楽しいスローライフ
「フローラさんこっちもお願い」
「はーい」
私は今、水のタンクの下から管が出ていてそこから、水がパラパラと出る水まきをする道具を背負わされています。
そしてブラウスと綿のスカートをはいている
朝、ルーシーが部屋へこの着替えを持って来てくれた。
「畑仕事は丈夫で汚れに強い服がいいのよ」
とルーシーは笑っていった。
私は服を、借りて水まき機を背負って畑に水をまいている。
そして、今日の収穫はじゃがいもと
トマト、レタス
真っ赤なトマトがとても可愛く見える。
「フローラさん採った野菜を台所へ運びますよー」
「はーい」
よいしょ、よいしょと運んでいくと、台所で朝食の用意をしていた
シスターたちにお礼を言われた。
そして井戸端で手足を洗い、次いでに顔も。
部屋で着替えて、食堂へ
みんなも集まり、昨日のように自分のお皿にご飯をのせていく。
朝はさっき私が採ったトマトのサラダと、スクランブルエッグ、ソーセージにパンとチーズだ。
「それでは、頂きましょうか」
シスターガブリエルの音頭で
「「「いただきまーす」」」
うーん労働の後の食事ってなんて美味しいのかしら。
どんなご馳走より、自分で採ったトマトのサラダが美味しく感じてしまう。
「フローラ畑仕事はどうだった?」
「楽しかったです、自分で採った野菜は最高ですね!」
そう言って笑ったら
「ふふ、フローラの笑顔が見れて良かった」
そう言われました。
「私、そんなに笑ってませんでした?」
「そうじゃないのよ、フローラの無邪気な笑顔の事、貴族らしい笑いはいつも見ていたけど…
何て言うか心からのうれしいって言う笑顔かしら」
「なるほど、確かに…ここでは、すました笑顔は似合いませんね」