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王宮にて

「陛下、ご説明をしていただけますか?」


「ガウディ公爵、私も後から聞いたことだ、夜会の会場へ行けば馬鹿息子はどこぞの男爵令嬢に抱きつかれたまま、呆けておるし、フローラ嬢は去った後だったのじゃ」


「何もしてない娘に婚約破棄をするとは、いったいどういう訳です?」


「それも、どこぞの男爵令嬢が言ったデマを馬鹿息子が信じた結果らしい」


「それで、その馬鹿息子と言われているカイロン殿下は?」


「牢に入れている」


「どこぞの令嬢は?」


「それも牢へやったが、2人をどうするかな?」


「そんなの陛下のお好きに!

その2人がどうなろうと、フローラが戻ってくれるとは限りませんからね」


「フローラ嬢が? どういうことか?」


「今朝邸に戻ったら、娘は消えていましたよ。

婚約破棄されて、私たちへ迷惑がかかるといって家を出たようです」


「なんと!」


「陛下、私は息子に爵位を譲って、そろそろ隠居しようかと思っているのですがね」


「それは、困るぞ! そなたがおらぬと公務が滞るではないか!」


「娘を蔑ろにされて、なお仕えられる程私はお人よしではありませんので」


「そなたの気持ちは分かる、私とてあの馬鹿息子には腸が煮え繰り返るのだ」


「もし、娘の身に何かあれば、私は隠居します。 よろしいですね?」


◇◇◇◇◇◇◇


「フローラさーんこっちですよー」


「はーい、今行きまーす」


山の中って歩きづらいのね。

木靴も初めて履いた。

はあはあ、もう息があがってしまった。


「見てくださいな、これが食べれるキノコ、こっちはお腹が痛くなるから、食べられません」


「フムフム、なるほどローナさん詳しいですね」


「私の父親は木こりだったので、山の事は任せて下さい」


今日はローナさんと山にキノコを取りに来てるのです。


山に入ったのも、キノコを探して選別するのも、すべて初めて尽くしで興奮します!



「フローラさんそろそろ帰りますよー」


「はあーわかりましたー」


もうヘロヘロです。

でも楽しかった~



「ただいま~」


「フローラさんお帰り~

キノコ取れました?」


「いっぱい取りましたよ~ローナさんが!」


「あははは、最初はみんなそうですよ。疲れたでしょ?

お風呂入れてありますよ」


「わあ、ありがとう」


お風呂で汗を流して、お湯に浸かって足の疲れをとって天国~


うーん

毎日とっても充実してるし、家を出てよかったな~

あの馬鹿殿下に感謝だわ


あれと結婚なんてやっぱり悪い冗談だったとしか言えないわね。

もう貴族になんて戻るのもいやだわ


シスターは両親と話した方がいいって言うけど、家に戻る気持ちが湧いてこない


いろんな体験をさせてもらって、これからを考えよう

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