オタクだっていいじゃない?
現実そんな甘くない。
私は平凡な人生を送りたかった。
出来れば、普通に暮らして、普通に楽しんで、普通に死んで。
そんなふうな生き方をしたかった。
──とはいえ、死ぬ訳でもまだ大人なわけではないのだけれど。
私、綾辻神奈は、学校一イケメン、小並祐の秘密を知ってしまっているのである──・・・。
第一章、イケメン?仲間でした。
「はぁ・・・。」
最近、ため息が多くなってきたと心から思う。
自分でも異常だと思ってしまうほどに。
やばい、非常にヤバいです。
誰にも言えない秘密、いや、言ったら殺される程度の秘密を一人で抱え込むにはちと、苦しすぎる気がするのだが。
私は重度のオタク──そう、腐女子!((ドヤァ
とはいえ、学校では隠しているしそもそも友達が居ない。
とまぁ、私のことはいいのだが私の抱え込んでいる悩みの種を聞いてはくれないだろうか。
それは、4月・・・春が始まり、私の普通の高校生活一日目が始まる予定だった。でも、事件は起き、私の平凡な高校生活は始まることなく終わることになる。
なんせ、通学中──後で学校で知ることになる──学校一イケメンの本性を知ってしまったのだ。
本性、それは・・・彼が────
めっっっちゃくちゃ可愛いコスプレイヤーだったこと。
いや、通学中に見た時は正直可愛すぎて気づいてなかった。
だが、学校に着くなり何なり1発で分かってしまった。
分かりたくなかったが分かってしまったのだ。最悪だ。
こんなのは大体、同人誌などで言うと責め立てられたり
何故か襲われたりと色々大変なイメージしかない。
友達が居なくて本当に良かった──と、思ってはいたが、私の顔色が悪かったのだろうか、「綾辻さん・・・?顔色悪いよ?」と学校一可愛いお姫様のような女の子・・・東堂弥恵に声をかけられ何故か何故なのか!「もし、良ければ、友達になって貰えないかな・・・?」ときゅるるんとお願いされれば誰しもNGなど出せるわけがなかろう!?(語彙力)
と、こんな感じで友達が出来てしまったので非常にやばい。危うい。危険だ。いやほんと、うん。
正直、友達が出来たのは嬉しかったけれど・・・?
とにかく語彙力がかなりピンチになるほどパニックになってしまっている。これはなんとかせねば。
忘れていたが、私は学年一位の頭の良さがあるのだった。
このことは隠し通す!絶対にだ!!
これは早くも主人公消え去る可能性が出てきてしまった・・・?