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指名依頼 4


「ハ~ル君♪」


「あ、亜紀ちゃん」


「この前は逃げちゃうんだもん、酷いよ~」


「え? あ、うん、ごめん」


亜紀ちゃんがずぃっと顔を近づけてきた


「ちょ、亜紀ちゃん、顔近いって」


亜紀ちゃんが耳元で息を吹きかけながらささやいてきた


「ハルくん、女の子に恥をかかせるなんて、男の子らしくないぞ?」


「えっと…」


亜紀ちゃんが俺の手をそっと掴んで、自分の胸に触らせ…


ガバッ!


「…おっぱい? あれ? 何だっけ?」


よく覚えていないのだが、車で時速80kmで走ると、空気抵抗がおっぱいの感触になるって実験をしていた気がする

これを聞いた人は、間違いなく同じ実験をすると思う、窓から手を出してグーパーしている人を見かけたら、そいつはきっと同士だ(笑)

おはようございます


今日は解読4日目だ、昨日は解読作業をしていないのと、途中で脱線したのもあって、予定より大分遅れている

本来なら今日で終わる予定だったが、まだ半分だってことは、後3日かかる予定だ、一度ギルドに報告に行った方が良いだろう

なので、朝飯食べたらギルドへ一度向かうことにするか


「マスターはよ~飯ぷりーず」


「坊主か、ナンシーの件は聞いた、悪かったな」


「ん? 何も出来なかったから何もしてないぞ?」


「…そうか、坊主がそう思ってるんならそうだな」


「何か意味ありげなこと言ってるみたいだが、マジ何もしてないぞ?」


「わかった、わかった、そう言うことにしとくわ、朝飯だな」


マスターがニヤニヤしながらキッチンへ入って行った、なんかムカつく顔だな

実際にナンシーちゃんに対し、何もしてないのになぁ…


「ほら、食え」


マスターが持ってきたのは、ご飯、卵焼き、漬物に味噌汁だ、WA・SYO・KUキター


----------------------------------

【卵焼き】

品質:C

効果:HP回復+1

ケッコー鳥の卵を溶いて塩を加えて焼いたもの

----------------------------------


お、マスターの卵焼きは塩味ってことは関西風か、俺は甘いのもしょっぱいのもどちらも問題無いが、中には甘いのだけしか認めないって人もいるから、人に出すときは気を付けなくてはならない

逆にしょっぱいのしか認めんって人は見かけないのは何でだろうか? たまたま周りに居ないだけかもしれんが、実際は居るんだろうけどね

こう言った物は下手に突くと戦争になる、気を付けようと思う


卵焼きを一口大に切り、パクリ…いい塩梅だ、卵の味を引き立ててくれて旨い

塩味で唾液が出てきた所で、ご飯を掻き込む、最高だ

味噌汁をひとすすりし、また卵を食べる、たまらん

ちょっと箸休めで漬物を食べる、キュウリと白菜の浅漬けだ、さっぱりしていて旨い

鷹の爪が少し入っているのでピリリとしたアクセントが最高すぎる

ぱくぱく、むしゃむしゃ、ずず~


「ごっそーさん」


やっぱり朝食に和食は、日本人からすると最高だ、決してアメリカンな朝食が悪い訳では無いので、間違えないように

朝食を食べた後は氷を作り、ギルドへ報告へ行くことにする


・・・・


相変わらず朝のピーク時は混雑しているな、依頼の確認は今日はしなくても良いか、さっさと並んで終わらそう


「次の方どうぞ~」


「ナタリーさん、おはようございます。

 予定通りに終わらなそうなので、現状報告です」


「は、は、は、は、ハルさ、ん!?」


ナタリーさんが何か凄く驚いているな、それにしても…


「『様』呼びじゃなくなったんですね、親しみが増えた感じがして嬉しいです」


「あ…いえ、そ、そ、そう、そうです、いえ、そうすることにしました」


なんか、壊れたレコードみたいになってる

テンパっている人を見ると冷静になるって聞くけれど、本当だったな

しかし、何でこんなにテンパっているのだろうか?


「ナタリーさん大丈夫ですか? 報告しても大丈夫でしょうか?」


「は、はい、だ、大丈夫です。

 報告ですね、どの様な感じでしょうか?」


「はい、予定では今日辺りで終わるハズだったのですが、色々と有りまして少なく見てもあと3日は掛かりそうなので、一度報告に来ました」


「そうでしたか、お仕事ですから、仕方ないですよね」


先ほどのテンパりから変わり、何か落ち込んでるように見えるな、どうしたんだろうか?


「また伸びるようでしたら、再度報告に来ますね」


「はい、分かりました。

 それでは、ナタリーが対応致しました。

 お仕事頑張ってください」


少し回復したみたいだ、微笑んで送り出してくれた

多少疑問は残ったが、問題なく報告も済んだので、ギルドを後にするのだった


「ただ~」


「おう、戻ったか、昨日の遅れた分、さっさとやるぞ!」


「へいへいっと、じゃあ読むぞ!

 名前が豚の角煮か、こりゃまた旨そうだ、豚バラブロック1kg、ショウガ1個、ネギ1本…」


・・・・


「今日はここまでだな」


「うぃ~おつかれ~

 思った以上に進んだな、この調子なら明日には終わりそうだ」


「そうだな、また明日も頼む。

 何か飲むか?」


「そうだなぁ~」


ナンシーちゃんの件も済んだし、エール飲んでも大丈夫か?


「んじゃ、エール頂戴、あと摘むものも」


「おう、待ってろ」


マスターがキッチンへ入って行った


「…大丈夫だよね? 単なるジト目だけだったらご褒美なのだが、あからさまに落ち込んだり、口調が怒った感じにキツイ感じになるのは苦手なんだよね…」


「へぇ~ハルさんはジト目がお好みなんですねぇ~」


そこにはジト目のナンシーちゃんがいた


「ありがたや~」


「えっ…ホントなんだ…ハルさんそれ正直に言うとヒキますよ?」


「あはははっ、冗談、冗談に決まってうじゃないですか、イッツジョークネ、ハハハ」


相変わらずのジト目だ、お替りですか? 最高すぎる


「棒読みで説得力無いですよ? はい、エールとおつまみです」


「おっ、待ってました~」


さっそくキンキンに冷えたエールを飲む


「ごきゅ、ごきゅ、ごきゅ…ぷはぁ~!! 旨~!!」


「ハルさんは、本当に美味しそうに飲みますねぇ」


ナンシーちゃんはしょうがないなぁ~って顔をしていたが、凄く優しそうな眼をして、こっちを見ていた


「当り前じゃないか、美味しいものを美味しく頂かない方が、罰が当たる」


「あはははっ、そうかもしれませんねぇ~

 それじゃ私は仕事に戻りますんで、ごゆっくりどうぞ~」


「おう、仕事頑張れよ」


ナンシーちゃんが仕事のためのキッチンへ戻って行った


「エール飲んでるのを見ても平気だったみたいだな、良かった良かった。

 これで次からは堂々と酒が飲める」


折角持ってきたおつまみを食べることにする

持ってきたおつまみは、フライドポテトだ、熱々のジャガイモを揚げて、塩を振っただけの単純な料理だが、だからこそ旨いんだよね


「あふあふ、ホクホクして塩味が後を引く感じで旨い」


日本に居た時に、ファーストフードのフライドポテトはよく食べてたな

個人的にはモ〇>マ〇ド>ケン〇ッキーかな、でも、冷えたらモ〇>ケン〇ッキー(越えられない壁)マ〇ドになる

モ〇は熱くても、冷えてもあまり味が変わらなくて好きだったな、ケン〇ッキーは無難なので特に言うことは無いし、マ〇ドは揚げたては旨いんだけど、冷えると口に残るのが好きじゃないんだよね

まぁ、人によって好みが有るから、あくまで俺個人の話なんだけどね

マスターのフライドポテトは無難なケン〇ッキーっぽい感じだな、十分に旨い


さて、小腹を満たしたので夕食までは時間が有る、どうしようかな

レシピ本を読んで目が疲れたし、部屋に戻り少し仮眠を取ることにする…ぐぅ


別に私はモ○の回し者ではありませんし、マ○ドの敵でもありまえんので、あしからず(笑)

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