表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

9/15

商社マンに告白!?

ランチの後、また都留野さんと、廊下で立ち話した。都留野さんがふと言った一言にまた驚愕した。

「私、7Fの社員さんに告白したの。」

「は?都留野さん、今、なんて?告白したって言ったの?」

聞けば、都留野さんは、朝早めに出社して、いつも早出しているその社員さんの席まで行き、「いつも早いですね。前から気になっていたのですけど、今度一緒にお食事いかがですか?」と大胆にもお誘いを。その社員さんは、「考えておくよ。」と言ったそうな。

なんという勇気。さすが、綺麗な人は自信があるんだなぁ。ただ内心は、商社マンが子会社の女性と、いくら都留野さんが綺麗だって相手にしないだろうと思っていた。

「都留野さん、彼氏とはやり直せないの?優しくて仲良しの彼氏だったんでしょ。都留野さん、いつも彼氏のために手の込んだ手料理、クリームコロッケとか天ぷらとか焼き豚とか、作ってたじゃない。好きだからこそでしょ。」

「彼氏とはもう別れたからもう引っ越す準備も進んでるのよ。彼氏には、好きな人ができたって、もう付き合ってるって嘘ついちゃった。そしたら諦めたみたい。」

私は頭をハンマーで殴られたような衝撃を受けた。私の一言が、都留野さんをここまで変えてしまったんだ。せっかく優しい彼氏と幸せな家庭を築いていくはずだったのに、もう遅いのか。


シュレッダーをかけていた都留野さんの後ろ姿が脳裏に浮かんだ。都留野さんはまるでそれまでの生活をシュレッダーにかけているようだった。それは過去を捨て、未来に羽ばたこうとする都留野さんを投影していた。彼氏のために美味しい手料理を作る都留野さんの幸せな将来を粉々に砕いてしまったのは私だ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ