久々にレベルアップ
はぁ、はぁ、はぁ、はぁ…
俺は今、悪の秘密結社の構成員から逃げている所だ
「クッ…ヤツラめ、とうとう馬脚を現しやがったな」
「キー!」
声が近づいてきている、どうやら追いつかれたみたいだ
複雑に入り組んでいる裏通りを逃げ、しばらくすると広場に出たが、行き止まりだ
「ここまでか、なら戦うしかない!」
俺は落ちていた角材を手に取り、構成員を出迎えた
「キー! キキー!」
現れた構成員に向かって、俺は角材を振り上げ、殴りかかった
「速い!」
素早い動きで見事に俺の攻撃を避け、懐に入り込まれてしまった
「ヤバイ! 殺られる!」
構成員は俺の腕を取り、角材を落とさせ、手を広げさせて、何かを握らせた
「…100円?」
「キキッ!」
「もしかして、落とした100円を届けてくれたのか?」
「キー!」
なんてことだ、俺は親切に届けてくれた人に対して殴りかかってしまうとは…
「ありがとう」
ガバッ!
「すまなかった…ってあれ? 何だっけ?」
よく覚えて無いが、銀行にたまたま居合わせた時に銀行強盗に逢い、見事に犯人をやっつけた様な気がする
さすがは俺だな、ヒーローだな
おはようございます
今日からは強くなるために、敵を頑張って倒して行こうと思う
少しでもアイリさんに追いつかなくては…
さて、朝飯を食べに行くか
「マスター俺は強くなるぞ!力が付く飯ぷりーず」
「お、おぅ」
マスターが何故か引いている、失礼な
俺は席に着き、朝食が来るのを待つことにする
「ほらよ」
今日の朝食は…グラノーラにサラダにohレンジジュースだ
「をぃ」
「何だ?」
「力が付く飯って言ったじゃん、痩せてどうするんよ」
「知らん、もともと決まっていた飯だ、嫌なら食うな」
「わーった、食うよ」
俺はもぐもぐと食べる、力が出ねぇ~
「ごっそーさん」
氷を作り、宿を出た俺は森へ出かけることにした
・・・・
森に到着した、頑張って狩るぞー!
俺は、隠密を発動し、索敵をしつつ森に入って行った
「うし、これでゴブリン10匹目だ」
何回か狩りをして思ったが、どうやらゴブリンは基本的に2~3匹のグループで行動するみたいだ
一番最初に会ったのは1匹だったが、あれはハグレだったんだろうな
逆に4匹以上のグループは見たこと無いんだが、たまたまなんだろうか?
まぁ、油断せずに行きますか
・・・・
あれから追加で8匹を倒したところで、体が軽くなった気がした
「もしかしたらレベルが上がったか?」
----------------------------------
名前:ハル
年齢:20
状態:普通
LV:3(+1)
HP:18/18(+3)
MP:40/40(+10)
STR:9
VIT:5
AGI:6(+2)
INT:20(+3)
DEX:25(+3)
LUK:3
スキル:投擲Lv4、言語理解、剣術Lv1、激おこぷんぷんLv5、魔力操作Lv4、生活魔法Lv4、鑑定Lv3、隠密Lv4、解体Lv3、調合Lv5、索敵Lv4(new)、直感Lv1、アイテムボックス
称号:命100、ケモナーLv2、暗黒変態紳士、薬剤師、ショーボン創造神の加護、中二病
----------------------------------
お、今回は前より上がる幅が増えたな、たまたまかもしれないが、多いに越したことはない
MPが前回は5しか増えなかったが、今回は10も増えたのは素直に嬉しい
相変わらず非力なのは仕方がないが、魔法と薬を頑張った御蔭か、INTとDEXがそれなりに上がってるな
スキルも索敵のレベルが上がってるし、より安全になっただろう
キリが良いし、今日はこれくらいにして帰ることにした
ゴブリン程度ならサクサク倒せるようになりました