第3話 到着
1話と繋がりました
HRと言っても、簡単な担任紹介だけで、しかもやる気がないのか3分で終った。
HRが終わり授業も、明日からなので、クラスの半分は帰り支度をしていた。
例外は、部活動に熱心で見学しに行く奴ら。
もしくは、先輩に知り合いがいる奴。
後は、キチガイで余ほど好きな、物がある奴くらいだ。
部活動に、力を入れているため、1番始めの奴らはある程度いた。
俺らは部活動に熱心でも、先輩に知り合いでも、キチガイでもなく、帰り支度をしていた。
「さっ、ジャイアン・イチ行くよ」
入学式の前にした約束を、覚えていたのか浩が話し掛けてきた。
「いいけど、何処行くか言えよ」
何度か、聞いたが教えてくれない。
「だからヒミツだって」
「しかないから諦めるけど、ヒントくらいくれよ」
「そうだね何も、情報が無い不安だからね」
人間何処に行くのか分からないのは、不安になる。
「しかたないな。ヒントはPPC。これから推測してみて」
「PPC何て物、俺らに関係してるのか」
「正確には、これから関係するよ」
俺ら(浩を除く2人)は、頭に?を、浮かべながら、それ以上は言葉を紡げずに、浩に付いていった。
着いた所は、安さと量を、売りにしている店だった。
案内された処に、座ると早速、思ったとこを言った。
「ここか。ここのどこが、PPCと関係するんだ」
「ここじゃないよ」
「じゃあ何でここに、来たの?」
龍司が、疑問を投げかける。
俺も、同じ事を思っていた。
「だってお昼だよ」
「「は」」
おもわず声が、被った。
どうやら本気らしい。メニューを手に取り、どれをたのもうか悩み始めた。
混乱しながら、俺らもメニューをそれぞれ手に取り、何かたのもうかと、メニューを見た。
どうやら、お昼で腹が減っていたらしく、どれをたのもうか俺も悩みだした。
いくつか注文したところで、先ほどの疑問を、投げかける。
「で、何でここに来たの」
始めに、龍司が口にした。
「そうだぜ何でここなんだ」
「だから。お昼だからお腹減るでしょ。目的地はここから、ちょっと遠いから、その前に昼食にしよと思って」
どうやら、昼食にためらしい。
「じゃあ、PPCとは、関係ないんだな」
「そうだよ」
本当にPPCとは、関係ないらしい。
その後は俺らの、高校の話になった。
「そういえば、あの高校卒業生らしいよ。PPC作った人」
「マジ」
「くだらない、あんなのがあるから、この世がおかしくなるのよ」
今世の中は、PPCの賛成派の大多数と反対の小数派がいる。
俺らは、俺が賛成、龍司が中立、浩が賛成と、なっている。
「まあまあ、浩落ち着いて」
空気が悪くなったところに龍司が言う。
「ごめん、だけどこの話題は、やめてくれる」
「いいけど、なんでだ」
「それは言えない」
その言葉を、言った時僅かに浩の手が震えていた。
しばらく雑談をしていると、注文したものが、運ばれてきた。
注文したものを、食べ終わり俺達は、店を出た。
「次に行く所が、行きたい所だから」
そう告げた浩の後を、俺らは付いて行く。
その時俺は、PPCについて考えていた。
PPC正式名称「パーフェクトプログラムコンピュータ」
ある一人の人物が、開発した世界最高のスーパーコンピューター。
このコンピューターは、世界のあらゆる事態を、予測する。
世界は、今この一台のコンピューターによって動いている。
もうそれ無しでは、今の世界は成り立たなくなっている。
そして、このコンピューター通り世界を、動かすために、犠牲になっている人もいる。
それが、このコンピュータに反対派がいる理由だ。
でも、そんなものが、行く所に関係しているのだろう。
そんな事を、考えていた俺の思考は、次の瞬間に止まってしまった。
「着いたよ」
その、一言によって。
ここから本編(?)がスタート。皆さん評価してください。読んでください。