言語理解の真実
さて、どうしようかな
今からギルドに戻って依頼を受けるには時間が遅すぎるし、外に出て狩りに行くにも遅い
そうだな、師匠の所に行って、お礼と、またスキル上げの手伝いをさせてもらいに行こう
・・・・
バンッ!
「おめでとうございます!!
貴方は抽選により100万人の中から選ばれました!!」
「おや、嬉しいじゃないか、で、選ばれた私はどうなるんだい?」
「…素直に反応されると思ってなかったので、何も考えてません(汗)」
「なんじゃ、つまらんのぉ」
「それじゃ、今日1日無料で調合をさせる権利を…」
「それが目的で来たんじゃなかったのかい? まあいい。
それならば、中級HPポーション改を10個、HPポーション改を100個、精力剤を100個、そして魔物避けを100個をお願いしようかの」
「相変わらず多いな、今回は新たに魔物避けか、了解~」
今日は半日しかないので終わるんかいなと思ったが、とにかく俺は必死に薬を作り続けた
しばらく作っていると、効率よく作れるようになった
「お、もしかしてレベル上がった?」
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名前:ハル
年齢:20
状態:普通
LV:2
HP:15/15
MP:30/30
STR:9
VIT:5
AGI:4
INT:17
DEX:22
LUK:3
スキル:投擲Lv4、言語理解、剣術Lv1、激おこぷんぷんLv5、魔力操作Lv4、生活魔法Lv4、鑑定Lv3、隠密Lv4、解体Lv3、調合Lv5(new)、索敵Lv3、直感Lv1、アイテムボックス
称号:命100、ケモナーLv2、暗黒変態紳士、薬剤師、ショーボン創造神の加護、中二病
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「やっぱり調合のレベルが上がったな、この調子で頑張るとするか」
効率よく作れるようになった御蔭で、なんとか薬を作り終えることが出来た
「終わった~疲れた~」
「ご苦労じゃった、飴ちゃん要るか?」
「もちろん食う~」
疲れた体にはやっぱり甘いものが一番だ
「ハルよ」
「何だ?」
「ずいぶんスッキリした顔をしているな、良かったの」
師匠にはバレバレだったようだ
「まーな、師匠の御蔭だ、ありがとう」
「私は何もしとらんよ」
「そっか、ならそう言うことにしておく、じゃあ俺はそろそろ行くよ」
「また来い、せいぜいこき使ってやるからの」
「あははっ、それは怖いな、じゃーなー」
すっかり遅くなってしまったが、宿に帰ることにした
・・・・
宿に到着した俺は、早速夕食を注文する
「Hey! Miss Nancy,please bring me dinner.(おーい! ナンシーちゃん、夕食ぷり~ず」
「I will have you now.(直ぐに持ってきますね~)
please wait a moment.(少々お待ちください)」
「え!?」
「どうしたの?」
「Savez-vous ce que je veux dire?(俺が何を言っているか分かる?)」
「Je sais, qu'est-ce qui ne va pas? Quoi(分かるけど、どうしたの?)」
「あ、ごめん何でもないよ」
「そうですか、じゃあ夕食持ってきますね~」
おそらくだけど、どうやら言語理解がお仕事をしてくれたみたいだ
今まで日本語が聞こえてたから、そういう物だと思っていたので気にしてなかったが、英語で話すと英語、フランス語で話すとフランス語になる訳か
おそらく中国語だったら中国語で、ドイツ語ならドイツ語になるに違いない
それに、こちらが何語で話したとしても、向こうは、そんなの関係なしに話が通じる
と、言うことは言葉を話す魔物とか亜人とかが居た場合、言葉が通じる可能性があるってことだな、偶然とは言え、これはある意味凄い発見だ
「お待たせしました~ ナンシー愛情たっぷりの夕食で~す」
持ってきた夕食は、オムライスとサラダとスープだ
オムライスにはケチャップでハートマークが描いてあった、
「なぁ、ナンシーちゃん、前にもこれに似た物を見かけたことが有るんだが、これってナンシーちゃんが描いたのか?」
「そうですよ~ 美味しくな~れって気持ちを込めて描きました~」
「あ、そ、そうなんだ、有難く頂くよ」
「そうですよ~他の人にはやらないんですから、有難く食べて下さいね♪
それではごゆっくり~」
ナンシーちゃんは他の給仕に向かっていった
なるほど、前のハンバーグは道理で味付けが濃かった訳だ
では、食べるとするか
ぱくり…うん、旨いがケチャップが増えた分の酸味が増えている
ナンシーちゃんの愛情と言うことなので、何も言わずに食べるとしよう
「ごっそーさん」
氷を作り、部屋に戻った俺は、何もすることが無いので寝ることにした
おやすみなさい…ぐぅ
グーグル先生助かりました。
ちなみにフランス語なんて知りませんがな(笑)




