや、今日の朝飯は、クレープにシチューと、サラダにミルクだ…ってちょっと待て!

クレープって朝食か? デザートだよな? 俺が間違ってるのか?


「マスター、これって?」


「ガレットだが?」


「ん? ガレット? クレープじゃないのか?」


----------------------------------

【ガレット】

品質:B

効果:HP回復+3

そば粉を水と塩を加えてたものを薄く焼き、卵、はむ、チーズを焼いた物を乗せて巻いたもの

----------------------------------


「あ、ほんとだ、クレープじゃなかった」


「食ってみろ、旨いぞ?」


「ほぅ、自信作みたいだな、どれ」


パクリ…旨っ!

確かにクレープとは違って甘くないな、そば粉の風味ともちもち感が、ハムとチーズの塩分が卵の黄身と合わさって旨い

うん、これなら朝食として食べても問題無いな、参った


「旨いな」


「そうだろ?」


「ああ、てっきりクレープかと思っちゃったが、間違ってたよ」


「別にクレープでも変では無いぞ?」


「そうなのか? クレープってオヤツとかデザートで食べるイメージなんだが」


「おそらく坊主は甘いのを考えたからだと思うぞ?

 クレープの生地自体はそんなに甘くない、ハム、チーズ、温野菜に迷ネーズで包んだらどうだ?」


「何か旨そうだな」


「そうだ、十分に食事として食べられるって訳だ」


「ふーん、勉強になったよ」


「まぁ、機会が有ったら作ってやる」


「楽しみにしとくよ」


俺は残りのシチュー、サラダを食べ、ミルクで流し込んで食べ終えた


「ごっそーさん」


いつもの氷を作り、森に向けて出発することにする


・・・・


森に着いた俺は、さっそく探索を開始する

今日こそは、オークを倒せれば良いな…


前回の反省を元に、目についた石を拾いながら探索を行う

すでに3グループのゴブリンを見つけたが、オークは今の所見つけていない

お昼ごろになり、ようやく1つの反応を見つけた、オークか?

風向は問題ないな、このまま近づくことにする


見える距離まで近づいたので確認すると、オークだった、しかも食事中である

食べているのは、どうやらゴブリンみたいだ、オークってゴブリン食べるんだ、魔物同士で仲間って訳じゃないんだな

オークはの体はこちらを向いている、気が付いてはいないみたいだが、立ち上がるとモロバレになる

だけど、背後に回ると、今度は匂いでバレそうだ、どうする?


1、食べ終えて移動するまで待つ

2、石で気を逸らせて、背後からの奇襲

3、男なら正面からのガチンコ勝負

4、逃げる


1は必ず向こうに行くとは限らないし、こっちに来た場合、ガチンコ勝負になってしまう

2は上手く行けば良いが、投げた瞬間にバレる可能性も有るし、匂いで引っかからない可能性も有る

3は考えるまでも無い、無理!

4が無難か?

でもな、いつまでもオークを倒せて居ないのもなぁ~

複数ならまだしも、1匹だけなら倒せるようになりたい、何かいい方法は無いだろうか?


食事はしばらく終わらなそうだし、ちょっと考えてみることにする

とりあえず目標は、正面からでも倒せる方法だ、奇襲で倒せるのが一番だが、絶対奇襲が成功するとは限らない

それに、アイリさんや、ナタリーさんと行動している際に、襲われても対応できるようになりたい

あーだこーだと考えている内に、オークの食事は終わってしまった

そして、こちらに向けて歩いてきた、最悪の展開である


オークが近づいてくる、見つかるのも、もう時間の問題だ

ふと、下水道のことを思い出す…もしかすると行けるか?

奇襲ならより成功率が高くなりそうだ、覚悟を決めることにする


左手の人差し指に魔力を集中し、発動する


「高温高圧洗浄!」


高温のお湯が真っすぐオークの顔に飛んでいき、見事に命中!

突然のことで、オークはパニック状態だ

そのままお湯を顔に当てつつ、オークへ走り寄り、オークの心臓の辺りを殴りつけ


「パイルバンカー!」


「ぶもっ!」


すかさずオークから離れ、様子を見る、お湯は止まったが、いつでも発動出来る様に準備だけはしておく

オークを観察すると、胸のあたりにこぶし大に穴が空いている


「やったか!?」


しまった、やってないフラグを立ててしまったか?

しかし、オークはそのまま前のめりに倒れた

用心をしつつ、オークのことを観察する

胸の所で動いていないので、呼吸は止まっているみたいだ

突然動き出すかもしれないと想定して行動を…って


「あ、俺、鑑定あるじゃん」


----------------------------------

【オーク】

年齢:6

状態:普通


LV:8

HP:0/30

MP:1/1


STR:ー

VIT:ー

AGI:ー

INT:ー

DEX:ー

LUK:ー

----------------------------------


HPが0になっているので、どうやら倒せたみたいだ

それにしても、死体を鑑定したこと無かったから気が付かなかったが、ステータスが全部表示されてないのは死んだからか?

よくわからんが、そういう物だと思っておくことにする

だが、とうとうオークを倒した


「やったあああぁぁぁ~~!!」


まだ、安心してオークを倒せるとは思わないが、とうとう一人で倒すことが出来た

とりあえず森の中で解体するつもりも無いので、一度アイテムボックスに収納する

初めてオークを倒したことによる精神的な疲れが出たので、一度森から出ることにした


やっとオークが倒せた…

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