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ホブゴブリンに遭遇


「ねーねー、ハル君、ハル君」


「何? 亜紀ちゃん」


「今度の休み、デートしようよ~」


「え? で、デート? 俺と?」


「そうだよ~ 他に誘う人なんて居ないよ?」


「ちょ、ちょっと待ってて」


俺はスケジュール帳を取り出し、確認する


「うん、大丈夫、行けるよ」


「やった~ 絶対だからね、約束したからね!」


「はいはい、分かりましたよ、お姫様」


「うむ、宜しい(笑)」


「で、何処に行くの?」


「それは当日までの、ひ・み・つ♪

 あ、でも、車で来てくれると嬉しいかも」


「了解、レンタカー借りて迎えにいくよ」


「じゃあ、これは約束を忘れないための、お・ま・じ・な・い♪」


亜紀ちゃんが、俺のほっぺに唇を寄せてきて…


ガバッ!


「うひょ~、ってあれ?、何だっけ?」


よく覚えてないが、高校の文化祭でお化け屋敷に入った時に、こんにゃくをほっぺたに当てられたような気がする

あの頃は楽しかったな、また高校時代に戻りたいものだ、まぁ、男子校だったがな(遠い目)

おはようございます


今日はどうしようか、2日連続で狩りに行っているので、自覚は無いが、体が疲れているかもしれない

疲れた体で無理をすると、大ケガをする可能性もあるが、レベルも上げたいとも思っている

明後日は、アイリさんと狩りに行く約束しているから、今日は狩りに行って、明日は休むことにしよう

予定も決まったことだし、朝飯を食べに行くとする


「マスターはよ~朝飯ぷりーず」


「おう、待ってろ」


相変わらずのマスターだ、何か知らんが安心する


「ほらよ」


持ってきた朝食は、おでんだった、why?

昨日の夜の残りで、朝食におでんなら有りだと思うが、朝からおでんとは…

まあいい、おでんは嫌いじゃないからな、酒が欲しくなるのが問題だが、朝から飲むのはさすがに遠慮したい


まずは大根から…ぱくり…うん、しっかりと柔らかく煮てあるし、味が十分に染みていて旨い

次にこんにゃくだ、このぷりっぷりの歯ごたえがたまらん

お次は、はんぺんだ、こいつは煮あがる寸前に入れているな、さすがマスターだ、分かっている

知らない人は最初に入れて一緒に煮て、煮崩れさせてしまう人が居るからな、こいつはしっかり形を保っている

最後に卵だ、二つに割ると黄身までしっかりと味が染みている、最高だ

個人的には、つみれと牛すじも食べたかったが、無いのは仕方ないか

おでんと言ったら冷酒だ、あー酒が飲みたい…


「ごっそーさん」


いつもの氷を作り、森へ出発することにした


・・・・


森に到着したので、いつもの通りに隠密、索敵フル稼働で森に入る

しばらく索敵してみたが、今日は反応が見当たらないな…

ゴブリンはゴキブリみたいなヤツだし、絶滅はしてないと思うんだが…

居ないのは仕方がない、もう少し奥に入ってみることにする


すこし移動すると反応が有ったが、4匹居るみたいだ

いつもと数が違う反応だったが、どうしようか

最近パターン化により3匹は余裕になった事だし、そろそろ次のステップに進んでも良いのかもしれない

そう、4匹の攻略である

4匹になると、3匹でのパターンは通用しない、どういう行動を取るかも分からないが、事前にある程度の対策は必要と思われる

まずは確認のために、近くへ行ってみることにする


見える所まで来た、相手はゴブリンで間違いないのだが、1匹少し違う種類が居るのが見えた

他の3匹に比べて頭一つ大きいし、体格も良い、新種か!?

冗談はさておき、いわゆるゴブリンの上位種のホブゴブリンってやつか?


----------------------------------

【ホブゴブリン】

年齢:5

状態:普通


LV:7

HP:23/23

MP:1/1


STR:24

VIT:7

AGI:10

INT:1

DEX:7

LUK:3

----------------------------------


本当にホブゴブリンだった、ふと思ったがゴブリンって鑑定したこと無かったな


----------------------------------

【ゴブリン】

年齢:3

状態:普通


LV:3

HP:15/15

MP:1/1


STR:12

VIT:5

AGI:6

INT:1

DEX:5

LUK:3

----------------------------------


ふむ、ホブゴブリンは普通のゴブリンよりHPとSTRが高いみたいだ

スキルは見えないから分からないので不明である

ただ、攻撃が当たったら痛そう…と言うか痛いで済むのか?

何はともあれ、ホブゴブリンは優先的に倒さなくてはいけないってことだ


いつものパターンで、奥の茂みに対し、石を投げる


ガサッ


「イマノオトハ?」


「エモノカト」


「ヨシ、ワナノカノウセイモアル、ジンケイヲイジシツツ、シュウイヲケイカイ。

 17ト18ハ、シゲミヲカクニン。

 19はゼンポウヲカクニン、イジョウガアレバホウコクシロ」


「「「ハイ」」」


おいおい、ボブゴブリンってこんなに頭が良いのか?

指示は的確だし、油断もしてない、これ無理じゃね?

今の状態はこうだ、2匹が確認、1匹が前方の2匹を後ろから確認

ここまでは今までのパターンと同じだ、そして、ホブゴブリンが後方のこちらを確認している

用は後ろからの奇襲が使えないってことだ


これは手に負えないな、幸いなことに、こちらにはまだ気が付いてない

下手に動くと、小枝を踏んでバレるパターンだ、息を潜めて全力で隠密をする


「シゲミニハ、ナニモイナカッタ」


「マワリニモイジョウナシ」


「ヨシ、シュウイノケイカイヲケイゾクシツツ、イドウスルゾ」


「「「ハイ」」」


ゴブリン達は森の奥へと移動して行った

十分に距離は離れたがまだ安心は出来ない、索敵範囲から居なくなり、ようやく安心できた


「無理! 戦ってないから断言出来ないが、多分無理!

 なんだよ、ホブゴブリンだけじゃなくて、周りのゴブリンも、いつもと違う気がする。

 これは、もしかするとギルドに報告した方が良いパターンじゃね?」


俺は今日の狩りを諦め、森を出てギルドに向かうのだった


やべーホブゴブリンさん、倒せる気がしねー

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