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とりあえず、精神的な成長も大切だが、立ち振る舞いから変えることにした。電車で出会った白衣の女性。一つ一つの所作に品があって、綺麗な人。あんな人になりたい。
そう、空想に思いを馳せていると、隣に座る 様が挙動不審になった。忙しなく瞳を動かし、罰が悪そうに毛先を弄る。
「舞楽様!?」
「あぁ、いや.......。何でもない。ところで、澪月に会いに来たんだろ? 生憎だが、今は のとこに行ってるんだ」
どうやらすれ違いになったらしい。中々タイミングが合わないな..............。それはそれとして、ふと思った事が。
「神使えだから、でしょうか」
「ん、あぁ。 が言い出したんだ。もしもの為にって」
『もしもの為』というのは、澪月が人間になることを指しているのだろう。ところで、お使いが人間になったらどうなるのだろう。姿形は全く人間と同じ。となると、神通力が使えなくなるとか?
ふと、舞楽様に目線を戻すと傍にあった楽器を胸に抱え込んで、伏し目がちの目をして、歌うように呟いた。
「彼奴は詳しいよ。知識の権化だ」
「へぇ」
「才能なんかじゃない。掴み取ったものだ」
師匠は私の知らないところで、死ぬほど努力をしたのかも知れない。神使えを全うする為。
良かったですね。舞楽様。憧れの的ですよ!!
まぁ、それはそれとして、仁琵は割とせっかちですよね。
待つのが苦手。自分から何でも行動しそうな。
でもそれくらいが良いんじゃないかなーと。
思いを燻らせるだけじゃ、待ってるだけじゃ何も起きませんからねー。




