表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
152/554

清掃依頼終了


「あれ? ナンシーちゃん冒険者になったの?」


「そうですよ~ これでハルさんと一緒に冒険出来るようになりましたね~」


「それで、ナタリーさんが給仕を?」


「ハルさん、この服似合いますか?」


胸の部分が強調された制服がGOODです


「アイリさん、受付嬢、大丈夫ですか?」


「大丈夫、大丈夫、お姉さんに任せなさいって♪」


アイリさんの性格的に、受付嬢は合わない気がするんだが、大丈夫なんだろうか…


ガバッ!


「心配だ~ってあれ? 何だっけ?」


よく覚えていないと言うか、本当に覚えてない、何が有ったんだろう?

ただ、何か物凄い違和感を感じているんだが…はて?

おはようございます


今日で下水道の清掃作業が終わる予定だ

何? 話が飛んでないかって? 聞きたいのか? 聞きたいのなら話すが…

毎日、起きてから朝食食べて、下水道掃除して、帰って夕食食べて、寝るだけの詳細が知りたいなら話すが、つまらんと思うぞ?

まぁ、昨日はジェニファーの日だったが、相変わらずだったし、たまには飛ばしても良いだろう

と言う訳で最終日だ、頑張るとしよう


「マスターはよ~、飯ぷり~ず」


「何だ、機嫌が良さそうじゃないか、何か有ったか?」


「そりゃあ、今日で下水道の清掃が終わるからな、気分も良くなるさ」


「なるほどな、じゃあ座って待ってろ」


席に着き、朝食を待つことにする


「ほらよ」


マスターが持ってきたのは、カレーに、サラダとミルクだ、またカレーもどきか?

しかも、う〇こがある下水道清掃する人にカレーってイジメじゃなかろうか…まあ、食うけどね

ぱくり…!? こいつはカレーだ!! 旨い!!


「マスターどうしたんだ? ちゃんとカレーになったぞ?」


「ああ、坊主に渡して確認してもらおうと思ってた、食材リストを、机の上に置き忘れたのを、ヤツが見て書いてくれたんだ」


「そーいや、そんなことを言ってたな、忘れてたけど、まぁ、良かったじゃん、これでレシピを作るのに困らないんだろ?」


「そうだな、楽しみにしててくれ」


「期待してるぞ」


さてと、飯も食ったし、氷を作って、最後のお務めと行きますか


・・・・


いつもの事務所に向かい、おそらく今日で終わることを報告してから、着替えて、下水道に降りた


「それじゃ、高圧洗浄!」


ジャーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!


「うははははっ」


何回やっても、この作業は楽しいし、綺麗になるのを見るのは気分も良い、最高だ

臭いや汚いのさえ我慢すれば、依頼料も高いし、実際、良い仕事だと思う

今回の依頼が終わっても、まだ8kmも有るし、まだまだ稼ぐことも出来るだろう


しばらく清掃をしていて、ふと思いついたことがある

俺は魔法を使う時、何となく右手の人差し指に対して魔力を意識して、魔法を使っている、気分はフ〇ーザ様だ

今回の高圧洗浄とかは、一度発動した後は、特に魔力に関して意識をしていない

40代を過ぎた後くらいから、たまにだがトイレで用を済ませ。終わったと思ったにも関わらず、まだ勝手にちょろちょろ出てくる、あの感じに似ている(汗)

なら、一度発動させた後に、例えば左手で同じことをするとどうなるんだろうか?

折角なので、試してみることにする

左手の人差し指に対して魔力を意識させてと


「高圧洗浄!」


ジャーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!

ジャーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!


「おぉ! 同時に出た! 正確には時間差だが」


今回は試しだったので、水だけだったので直ぐに終わったが、右手はまだ水が出っぱなしだ

今度は左手の人差し指と、中指に対して魔力を意識する


「高圧洗浄!」


ジャーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!

ジャーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!

ジャーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!


「成功だ、同時発動も可能と」


水は直ぐに止まったので次の実験だ

左手の人差し指はウォーターカッターを意識し、中指は風を1mmの穴を通す様に意識する

予想通りに行けば、面白いことになるかもしれない、行け!


少し意識するのが難しかったが、見事発動することが出来た

指をくっつけると、エアブラシみたいな霧が噴射され、指を離すと、ウオーターカッターと強風と別々の魔法になった

とりあえず、この魔法を『霧吹き』と命名しておく


試しに高圧洗浄と、1mmの風で行った場合は、細くなった水と霧が出た、水の量が強かったみたいだ

ただ、最初から水×風にしてしまうと、『水やり』にしかならなかった、どうやら飛ばす際の太さは水の量の調節だけみたいだ


他にも水、風、火を別々に発動させようと思ったが、さすがに3箇所を別々の種類だと頭が混乱してしまうらしく、発動しなかったのは残念だ

でも、練習次第では行ける様になるのかもしれない、暇を見て練習はしておくことにする

ただ、同じ魔法なら、それほど難しくは無く、5本の指全部を高圧洗浄なら、問題なく発動した…気分はジ〇ングの手だ


色々試して分かったのは、魔法発動には、手の指先ならどの指でも発動が可能、腕は、手がグーでもパーでも可、でも、足の指は無理だったが、足先は出来た

頭とか膝、肘、体とかからの発動は出来なかった

今の所、有効に使う方法は思い付かないが、役に立つ技術だろうと思う


魔法の実験に集中していたおかげで、清掃が疎かになってしまった、このままでは今日中に終わらなくなってしまう

丁度右手の高圧洗浄が終わったので、両手の同時発動でちゃっちゃとやるかと思ったら魔力がもう無い…

仕方が無いので聖魔力水を1本だけ飲むことにする


「ダブル高圧洗浄!」


ジャーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!

ジャーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!


「ふははははっ、楽しい~」


倍の速度で気持ちよく清掃したおかげで、何とか無事に1kmを終わらせることが出来た

事務所に戻り、終了の報告をすることにする


「すいません~、作業が終わりましたので確認をお願いします」


「ハルさん、お疲れ様でした、流石ですね。

 それでは、確認しましょうか」


俺は男性と共に、一緒に下水道へ向かう


「あれ? この辺は少しだけ汚れていたハズだったような…」


「ここは大した汚れじゃなかったのと、手間も掛からなかったため、サービスで落としておきました」


「ありがとうございます。本当に助かります。

 追加で依頼料を出せないのが申し訳ないのですが…」


「いえ、ここは好意でやっただけですし、良いですよ。

 それより、本来の依頼の確認に向かいましょう」


「そうですね、行きましょうか」


・・・・


「はい、依頼の確認が出来ました。

 本当に感謝の言葉しか有りません、ありがとうございました」


「お役に立てて幸いです」


「それでは、事務所に戻って手続きをしましょう」


俺たちは事務所に移動し、依頼完了の手続きを済ませた


「これで依頼は終了です、ハル様、お疲れ様でした。

 また、機会が有れば手伝って頂けると助かります」


「はい、時間が有ればですが、またやらせて頂きます」


俺は事務所を後にした

体を洗い、匂いも消えたと思われるので、ギルドに報告しに行くことにした


何かに応用出来ないかな?

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ