2
大人しく言うことを聞きながらも、煙管とは反対側に持った手に不安の視線を寄越す。安心したまえ。何もこれで傷付けようとか考えてない。俺は無表情にも目を逸らすと、嬢ちゃんの頭上。柱にぐっと傷を付けた。
「やった事ないか? 柱に傷つけて、身長を測るの」
「師匠は物知りですねぇ!!」
師匠って.......。どうやら嬢ちゃんは俺に師事する側に回ったせいか、俺の事を『師匠』と呼ぶことにしたらしい。.......あんたから崇拝される程、俺は出来た人間じゃない。何時だって最良の選択のために、平気で人をすり潰す奴だぞ?
嬢ちゃんは尊敬に満ちた目で此方を見詰めてくる。その瞳の眩しさと言ったら..............。まぁ、良いか。呼び方なぞなんだって。
「毎年、ほぼ誤差さえ無く身長が変わらないならば、身長を元に計測した方が実用的だろうからな。精神的な成長を客観的に判断するのは中々難しい」
これが恐らく目安になる。身長計は無いが柱の傷が良い目印になる。俺は霞みかけた視界を晴れさせる為に、また煙管に口を付けた。それを見て、嬢ちゃんは関心したように、傷を眺めていた。
「なるほど。万人が見ても納得出来るような結果を求めている訳ですね」
仁琵に向かって言いたいことが一つ。
んな事出来るわけないだろ!!
やるにしてもめっちゃ躊躇うし、しんどい顔すんだろ!!
というイメージ。
私の中では比較的真っ当枠です。愛おしい。
でもそろそろ強烈なキャラを書きたいです。(いつも書いてる)




