今日のナタリーさん 38
フィクションです。
話の都合上書いているだけで、こんな人は私の周りには居ませんのであしからず。
私はナタリー
冒険者ギルドの受付嬢である
朝、目が覚めました
あれ? ここは…
横を見るとアイリとナンシーさんが居た、そうでした、酔っぱらって宿に泊めて貰ったんでした
私が起きたタイミングで2人も目が覚めたみたいだ
「おはようございます」
「おはようござます、ナタリーさん」
「…んにゅ~」
アイリは朝が弱いみたいだ、なんか可愛い♪
なんとかアイリを起こし、昨日の確認をする
恨みっこなしの真剣勝負、ただ、お互いいがみ合うのは無しで合意
だって、ハルさんにそんな姿見せたくないし、別に私たちは嫌っている訳じゃないですからね
朝食を食べに食堂へ向かう
ナンシーさんが挨拶とともに謝ろうとして止まった
どうしたんだろう? 食堂の中を確認する…えっ?
えーっと、えーっと、えーっと、頭の中で拒絶と言うか理解が出来ない
あそこに居るのはマスターさんですよね? でも、あの恰好は…
彼が説明してくれて納得、これが例の噂のだったんですね、納得しました
マスターさん、もといジェニファーさんは、突然、とんでもないことを言い出しました
め、め、め、雌、雌豚ですってぇ~~~!!
失礼にも程があります、私たちも言い返します
すると彼がご飯を催促しました
絶妙なタイミングでのご飯の催促は、私たちの言い争いを止めるためだ
さっき、いがみ合いを見せないと誓ったばかりなのに…反省
アイリが彼にこの状況を聞いたら、慣れたとのこと、慣れるんですね…
でも、何か彼っぽいです、納得しちゃいました
おそらく2人も同じ結論になったみたいです
そうそう、異常事態で忘れていました
昨日の記憶が無い時のことを聞かなくては、お願いだから変なことをしてないことを祈って…
覚悟を決めて聞いてみると、何も無かったとのこと、良かった…
朝食が来たので食べることにする
彼がとても美味しそうに食べている、その幸せそうな顔を見ているだけで、ほっこりします
彼が食べ終わったので、私たちも食べます
ん~やっぱりここのご飯は美味しいです♪
するとナンシーさんが部屋に運んだのは彼かを聞くと、そうだとのこと
で、胸を触ったのかを聞いていた
確かにそうですね、触ったとしても分からなかったですが、彼になら…(ぽっ)
それに胸を見るのが大好きな彼だ、それについては私も同意見です
とりあえず不可抗力で触ったかもしれないとのこと、別に良かったのに…
そしたらナンシーさんもアイリも積極的にアピールをしている
え? え? な、何でそんなに積極的なの? ヤバイ、出遅れてしまう
わ、わた、私は、えっと、その、あの、彼なら…
最初、彼はビックリしつつも嬉しそうな顔をしていたが、
何か思い当たることが有ったのか渋い顔をして、仕事に行くと言って出て行ってしまった
「は、ハルさん!」
慌てて彼の名前を呼んだのですが、彼はそのまま出て行ってしまった
どうしたんだろう…
「おう、お前ら、ちょっと良いか?」
ジェニファーさん? 何か先ほどと、口調が違います、マスターさんでしょうか
「な、何よ? それに口調変わってるし、もしかしてマスターなの?」
「俺はジェニファーだ、おかまってのは、だいたいこういうものだ。
それに、好きな相手の前では可愛くなりたいってのは、お前らも同じだろ?」
なるほど、納得です
でも、おかまって何でしょう?
「それでジェニファーさん、何でしょうか?」
「はるひ…いや、ハニーの態度をみて何も気が付かなかったのか?」
「最後に何か思い当たる感じで、渋い顔していましたね」
「そうだ、理由は分かるか?」
何でしょう? ジェニファーさんかこう言うってことは、理由が有ったってことです
何か見落としているのでしょうか?
考えてみましたが分かりません、アイリとナンシーさんを見ると首を振っています
「…わかりません」
「女には分からないか、いや、この世界の女には…だな」
「意味がわかりません、何で女性だと分からないんですか?」
「俺とハニーは、同じ国の出身だ、まぁ、向こうに居るときはお互い知らなかったし、直接会ったことは無いがな。
ただ、あの国はちょっと特殊でな、自分より下とみなした相手に対し、執拗なくらい精神的ないじめが場合によっては有るんだよ。
特に女性に多い、一人ではほどんどやらないが、集団になると目も当てられない、まあ全員がそうって訳では無いんだけどな。
おそらく、ハニーはその被害に逢っている、それも恋愛関係でだ。
好意をぶつけられると、何かと理由を付けて逃げてしまう…おそらく間違い無いだろう」
「「「!!」」」
「だから、ハル君はあの時…」
アイリは何か思い当たることが有るみたいだ
「俺から言えるのはこれくらいだ、後は自分らで考えな」
「な、何でそんなこと、教えてくれたんですか?」
「好きな相手が幸せになって欲しいと思うのは当たり前だろうが!
それに、俺には無理だからな…見守ることくらいしかできない…」
そう言ってジェニファーさんは奥へと入って行った
私たちは顔を合わせて話し合い、そして絶対彼を裏切らないと誓った
少し各自で考えよう、そしてどうすれば彼が幸せになれるか相談しようと決まり、今日の所は解散することにした
今からギルドの仕事だ、話し込んでしまった御蔭で遅刻になってしまった
昨日の件も含めて、後でリリアとエミリーには謝まらなければならない
彼のことは大事だが、お仕事も大事である
私は受付嬢、ギルドの顔だ、頑張ろう
ジェニファーかっこいいぜ!