表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
150/554

清掃依頼再び


すんなりと目が覚めた、今日は夢を見なかったみたいだ

おはようございます


今日は、下水道の清掃の予定だ

臭いし、汚いしでテンションが上がるような仕事では無いが、必要な仕事だ、頑張るとしよう


「マスター飯~」


「おう、待っとれ」


今日の朝は何だろうな


「ほれ」


マスターが朝食を持ってきた

今日の朝食は、ご飯に、納豆、目玉焼きに味噌汁だ、GOOD!!

今一だったテンションが、いきなりMAXだ、いぇ~い!

やっぱり朝に納豆は最強だよな、納豆が食べられる人間で正直良かったと思う


「マスター刻みネギって貰えるか?」


「完璧ネギで良いか?」


「出来ればホワイトネギで」


「待ってろ」


マスタガーキッチンに行き、トントントンと音がした後に戻ってきた


「ほらよ」


「サンキュー」


早速、納豆にネギを入れて、塩魚汁を入れてぐーるぐーると混ぜる

出来た納豆をご飯に乗せて、ぱくり…う~ん、やっぱり納豆にネギの組合せは最高~!!

ホント、納豆って世界三大発明の一つだと思う(大げさ)


次に目玉焼きだ、黄身の部分に割れ目を入れて、塩魚汁を投入、ちょいと混ぜる

白身を切り取り、黄身に漬けてパクリ…濃厚な黄身の出汁が白身にまとわりついてたまらん!

人によっては下品な食べ方と言われるかもしれないが、旨いんだから仕方がない

嫌なら見るなと言いたい


ぱくぱく、むしゃむしゃ、ずずー


「ごっそーさん」


恒例の氷を作り、いざ下水道へ…


・・・・


処理場に到着した、ここに来るのも久しぶりだ

とりあえず事務所に向かうことにする


「ちわ~」


「あ、ハルさん、いらっしゃい、今回は依頼を受けて頂き、ありがとうございます」


やっぱり、この人は丁寧な人だな


「俺としても金額的に悪くない話ですし、大丈夫ですよ」


「そう言って頂けると助かります。

 一応、ハルさんは、経験者なので、説明の方は如何いたしましょうか?」


「大丈夫です」


「では、申し訳ありませんが、清掃の方、宜しくお願いします」


ふかぶかと頭を下げてくれた、やはり丁寧な人だ

うし、さっそく始めるとするか

まずは着替えてから、一応道具は持って行くか

準備が済んだ俺は、地下に降りて行くのだった


下水道に到着した

さすがに入り口近くは、この前清掃しただけあって割と綺麗だ、ただ、多少汚れは付いていたが…

このくらいなら奥に行くついでにサービスで落としておくか

ふっふっふ、生活魔法レベル4の高圧洗浄の威力、しかと確かめるが良い!!


ジャーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!


「ふははははっ、見ろ、圧倒的ではないか、わが軍は」


目立つ汚れを落としながら、最初の目的地でもある1km地点までやってきた


「水、止まらないんだけど…まあいいや、このまま清掃を続けよう」


ヘドロと白い塊を削り落としながら、綺麗にしていく

使い始めてから2時間ほどして、ようやく水が止まった


「これでMP4って効率良すぎじゃね?

 途中で止められないのが欠点ではあるけどね。


 もし、生活魔法のレベルが5になったら半日は止まらないんじゃなかろうか…」


すでに40mほど清掃が終わってしまった、と言うことは、1回の使用で約50mほど進む計算になるな

単純計算で4日で終わりそうだ、4日で金貨10枚、うはうはである

まだまだ疲れも無いし、続けて清掃を行うことにする


ジャーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!


ヘドロと白い塊を落としながら、ぼーっと見ていて、ふと思い出したことがある

思い出したと言うか、ずっと頭の中で引っかかっていた物と言った方が正解かもしれないが…

異世界チート武器でも有る銃の火薬の作り方なんだが、正直言って全く知らん

ただ、某小説を読んだ時に、う〇こと、お〇っこをなんちゃらすると白い塊、硝石だっけ? が、出来て、それが火薬の材料になるって話だ

もしかして、この白い塊がそうなんじゃないんだろうか? ここにはう〇こも、お〇っこも、その他諸々も含まれるが、条件は揃っている

硝石の可能性は十分あると思われる、どれどれ?


----------------------------------

【硝石】

品質C

効果:野菜の成長促進

硝酸塩鉱物の一種、染料、肥料の材料になる

----------------------------------


本当に硝石だった、ただ、鑑定では染料や肥料とかの材料としか記載されていないな、おそらく火薬としての知識が無いんだろう

確か、火薬にするには、えーと、何だっけ? 思い出せ俺の脳細胞、こういう時に限って、役に立たないんだから…

まぁ、火薬として使うことが無かったとしても、肥料としては使えるんだし、いつか役に立つことも有るだろう


とりあえず、火薬の件は後から思い出すとして、硝石だけは集めておいても損は無いだろう、アイテムボックスも有ることだしな

とりあえず10mで約500gほどの硝石が取れることが分かった、1kmも掃除すれば50kgも取れる計算だ、結構多いな

しかし、気が付かなかったから仕方がない話ではあるが、前回の清掃した時に出たのも集めておくんだったとちょっと後悔…


・・・・


目標の250mに到達し、硝石を集め終わった俺は、今日の所は終わりにすることにした

事務所に戻り、今日の成果を報告する


「すいません~今日の分は終わりました~」


「ご苦労様です、どの様な感じでしょうか?」


「そうですね、4分の1ほどが終わった所です」


「やっぱり凄い、ハルさんにお願いして良かった。

 引き続きお願いしますね」


「はい、こちらとしても、少し目的が出来ましたので、お互い様です」


「目的…ですか?」


「はい、大したことでは無いんですが…そうだ、ロバートさんに聞きたいのですが、いつも清掃した際に出たゴミってどうしているんですか?」


「ゴミですか? そのまま下水に流してしまいますね」


「白い塊ってありますよね、それもですか?」


「白い塊? ああ、あれですか、そうですね、一緒に流しています。

 その白い塊がどうしたのですか?」


「いえ、ちょっと実験をしてみたいなと思ったので、集めようかと思ったんです」


「実験ですか、どの様な実験なんでしょうか?」


「内容まではちょっと…」


「そうですか、まぁ、肥料とかにも使えるそうですし、そんな感じなのでしょうね」


「はい、そんな感じです(汗)」


「私的にはゴミにしかならないですし、特に持って行ってもダメって物でもありませんから、自由に持って行ってください」


「ありがとうございます。

 それでは今日の所は上がります」


「はい、お疲れ様でした」


俺は事務所を出て、まずは体を洗うことにする

前回の実績で、この石鹸が効果的なのを知っている

隅々まで洗い、スッキリすることが出来た


「さて、体も綺麗になったし、帰るとするか」


すっかりと日も暮れ、真っ暗の中俺は宿に向かって帰るのだった

宿屋に到着し、氷を作ってから食堂に向かう


「ヘイ!、夕食ワンプリーズ!」


「相変わらずですねぇ~、待っててくださいね」


空いている席に着き、夕食が来るのを待つ


「お待ちどうさま~、本日の夕食です。

 それにしても、今日は遅かったんですね、何してたんですか?」


「んーここだと大きな声では言えないんだけど」


俺はちょいちょいとナンシーちゃんを呼ぶと、ナンシーちゃんは照れながらも、何か良い笑顔で近づいてきた


「街の下水道の掃除をやってたんだよ、外が見えなかったから、キリが良い所までやったら遅くなっちゃってさ」


「てっきり愛のささやきでもしてくれるかと期待してたのですが、残念です。

 確かに、ここで下水道の話をするのは駄目ですよね、わかりました」


「あ、愛って…」


「あはははっ、冗談です♪

 でも、言って欲しいのは本当ですよ?」


「うっ…」


「それでは、お仕事に戻りますね~ ごゆっくり♪」


そう言ってナンシーちゃんは戻って行った

色々とハッキリさせないとなぁ…はぁ…


さて、飯を食べるとするか、今日の夕食は、オムライスとサラダに野菜スープだ、もちろんナンシーちゃん特製ハートマーク付きだ

何だかんだでこういった好意を貰えるのは嬉しいものだ、美味しさが増えて、増えて…るよな?

転生前にメイド喫茶って行ったことが無かったんだが、似た様なことをしてくれるのをTVで見たことがある

あれって同じく嬉しい気持ちになるのだろうか? それとも仕事として割り切って対応してるため、感情としては今一つなのだろうか?

比較することが出来ないのは残念である


「ごっそーさん」


部屋に戻った俺は、疲れも有るし、明日のためにも早く寝ることにする

おやすみなさい…ぐぅ


火薬の原料を手に入れたぞ!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ