今日のナタリーさん 48
私はナタリー
冒険者ギルドの受付嬢である
朝のピーク時にクリストさんがやってきた
「お、おう、ナタリー嬢、この仕事の手続きを頼む」
「この依頼は、オークの討伐です。
問題が無ければ、受付しますが、宜しいでしょうか?」
「お、おう、頼む」
カードを受け取り処理をする
「カードをお返しします。
ナタリーが受け付けました。
次の方、どうぞ~」
「あ、モブさん、おはようございます」
「この依頼ですね、えーっと、毒堕観草の採取ですね、大丈夫ですか?
じゃあ、受付しますので、カードの提示をお願いします」
「あの~ナタリーさん?」
「はい、何でしょうか?」
「凄く、意心地が悪いんっすけど、どうしたら良いでしょうか?」
「クリスト様、用がお済でしたら、ここは混雑していますので、あちらに移動していただけると助かります」
「あ、ああ、すまん…」
クリストさんは受付から移動した
「あれ、良いんすか?」
「問題ありません。
はい、これで受付が終了しました。
モブさん、行ってらっしゃい」
「団長は、いったい何をやらかしたんだ?」
・・・・
朝のピークを過ぎたあたりで彼がやってきた
掲示板を確認し、依頼表を持って窓口にやってきた
どうやら今日も依頼を受けるらしい
挨拶を済ませ、依頼を確認する
えっと、これは配達依頼ですね、詳細について説明をしますと、彼は前にも受けたから大丈夫と言いました
あれ? この依頼って受け付けたことが無かったような…そうだ、思い出した!
確かエミリーのところで受け付けしたんでした、何故か胸の奥がモヤモヤしています
つい、彼に対して冷たく当たってしまいます
そしたら彼が依頼を受ける際のルールを言ってきましたが、そんなルールなんて無…あっ!
そうだった、彼が他に行ってほしくなくて、嘘をついたんだったっけ…
それからは、こうして私のところに来てくれるようになったんだったっけ、懐かしいな
懐かしい思い出とともに、気分も良くなったので、気分よく依頼の受付を行いました
そして受付を終了した彼は仕事に向かっていった
がんばってね♪
・・・・
夕刻のピーク時間になって、彼が再びやってきた
私の所の列に並んでくれたので、頑張って仕事をこなそう
並んでいる彼に、クリストさんが話しかけている、何の話をしているのだろうか?
話が終わったらしく、クリストさんがふらふらとギルドから出て行った
彼の順番になったので対応する
依頼の結果ですが、高評価になっています
何処かの誰かさんと違って、どんな依頼に対しても丁寧に行う彼はさすがです♪
そんなことを考えていると、彼がクリストさんのことを聞いてきた
原因は、あの狩りの後からなので、そうなのかもしれません
意識して言っている訳ではなく、言いたくないと体が拒否するようになってしまったので、こればかりは、どうしようもありません
クリストさんに説明した通りに、彼にも説明をする、合ってるよね?
それなのに、彼は信じてくれませんでした
たまに思うのですが、こういう時の彼は、何となくイジワルだ
でも、彼とのやりとりは凄く楽しい、何でだろう?
そんなやりとりを楽しんでいたのだが、突然彼は用事が有ると言って、帰って行ってしまった、どうしたのだろうか?
あーあ、残念…今度、またお話しして下さいね
それからは普通に仕事をこなし、今日もお仕事が終わった
明日もまた頑張ろう!
私は受付嬢、ギルドの顔だ、明日もまた頑張ろう
そりゃあ、好きな人と話をしている時って楽しいよね