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今日のナタリーさん 37


私はナタリー

冒険者ギルドの受付嬢である


今日も朝から大忙しだ

リリアとエミリーに協力してもらい何とか仕事をこなす

ここ数日のギルドの売り上げと言うか、依頼達成率は物凄く高い、過去最高だそうだ

御蔭で塩漬けになっていた依頼が無くなり、ギルドマスターもほくほく顔で機嫌が良かった


忙しくて周りを気にする余裕が無かったから気が付かなかったが、次の方を呼ぼうとして私は声が出なかった

な、何でアイリが彼と一緒に並んでいるの?

動揺しつつも聞いてみることにした

どうやら草原で会ってそれから一緒に行動したとのこと

そして、アイリが私の耳元で


「ナタリーってハル君がお気に入りなんだねぇ~

 嘘まで言って、彼に会いたいなんて可愛いことしてるじゃない。

 私も、ハル君のこと気に入っているんだけど、ナタリーに負けるつもりは無いからね」


ナンシーさんに続いてアイリもライバルに!?

そう言えば前にアイリと飲んだ時にハルさんの名前を言ってた様な…

ま、まさかその時からだって言うの?


思考が纏まらなくなったところで、彼が声を掛けてきた

そうだ、お仕事しなくちゃ

彼はゴブリンの討伐か、アイリのオーク討伐か、彼はオーク対策を考えていたし、もしかしてアイリが何かアドバイスをしたのかもしれない

私もアレから色々調べてみたけれど、良い方法が思いつかなくて悩んでいるって言うのに…

そして、アイリが爆弾発言をした


「あ、ナタリー、討伐証明はハル君と一緒だから、半分にしてね。

 だって、私たちパーティ組んだんだから♪」


え? パーティを組んだ? ハルさんとアイリが?

これから2人で一緒に冒険するの?

彼が何か言っているが、頭に入ってこない、唯一アイリがパーティ結成のお祝いするってのが聞き取れた

嫌だ! 私は思わずテーブルに手を突き


「私も行きます」


言ってしまった、自分でもビックリだ

でも、ここで行かなかったら、きっと後悔すると思う

アイリが仕事のことを言ってきたが、仕事よりは彼だ、リリアとエミリーには悪いと思うけれど…

彼にも行くことを伝えると、頷いてくれた、良かった


リリアとエミリーに謝り、早退する

必死で『薔薇の宿屋』へと急ぐことにする

到着して中に入ると、ナンシーさんとアイリが言い争っていた

ナンシーさんが文句を言ってきたが、私も知ったのは、ついさっきなので、文句を言われても困ります

ふと、直感と言うか予感と言うか、彼が居なくなりそうな気がしたので思わず言ってしまった


「「「ハルさん(君)、そこに座りなさい」」」


3人とも同じこと感じたのか、声が揃った、ビックリしました

とりあえず席に着くと、ナンシーさんがエールを注文してます

マスターさんがエールを持ってきました

ふと思いましたが、それってナンシーさんのお仕事なのではないでしょうか?


エールを飲んだ後は、彼の自慢話をしています

私も負けてはいられません、だって、彼の良い所を一番知っているのは私ですから(えっへん)

エールを飲んで、彼のことを話して、彼の知らない所も知ることができて、何だか楽しいです


・・・・


それからの記憶が無いです

気が付くと、ナンシーさんとアイリと一緒に宿のベットで寝ていました

2人も目が覚めたのか起き出してきましたが、2人とも途中からの記憶が無いみたいです

何か変なことをしていなければ良いのだけど…


私たちは同じ彼が好きな同士であり、ライバルでもあります

お互い恨みっこなしで勝負するってことで話が纏まりました

絶対負けませんからね?


私は受付嬢、ギルドの顔だ、明日もまた頑張ろう


お酒の飲みすぎには注意しましょう!

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