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魔物避けの効果を確認


「え? クビ!? 何で?

 そんな悪いことを言う魔王様にはお仕置きしないといけないな…

 ここか? それともこっちか? 俺は知ってるぞ、シッポの付け根、ここが一番好きなんだろ?

 ほれ、どうした、もうお終いか? 魔王様と言うくせにだらしないじゃないか。

 何? 構ってくれなくて寂しかったからだと?

 なんて可愛いヤツなんだ、俺が悪かった…

 今からでも許してくれるなら、精いっぱいモフらせてくれ~」


ガバッ!


「モフモフ~、あれ? 何だっけ?」


よく覚えて無いが、ヴィーンの変位則について熱く語っていた気がする

ケモミミに対してのパトスをほとばしる熱と、放射による波長との関係性について論じていたと思う

おはようございます


昨日は久々のレベルアップをしたが、少しだけ死ににくくなったとは思うが、あまり強くなった気はしなかった

でも、今後、アイリさんと行動する際に、イザという時に守れるくらいには強くなりたいとは思う

なので、今日も頑張ってレベルアップに励もうと思う

さて、朝飯を食べに行くか


「マスターはよ~飯ぷり~ず」


「おう」


良いタイミグで来たらしく、そのまま朝食を出してくれた

今日の朝飯は、かつ丼に味噌汁、お新香だ


----------------------------------

【かつ丼】

品質:A

効果:HP回復+5

オーク肉にパン粉を付けて揚げたものを、丸ネギ、と一緒に卵にとじ、塩魚汁、出汁、みりんで味を調え、ご飯に乗せたもの

----------------------------------


かつ丼キター、これで勝てる!(何に?)

ぱくり…ん~!!卵のふんわり感とカツのサクっとした感じが一緒に楽しめると同時に、この汁が良い感じにマッチしていて旨い!

味噌汁を飲んだ後は、お新香をポリポリと食べて口の中をリセット、またかつ丼を食べる、最高だ

もぐもぐ、ずずー、ポリポリ、もぐもぐ…


「ごっさーさん」


氷を作った後は、俺は森へ出かけることにした


・・・・


森に到着した、いつもの様に隠密を発動し、索敵を発動してから森へ入って行く

索敵のレベルが上がったおかげで、索敵範囲が広がり、敵が探しやすくなったのは嬉しい限りだ

すでに2グループの6匹を処理することが出来ている、順調だ

しばらく索敵していると、珍しく1匹の反応を見つけた


「ハグレか? それともオークか?

 風向きは…逆風とまでは行かないが、横に吹いているから問題なさそうだが、どうする?」


オークだったら魔物避けで最悪逃げることも出来るし、確認しに行ってみることにする

そろそろ見える範囲に来た、そろ~と確認してみると、そいつはオークだった

向こうを向いているからこちらには気が付いていない、どうする?


いや、どうするもこうするも無い、逃げる1択だ

万が一を考え、アイテムボックスから魔物避けを取り出し、いつでも投げれるようにしてから、ゆっくりとその場を離れた

そろそろ索敵範囲から外れるところまで来た所で、突然オークがこちらに向けて動き出した


「え? バレた? あっ…風向きが変わっている!」


逆風の時は、近づいても気が付かれなかったし、どうやらオークは匂いで反応するので間違い無いみたいだが、反省は後だ

近づかれるのも面倒だし、俺は魔物避けを周りに振りまいた、するとオークは立ち止まり、離れて行くのが分かった

オークの魔の手から逃れられた俺は、そのまま索敵範囲外まで逃げることが出来たのだった


「ふぅ、師匠には感謝の言葉しか無いな。

 それにしても作った時にも思ったが、ハッカみたいな匂いくらいで特に臭い匂いとかって無かったんだが、凄い効き目だよね。

 他の人には分からないが、俺には嫌な臭いはしなかったので、キャンプ時に使用するにも問題が無さそうなので助かるな」


とりあえず安心出来たので、先ほどのことを反省してみる

最初見つけた時には、風向きをキチンと確認していたが、その後は行わなかったのが問題だ

そうだよな、風が同じ方向にずっと吹き続ける訳が無いよな、これからは常に風向きには注意することにしよう

さて、時間はまだ有るし、引き続き狩りを継続することにする


しばらく索敵していると、またもや1つの反応を発見した


「また、オークか?」


とりあえず確認しに行ってみる

今度は風向きを考慮し、風下の方へ移動しつつ、近づいていく

見える範囲まで来て確認、どうやら今度はハグレのゴブリンだった

索敵をしても、こいつ以外は見当たらないため、ふと、思いついた実験をしてみることにする


俺はわざと音を出して近づくと、当然ゴブリンも気が付く

棒切れを構え、こちらの様子を伺っている


「おい! 聞こえるか?」


「ウルサイ、オマエ、メシ、シネ」


ゴブリンが突っ込んできたので、高圧洗浄で動きを止める


「ウプッ、ガボガボ、ヤ、ヤメ…」


水だけの高圧洗浄だ、すぐに止まった


「少しは話す気になったか?」


「オマエ、ヒキョウ、シネ」


また襲い掛かってきた…

う~ん、会話にならない、無理なのか?

とりあえずもう一度試してみる


「グ、ハナニミズガハイッタ、グキャ!」


「最後の警告だ、話すつもりが無いなら、終わりだぞ」


「オマエ、ゴハン、オレクウ、シネ」


ダメだこりゃ、言葉は分かるが、会話にならないらしい

サクっと処理をする

とりあえず、分かったことは向こうの言葉は、こちらが理解しようと思えば分かるってことだ

理由は、会話しようと思ってなかった時は、ギャッとかギャギャッって言葉しか聞こえなかったからだ

こちらの問いかけは、通じているのか、聞く気が無いのかは分からない、何故なら会話にならなかったからだ

よっぽどのことが無い限りは、魔物の声は無視をするのが良いかもしれない

下手に理解すると、戦いにくくなるかもしれないからな


再び次の獲物を探す、今度は3匹だ

気を付けながら近づくとゴブリンだ

すると会話をしようと思ってないにもかかわらず、会話が聞こえた


「アーハラヘッタナ」

「ウサギデモカルカ?」

「ソレヨリオンナダロ?」


どうやら一度認識すると、ずっと聞こえるようになるらしい、まあいいか

何時もの通りに処理するとしよう

まずは石を投げる


「ナンダ?」

「エモノカ?」

「メシカ?」


「オレ、ミハル、オマエタチ、イケ」

「ワカッタ」

「イッテクル」


スリングショットで見張りを倒す


「グギャ!」

「テキカ?」

「ドコダ?」


1匹を穴を空けて落とす


「ウワアアアァァ」

「23? ヨクモヤッタな」


高圧洗浄で対応


「ガボガボ、ヤメロ…」


サクっと処理をする


「ギャー」


穴から出てきたゴブリンを処理


「ヤットデテコレ…ガボゴボッ」


サクっと処理をする


「ギャー」


うん、言葉が理解出来ることで、殺りずらいかなと思ったが、特に気にはならなかった

これが命乞いをしていたならば違ったかもしれないが、敵意しか無かったし、そんなもんか

この後にも3匹のグループを見つけたが、同じようなことしか言わなかった

どのグループも同じ行動しかしなかったし、多分知能がその程度と言うか、似た者同士なんだろう

パターン化してくれた方が、こっちとしては楽だから良いけどね

だけど、いつパターン外行動をするかもしれないから、油断だけはしないでおくけどね

そろそろ良い時間だし、帰るとするか


・・・・


冒険者ギルドへ到着した

少し早い時間だったおかげで列は空いているので、早速並ぶとする


「次の方どうぞ~」


「ナタリーさん、こんばんは。

 ゴブリンの討伐処理をお願いします」


「ハルさん、こんばんは。

 今日も頑張ったみたいですね。

 えーっと、全部で10匹なので、銀貨1枚になります」


「ありがとうございます」


「あ、ハルさん、実は…いえ、何でもありません」


「?」


ナタリーさんが何かを言いかけたみたいだけど、誤魔化されてしまった

何を言おうとしたんだろうか? 気になる…


「それでは、ナタリーが承りました。

 また来てくださいね」


俺はギルドを後にし、宿に帰ることにした

いつもの氷を作り、飯にすることにしたんだが、食堂にはマスターが対応していた、なんか懐かしい光景だ


「マスター、ナンシーちゃんは?」


「ナンシーなら今日は休みだ、夕食なら持ってくるから、待っててくれ」


「あ、ああ、じゃあ頼む」


珍しいことに、ナンシーちゃんは休みだった

つーか、ナンシーちゃんがこの宿にアルバイトで入ってから1ヵ月も経つが、休んだのって見たこと無かったな

労働基準法違反してるんじゃね? いや、そもそも労働基準法なんて無いんだっけな

この世界には日曜って無いから、休み時は自主的に取らなければならない

ナンシーちゃんは働きすぎだ、是非今日はゆっくり体を休めて欲しいと、切実に思う

マスターは休んでないって? 馬鹿を言うな、10日に1回、必ず休んでいるではないか(笑)


「ほら、飯だ」


マスターが夕食を持ってきた

今日の夕食は、カレーにサラダとコーンスープだ、カレーキター! これであと10年は戦える(何にだ?)

しかも、こいつはおそらくジェニファーレシピのカレーと見た、楽しみである

さっそく食べるとする

パクリ…ん? 見た目はカレー何だが、味がカレーではない、旨いんだが何だこれは?


----------------------------------

【カレーっぽいシチュー】

品質:B

効果:HP回復+2

ケッコー鳥の肉、丸ネギ、トゥメイトゥを炒めた物に、水とブイヨンと香辛料を入れ煮込んだものを、ご飯にかけたもの

----------------------------------


カレーっぽいって何だよ、カレーじゃないのかよ、確かに見た目はカレーで味はカレーじゃなかったが…


「マスター、これって何だ?」


「チキンカレーを作ったつもりなんだが、違ったか?」


「カレーっぽいシチューになってるけど?」


「やっぱり違かったか…」


「ちょっと待て、やっぱりって何だよ」


「いやな、不明な材料が幾つか有って、物は試しでその辺にある材料を使ってみたんだが、やっぱり違かったか」


「それでも食える味になっているマスターを誉めれば良いのか、それを客に出すってので呆れれば良いのか…

 まぁ、これはこれで旨いんだし、マスターのオリジナル料理で良いんじゃね?

 後、参考になるかは知らんが、俺がこの宿に来た時に、ジェニファーが作ったスープがカレーに近いぞ?」


「あの日か、ヤツの態度が思いっきり変わった日だったから、よく覚えてるぞ。

 確かあの時の料理は…ぶつぶつ…」


あ、マスターが考え込んでしまった、他の客が注文しているが、良いんだろうか?


「マスター、アレ良いのか?」


「あ、ああ、すまん、考え事してた、助かった」


そう言ってマスターは仕事に戻って行った、大丈夫か?

まあいいや、サラダとコーンスープも頂くとする


----------------------------------

【ドコーンスープ】

品質:B

効果:HP回復+3

丸ネギをバターで炒めた後、ドコーン、ブイヨン、水を追加して煮たものを粉砕し、ミルクを追加して煮て、塩胡椒で味付けしたスープである

----------------------------------


こっちは普通にコーンスープだ、旨い

気持ち的には朝に食べるイメージなんだが、おそらく某CMが原因だろう


「ごっそーさん」


夕食を食べ終えた俺は、部屋に戻り、余った魔力で聖魔力水を作り(最近サボってた)

明日、また頑張るためにも、さっさと寝ることにする

おやすみなさい…ぐぅ


どちらかと言うと薬の効果より、ゴブリンの生体の話が主っぽいな

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