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冒険者ギルド再び


朝からトラブル(?)があったが、なんとか冒険者ギルドにやってきた


「待ちに待った時が来たのだ! 多くの転生者が間違いでは無かったことの証のために。

 再びケモナーの理想か掲げるために、ケモミミもふもふ成就のために、

 冒険者ギルドよ!私は帰ってきた!!」


ふっ…決まったな

さすがは俺だ、某加藤さんにも負けない自信がある

今日はいよいよ冒険者としてデビューだ!


ふと気になって周りを見てみると…時間が遅かったせいか人はほとんど居なかった

そして、たまたま手が空いていたナタリーさんと目が合った…と思ったら逸らされた

なんか可哀相なものを物を見る目だったような気がした…気のせいだよね?


よ、よし!当初の予定通り、誤魔化しってわけじゃないが依頼受けてみよう

鉄ランクのボードを見てみたが、時間が遅いせいか大した依頼はなかった

残っていたのはあまり無かったが、ここは冒険者の基本となる常時依頼の【薬草採取】と【ホーンラビットの討伐】を受けようと思う

失敗に対するペナルティーも無いしね


----------------------------------

【薬草採取】

目的  :ポーション用薬草の採取

期限  :なし

成功報酬:1束(鉄貨1枚)

依頼失敗:常時依頼のため無し

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【ホーンラビットの討伐】

目的  :ホーンラビット肉の採取

期限  :なし

成功報酬:1匹(銅貨1枚)

依頼失敗:常時依頼のため無し

----------------------------------


さて、依頼受付する窓口だが、何処にしようか悩んでしまう

1つは、登録時にお世話になったナタリーさん

2つ目は、赤髪でポニテにしている元気いっぱいな女性、ちなみに通常兵器を所有

3つ目は、金髪のストレートで、耳が尖っているエルフさん、え?兵器?僕は平和主義さ、ははっ


凄く並んでいるのならまだしも、ガラガラな今の状態で知ってる人を避けることが出来る勇気は持ち合わせていないし、ナタリーさんの所に行くことにした

なんと言っても俺は兵器マニアだからね、火力は正義だ!!(謎)


「すいません、この依頼を受けたいので登録お願いできますか?

 あと、質問もよろしいでしょうか?」


「いらっしゃいませ、ご依頼ですね、承ります。

 ハル様、常時依頼の場合は受付をする必要はありません、事後報告で問題ありません」


「あ、そうなんですね、次回からそうします」

「それと質問なんですが、薬草やホーンラビットの見た目が分かる、生態とかの情報はありますか?」


「それでしたら2階に資料室がありますので、そちらをご利用して下さい」


「わかりました、ありがとうございます」


そう言って俺は2階の資料室へ行ってみることにした

それにしてもやっぱりナタリーさんは淡々と対応して冷たかった

資料室は6人が作業できるくらいのテーブルが一つと本棚が一つしかない小さな部屋だった

誰も居なかったため、適当に本を読んでみることにした


本棚のタイトルを見ていると「薬草全集」「アルデの街周辺の魔物について」が見つかった

他にも気になったものに「ゴブリンでも分かる魔法入門」ってのが有った

これも読んでみようと思い3冊を手に取ってテーブルで読み始めた


まず最初に読んだのは「薬草全集」だ、全集と言うだけあって百科事典なみの分厚さだ

全部読むとなると2,3日は掛かるだろう…なので、必要な薬草の項目だけ見てみることにする


・・・・


ふむふむ、薬草の見た目は緑の花のタンポポっぽい感じだな、これならわかりやすそうだ

よく薬草の採取で、根っこまでって話を聞くが、この世界では葉っぱだけで良いらしい、

葉っぱは4枚有り、4枚で1本分と数えるそうだ、で10本分で1束の計算とのこと

どうやらニラみたいに、葉っぱだけなら取っても後から生えてくるらしい

逆に根っこまで取ってしまうと生えてこなくなり、推奨していないとのことだった

あやうく根っこごと取ってきてしまうところだった


次に「アルデの街周辺の魔物について」を読んでみる

こっちは10ページも無いからすぐ終わりそうだ


・・・・


以前、ゴードンさんから聞いた通り、この周辺はホーンラビットと、グラスウルフしかいないそうだ

野鼠はいるみたいだが魔物ではなく、人が近づくと逃げるから捕まえにくいそうだ

少し離れた森の方まで行けばゴブリン、オークといった魔物も出るらしい


で、ホーンラビットだが、大きさは中型犬くらいの大きさで、頭に角がある

雑食で基本は薬草を好んで食べるが、野鼠の肉も食べることもある

基本攻撃は角による突進しかなく、避けてから切りつけるか盾による防御が有効である

肉は癖が無く食べやすい、角はホーンラビットの死後、脆くなり崩れて無くなる


ふむふむ、名前から想像していたが、その通りだったな

それにしても、角は薬になったり武器になったりはしないのか

出会ったときが怖いので、グラスウルフも調べてみる


・・・・


グラスウルフは、夜行性かつ集団で行動するため、個人で対応するのは難しい

グラスウルフ自体はそれほど強くは無いが、集団で襲うことでその弱さを補強している

基本攻撃は体当たりと噛み付き、1匹だけなら初心者冒険者でも対応可能な強さである

火を怖がるため、夜は焚火をしていれば近寄ってくることは無いため、十分な対策を行えば問題ない


なるほど、火が有れば戦えなくとも対処可能ってことか

ホーンラビットにしろグラスウルフにしろ結構詳しく書いてあるので勉強になったな


それでだ、「ゴブリンでも分かる魔法入門」だが、魔法職よりのステータスを持つ俺には役に立つに違いない

と言うか魔法ってやっぱりあこがれるじゃん?ということで読んでみる


・・・・


魔法を使用するには、魔力を使用できなければならない

魔力を使用するには、魔力操作が必要である

魔力操作が行え、魔力が使用できるようになれば、適正のある属性の魔法を使用することが出来る

使用する魔法には、初級、中級、上級、特級があり、使用するためには魔力量はもちろんのこと、経験と才能も必要である


…あれ?これだけ?

とりあえず魔法を使うには魔力操作が必要なのは分かった

後は、魔法を使用するための才能ってスキルのことなんだろうか?

まずは、魔力操作と魔法スキルの習得を目指してみるか、習得してみれば何かわかるかもしれないしな


よし、調べることも終わったし、依頼に行くぞ!


ようやく冒険が始まる!?

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