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非常事態!?


ギルドに到着した俺は、ナタリーさんの所に並ぶ


「次の方どうぞ~」


「ナタリーさん、こんにちは。

 少し報告と言うか相談に乗って欲しいのですが」


「ハルさん、おはようございます。

 こんな時間に来るのは珍しいですね、それで相談とはどの様な内容でしょうか?」


「実は…」


いつもの森と雰囲気が違うこと、ホブゴブリンが居た事を説明した


「わかりました、この件はギルドで預からせて下さい。

 何か分かりましたらお知らせすると思います。

 それでは、ナタリーが承りました。

 ハルさん、ごめんなさい、席を外します」


そう言って、ナタリーさんは建物の奥に入って行った

落ち着いて話していたが、やっぱり緊急事態だったんだろうか?

とにかく今は知ることが出来ないからどうしようもないが、どうも嫌な予感がする

考えられることは、上位固体が出現した際に起こる、異世界有る有るのスタンピードだ

すぐに起こるのかどうかは知らないが、自分なりに色々と対策を考えておくべきだな

まずは必要になると思われるポーションを作るとするか

ナタリーさんは居なくなったし、別の窓口で対応することにする


「次の方~」


「リリアさん、こんにちは。

 すいません、ギルドで薬草を購入することが出来るって聞いたんですけれど」


「ハル様、こんにちは。

 はい、できますよ~」


「でしたら、薬草を300…いや600束って有りますか?」


「600ですか? 少々お待ちください」


リリアさんが、買取の管理している担当と話して、戻ってきた


「大丈夫です、ただ、600束なので、金貨12枚になりますが大丈夫ですか?」


「大丈夫です」


俺は財布から金貨12枚を取り出し、支払った


「はい、確かに、こちらが薬草になります」


俺は薬草600束を受け取った


「あ、そうだ、毒堕観草の在庫も有りますか?」


「少々お待ちください」


リリアさんが、またもや買取の管理している担当と話して、戻ってきた


「現在でしたら20束なら有るそうです、如何いたしましょうか?」


「全部下さい」


「では、20束で、金貨4枚になります」


俺は金貨4枚を支払い、毒堕観草20束を受け取った


「ありがとうございます」


「それでは、リリアが対応致しました。

 又のご利用をお待ちしています」


よし、次はポーション瓶だ、ここからならゴードンさんの家の方が近いな

ゴードン商会に向かうことにした


「こんにちは~」


「ハル様、いらっしゃいませ」


奥さんのマリーさんが出迎えてくれた


「あれ? ゴードンさんは居ないんですか?」


「主人は、オークションの関係でもうしばらく戻ることができません」


「あれ? オークションって結構前に出品の噂を聞いたような…」


「あぁ、ハル様はご存じないんですね、オークションは出品する物にもよりますが、出品してから告知の関係で1ヵ月の猶予が有るんですよ。

 確かもうそろそろ開催する予定で…そうですね、6日後に開催されますね」


「そうだったんですね、高値が付くと良いですね」


「そうですね。これもハル様の御蔭です」


「いえ、助けて貰ったのは俺の方ですから」


「それで、ハル様は何か主人に用事でも有りましたか?」


「いえ、ゴードンさんに用事では無いんですが、ポーション瓶を200本ほど買いたくて来ました。

 折角来たので、ゴードンさんに挨拶と思ったんですが、残念です」


「そうだったんですね。主人が帰ってきたらまた来てください。

 それで、まずはポーション瓶でしたか、少々お待ちください」


そう言ってマリーさんは倉庫へ向かっていき、箱を持ってきた


「こちらがポーション瓶になります。

 200本なので、銀貨2枚になります」


俺は財布から銀貨2枚を支払った


「ありがとうございます。

 又、何か用事が有りましたら、宜しくお願いします」


「はい、又来ます」


俺はゴードン商会を後にした

次は、聖水だ、教会へ向かう


教会に到着した、お祈りは…そうだな、急いでいたとしても、しておいた方が良いだろう

今日はどんなことを祈ろうかな…そうだ! もしかすると行けるかも!?


「今北産業」


(北の森で)

(ゴブリン達が)

(やらないか?)


スゴー

違う、そうじゃないんだ、俺が知りたかったのはスタンピードが有るか無いかだ

ゴブリンの雄同士の発展場なんぞどうでも良い、頼む


(ホブゴブリンの9が)


キタキタ


(ゴブリンの19と)


ん?


(アー!!)


…えーっと

まぁ、がんばれ?


もういいや、多分教えてくれないんだろう

自分でやれるだけやってみるしかないな、俺はポーション瓶に聖水を汲んだ

折角だ、どうせなら、ここで全部聖魔力水にしていけば良いんじゃないか?

魔力が減ったら聖魔力水を飲んで、また汲めば良いしな、よし!


・・・・


俺は全てのポーション瓶に聖魔力水に変え、ついでに魔力も回復させておく

お腹がたぷたぷになったが、気にしないことにする


「よし次だ」


俺は宿に帰り、裏庭でHPポーション改及び、中級HPポーション改の制作に取り掛かった


・・・・


日も暮れ、真っ暗になる頃になって、ようやくポーションを作り終えることが出来た

もしかしたら、師匠の所で作った方が楽だし、早かったかもしれんかったな

今日の所は、これ以上は出来ないし、明日にすることにする

宿に入り、氷を作った後は、飯を食うことにする


「ナンシーちゃん、夕食、至急で」


「は、はい!」


パタパタとナンシーちゃんが駆けて行く


「ハルさん、お待たせしました。

 どうしたんですか?」


「まだ、良く分らないんだけど、森で何かが起こっている可能性が有って、何かしら対策を考えなくちゃと思ってる。

 万が一ってことも有るし、ナンシーちゃんも情報には注意しておいてくれ」


「はい、ハルさんも気を付けて下さいね」


「おう!」


俺は急いで飯を食べ、部屋に戻り、対策を考えることにした

とりあえずポーションは最低限集めることが出来た

後は、武器と防具と道具くらいか

武器、防具は今有るので何とかするとして、道具って何が必要なんだ?

夜に襲われた場合の明かり、お腹が減った時の食料と水、後は何が必要だ? ダメだ思いつかない

今は思いつかないが、出来ることから始めればいいか

俺は食堂に行くことにした


「あれ? ハルさんどうしたんですか?」


「マスターに話があるんだが、忙しいかな?」


「話すくらいなら大丈夫だと思いますけれど、呼んできますか?」


「いや、直接行くから良いよ」


俺はキッチンの入り口からマスターに声を掛けた


「マスターちょっと良いか?」


「何だ?」


「出来ればで良いんだが、出来るだけの食料を用意する事って出来るか?

 もちろん金は払う!」


「…明日までに用意するで良いなら、サンドウィッチ100個、おにぎり100個、から揚げ200個なら作ってやる。

 占めて金貨2枚と銀貨7枚だが、どうだ?」


「頼む!」


「わかった、任せておけ」


よし、食料の件は何とかなった、水は最悪魔法で出せばいい

今思い出したが、未加工で良いならアイテムボックスに食料が沢山有ったな、最悪生で良いから出すことにする


そして、夜中の明かりと言えば懐中電灯なんか無いだろうから、松明やランタンだ、道具屋に行けば売ってるのか?

今の時間は…さすがに行くには遅いな、ポーション瓶を買う時に一緒に買っておけば良かった

仕方がない、今日の夜は何も起こらないことを祈ろう


後は…駄目だ思いつかない、焦るな、焦っても何も思い浮かばないぞ?

頭をリセットするにも一度寝るのも手かもしれない、何だかんだで体は疲れているしな

なので、寝ることにした…ぐぅ


やべースタンピード怖すぎる

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