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最悪の結末

仁琵さんと別れて、舞楽様の元に戻ると琵琶を抱え込んでらした。憂いを帯びた双眸が明後日の方を見ている。一度口を開き、また閉ざす。今、お声を掛けても宜しいだろうか?

「あの、舞楽様」

「ん?」

お声を掛けると特に驚いた様子もなく、此方を向いた。それから琵琶を木の幹に立て掛けて立ち上がった。両手を広げると慈悲に満ちた目。

そこで一つの違和感が。先程僕を送り出した時と比較して、明らかに身長が縮んでいる。僅かな差ではあるが、確実に。僕は真っ青になって、黙って口を押さえ付けた。

「どうした。補填、必要だろ?」

「舞楽様、縮んで.......」

僕が無理して霊格を使ったからだ。いつも以上に彼女は力を割いている。それを知らなかったとは言わない。けれども此処まで顕著に現れるなんて。

舞楽様は物静かに僕から顔を逸らすと、感慨深そうに髪を払い除けた。

「あぁ。そうだな。何、気にするな。幸い、仁琵に我儘言って何とかなってる」

懐が深いな。こんな駄目な主に終始尽くしてくれてる。そう言った彼女のはにかみ笑いは、無理している様にしか見えない。あぁ、僕は自分の事しか見えてなかった。

もし、このまま 様が供給を続けていたら? 最悪な結末が脳裏を過ぎった。そんな事させない。

基本的にハッピーエンドが好きなので、バッドエンドにはしない主義です。

たまにゴリゴリバッドエンドにしますが。


次はあの子が腹括ってくれます。大丈夫。

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