今日のナタリーさん 31
私はナタリー
冒険者ギルドの受付嬢である
朝のピーク時に彼がやってきた、もう指名依頼が終わったのだろうか?
そのまま掲示板に向かったので、報告と共に、新しい依頼を受けるのだろう
掲示板を見ていた彼だが、特にめぼしいものが無かったのか、そのまま列に並んだみたいだ
急いで仕事をこなそう
列に並んでいる間に、彼の前に並んでいた青年と何か話をしている、アーサーさんだ
アーサーさんは礼儀正しい青年で、よく私の列に並んでくれる人なので覚えている、何を話しているんだろうか?
アーサーさんの順番になったので対応する、相変わらず礼儀正しい人だ
問題なく対応が済んだので、アーサーさんは仕事に向かって行った
いよいよ彼の順番だ
挨拶を済ませ、途中報告をしてくれた
終わったんじゃなくて、途中報告のために、わざわざ来てくれたんだ
彼はいつも、私のワガママを聞いてくれている、嬉しい
報告が終わり、途中報告の頻度を聞いてきた
本来報告の必要も無いのに、来てくれた、本来はそれだけでも十分だったハズだ
だけど、少し欲が出てしまい、たまにで良いから報告して欲しいとお願いしてしまった
あまりのワガママに怒っただろうか? ちらりと彼を見ると、何故か照れていた…
そして時間が有れば来てくれることを約束してくれた…やった!
そして彼は仕事に行ってしまった
彼が出て行った後、何故か物凄く忙しくなってしまった
きっと彼の冒険者としての仕事振りにあやかりたいんだろうな、さすがは彼だ
なので、みんなに対し、一生懸命応援してあげることにした
みんな喜んで仕事に向かっていった、よかった
私は受付嬢、ギルドの顔だ、明日もまた頑張ろう
綺麗な人が応援してくれると、きっと仕事の効率も上がるに違いない。




