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気が付いたら言葉に出していた。 が全ての言葉を話終わる前に。何だか此処で止めなければならない気がしたのだ。
不意に止められた事に驚いたのだろう。丸こい瞳孔が大きく広がっている。しかし横槍を入れた私を咎める事無く静かに小首を傾けた。
「うん?」
「澪月お使いでいたい?」
聞くまでも無いと思う。今の反応を見る限りでもそれは明らかであった。でも澪月の口から聞いておきたい。私の空想だけで完結して良い話ではない。
「勿論。君が忘れても絆として持っていたいよ。でも、難しくなってしまった。大切な人を犠牲にしてまで、自分を優先したくない」
「舞楽様や師匠に何かあったの.......?」
澪月は嘘を吐くのが苦手だ。今だって罰の悪そうな顔をして、どう誤魔化そうか考えているようだった。それを見て息を飲む。血の気が引くのが分かる。
私の知らない所で、 成長が止まった事以外に、問題が生じている..............? それは解決出来る事なの? 何も言われ無いのは、気を遣われているから?
そう混沌とした脳内を力づくで整理するように、立ち上がった。自分だけで考えようとしちゃいけない。今、舞楽様はいらっしゃらない。ならば。
「私、師匠に聞いて見るよ。 がお使いのままで居られる方法」
空気を柔らかくする為に訪れたのに、逆効果になってしまった。
大分弱ってるなーという印象。
普段ならばある程度誤魔化しそうですが、事態が事態な事と、親しかった紡だからこそ、心配かけるような事をボヤいているのだと思います。




