表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
141/554

空回り


ガバッ!


目が覚めた、急いで準備して、朝飯を食べに行く


「マスター朝飯だ、後、昨日頼んでいたのは大丈夫か?」


「おう、用意しておいたぞ、食ったらこっちに来てくれ」


俺は急いで朝食を早食いチャンピオンの如く食べ、マスターの所に向かった


「ずいぶん早かったな」


「時間がもったいないからな、こいつか?」


俺は金貨2枚と銀貨7枚を支払い、食料をアイテムボックスに仕舞った


「マスター助かった、氷はとりあえず作っておく、後はそのまま行くから」


「おう、なんだか知らんが頑張れよ」


「ああ」


俺は氷を作り、その後ゴードン商会に急いで向かうことにした


「ごめんください!」


「あら、ハル様、いらっしゃいませ、どうしましたか?」


「マリーさん、夜、もしくは暗闇で使う明かりとかって有りますか?」


「明かりでしたら、松明、ランタン、ろうそくとあります」


「おいくらですか?」


「松明は銅貨1枚、ランタンは銀貨5枚、ろうそくは鉄貨1枚になります」


「どのくらい有ります?」


「そうですね、ちょっと在庫を確認してきます」


マリーさんは倉庫へ確認に向かった


「ハル様、松明は100本、ランタンは10個、ろうそくは500本あります」


ろうそくは戦闘時には使えないから要らないな


「松明とランタン全部下さい」


「え? 全部ですか?」


「はい、お願いします」


「わ、わかりました、用意します」


マリーさんが用意してくれたのを、どんどんアイテムボックスに仕舞う

何か聞きたそうな顔をしていたが、さすがは商売人だ、黙っていてくれた


「聞きたいかもしれませんが、内緒にして下さい」


「私は何も見ていませんよ?」


「ありがとうございます」


「ハル様、全部で金貨6枚になります」


俺は財布から取り出し、支払いする

昨日と今日でずいぶんとお金が減ってしまったが、必要経費だ

支払いが済んだ俺は、ゴードン商会を後にした


「ありがとうございました」


よし、次だ!

昨日考えていた最低限の用意は出来た

考えを整理するためにも、現状を確認しておくのも良いかもしれない

何か情報が入っているかもしれない、冒険者ギルドに向かうことにした


・・・・


冒険者ギルドに到着した…いつもと同じ?

買い物をした後に来たので、朝のピークを過ぎて落ち着いているが、あわただしい雰囲気は無い

まだ情報が発表されていないからなんだろうか?

話を聞くためにもナタリーさんの所に並ぶことにした


「次の方どうぞ~」


「ナタリーさん、おはようございます。

 昨日の件ってどうなりました?」


「あ、えーっと、その、えーっと…」


ナタリーさんの目が泳いでいる、どうしたんだろうか?

何か意を決したらしく、こちらをしっかりと見た


「ハルさん、昨日の件ですが、解決しました」


「はい?」


「調査をした所、確かにホブゴブリンは発見され、そして、討伐されました。

 討伐後は、森は通常時に戻ったため、おそらく森の奥からたまたま出て来たホブゴブリンを恐れたため、森のゴブリンの数が一時的に減ったと考えられます。

 これがギルドの結果から判断した見解になります」


そっか、スタンピードでは無かったんだ、無駄なことしてしまったが、知り合いに不幸が起こらなかったと思えば、安いもんだ

あんなにも統率されていて、賢いホブゴブリンだったから心配したが、思い過ごしで良かった


「そっか、何事も無かったみたいなので良かったです」


「とりあえず、今日1日は引き続き調査をする予定になっていますので、森には行かない方が良いかもしれません。

 明日にはハッキリしますので、お待ちいただけると助かります」


「わかりました。

 昨日の件でそれどころじゃなかったので言いませんでしたが、もともと今日は休む予定でした。

 なので、ゆっくりすることにします」


「はい、ではナタリーが承りました。

 ゆっくり休んでくださいね」


俺はギルドを後にした

あーあ、思いっきり空回りしてしまったが、きっと無駄ではなかったと思うことにする

どうせアイテムボックスが有るから荷物にならないし、食べ物だって腐らないし、ゆっくり消費していけばいいさ

ホッとしたら、なんか疲れたな、宿に帰って仮眠でもすることにしよう


・・・・


「ただ~」


「なんだ、今日は早いな」


「色々と有ってな、とりあえず落ち着いた」


「そうか」


「疲れたから仮眠しようと思うんだけど、万が一明日の朝まで起きなかったら、起こしてくれ」


「わかった、その時は叩き起こしてやろう」


「お手柔らかに頼むわ」


俺は部屋に戻り、ベットにダイブ、仮眠を取ることにした

おやすみなさい…ぐぅ


詳細を知らないってことは幸せだと思う

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ