表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界転生サッカー これがサッカーなのか・・・?  作者: 南蛇井


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

46/47

両方だろ!

ホイッスルの音が響き、前半戦はそのまま終了した。

 スコアは互角。しかし、テイコウイレブンはひとり少ない状態――いや、正確には「頭がない」トマーティオを抱え、十人と半身で戦っていた。

「さて……問題はトマーティオだな」

 ベンチに戻るや否や、ザグが腕を組んで言う。

「とにかく頭を取り返そう!」

 翔真が強く訴える。

「頭さえ戻ってくれば、トマーティオは復活して十一人で戦えるはずだ!」

 だが、リオーナは即座に首を振った。

「いいえ。頭はもう諦めて、交代させましょう。このまま“半分”のトマーティオを引きずる方がリスクよ」

「……でもさ」

 ザグが真剣な顔で問いかける。

「頭のない身体だけで“交代”なんて出来るのか?」

 その場に沈黙が走った。

「……」

 翔真も言葉に詰まる。

 そして、ふと口を開いた。

「……頭と身体……どっちが“トマーティオ”なんだ?」

「「「……!」」」

 リオーナも、ザグも、控えの仲間たちも、一斉にざわついた。

「どっち……?」

「そりゃ、どっちでも良いといえば良いけど……」

「いやでも……どっち?」

 困惑がチームを覆うその時――。

「両方だろ!」

 豪快な声が割り込んだ。

 振り返ると、そこには酒瓶を片手に立つローマリオの姿があった。

「くだらんことで悩んでる暇があるなら、後半の戦術を考えろ! 頭も身体も両方トマーティオに決まってんだろ!」

「「「……!」」」

 テイコウイレブン全員が息を呑む。

「ローマリオが……珍しくまともなことを言ってる……」

 誰からともなく漏れたその言葉に、ベンチは一瞬だけ静まり返った。

 そして次の瞬間、笑いと緊張が入り混じった空気が生まれるのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ