表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/50

氏神

私は車内から姿を消した後、森の奥にある祠に向かって足を運んでいた。歩みを進める事に纏っていた白い布地が姿を変え、赤に近い色をした着物に変化する。洋装も洋装で小洒落ていて悪くないが、着慣れた和装のがやはり落ち着く。

そんな中、漸く帰る場所である小さな祠を発見した。その前には少年がぽつんと立っていた。私の足音に気が付くと、くるりと振り返る。

舞楽(ぶがく)様」

「ん」

「今日は何方(どちら)にお出でになったんですか?」

私とは異なった白いシャツに、脚にぴったりと沿うように作られた(ずぼん)。サラサラした白髪の下に除くのは黄色の目。この涼やかな美人は私のお使いの澪月(みずき)だ。

彼は手に持っていた丸い鏡を一撫ですると、僅かに小首を傾けた。そよ風が私達の間を吹き抜ける。

「君の想い人を見てきたんだよ」

「..............!! 此方に来るのですか?」

「あぁ」

祠の近くにある切り株に腰掛けると、澪月は瞳輝かせた。食い気味に顔を近づける。そんなに急くな。慌てんでもちゃんと話してやるから。

そう思ってもう一つの切り株を差して、腰掛けるように指示した。 は足早に座り込むと、毛を逆立てて、興奮の意を示した。

「変わってなかったよ。何一つ」

その一言に安心したのだろう。この静謐(せいひつ)な空間に彼の吐息が僅かに聞こえた。あの子の前に姿を現したのは電車での出来事が初めてだけど、幼い頃に見守って来たから分かる。全く変わっていない。それが良い事か、悪いことかは置いといて。

舞楽様、次の次では結構性格違います。

此処では結構気張ってるので、こんな感じ。


乙女度上がると、もうちょい女の子っぽい感じ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ