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回帰不能

僕は舞楽様と共に祠付近の湖畔に来ていた。海のように広大な水辺。裸足になって足に水を浸すと、何だか舞楽様と同じくらい霊格を得たように錯覚してしまう。そうやって物静かにはしゃぎながら、透き通る水を両手で掬っていると、不意に舞楽様から声をかけられた。

「お前はでっかくなったなぁ」

「いきなりどうなさったのですか。舞楽様」

様は愛用の琵琶を膝の上に載せながら、弦を弾いている。空気中を震撼する波紋の音色。水辺に幾重にも石を落としたような、そんなせせらぎの音だ。風景も相まって落ち着く。

それから彼女はすっと此方を見た。何処か物憂うような表情。此方まで切なくなってくる。何か悩み事でもあるのだろうか..............。

僕は水辺から上がると舞楽様の傍に寄り添った。その様子を見て、彼女はその白魚のような手を伸ばし、そっと髪を撫でる。目はとても優しい。

「..............お前、白蛇に戻れるか?」

僕は元々舞楽様のお使いの白蛇だ。紡と出会ってから舞楽様にお願いして人型を取るようになり、それ以来元の姿に戻る事は無かった。何時でもあの子とこの姿で会えるように。でももうお使いの姿に戻っても良いかもしれない。暫くは此方に居着いてくれそうだし。共にいる時間は幼少期よりもきっと長い。そう思って全身に霊気を巡らせた時だった。

「あれ?」

戻れない、全身に力を込めて、血管が膨張するほど巡らせても、蛇の姿に戻る事は無かった。少し疲れて、また水辺に足を浸す。これでもう一度.......。

「もう良い。有難う」

紡は紡であの性格を地で行ってる為、白蛇姿でも『綺麗だなぁ』と返してくれそうですね。


直で見たことはないので、実物見たら腰抜かしそうですが、綺麗ですよね。私も好きです。白蛇。

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