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ギルドハラスメント

「え? いやちゃんとした所で切ってもらうから」


「遠慮すんなって。結構上手いんだから俺」カシムがそう言うとみんなギャハハと笑い出した。俺は嫌な予感がする。


俺は後ずさりした。それを見たシドが


「逃がすな! 捕まえろ!」と叫ぶと同時にシドとサムソンが飛び出して俺の両腕を掴んだ。


「あたし鏡出したげるねー。切りやすいように」エリザベスが鏡を出して俺の顔を写す。


「え? なんで、なんで! なにするんだよ!」俺が言うと一同がギャハハと笑った。


「だってさっき役に立つって言っただろ。ちゃんと役に立てよ。俺らに協力しろ!」


カシムは短剣を手に取ると俺の髪の毛を掴んで切った。


「いいって。本当やめてくれ!」


「いいから遠慮すんな。役立たず!」カシムはそう続けるとまた俺の髪の毛を掴んで短剣で切る。


「ねぇもう止めようよ。嫌って言ってんじゃん!」ユイが心配そうな声でそう言った。みんなの動きが止まる。するとカシムが


「それ一番悪い人のセリフじゃん! ホントは楽しんでるのに、可哀想だから、もうやめようよぉみたいな」


と大袈裟にユイのモノマネをしたら一同が爆笑した。


それにつられて俺は怯えながらなぜか苦笑いをしてしまう。


「ほらこいつも笑ってんじゃん。こいつも楽しんでんだって!」カシムが可笑しそうに笑った。ユイは俺の目を見つめる。


「本当?」ユイは泣き出しそうな目で聞いてきた。俺はその目に見つめられてなにも言えなくなる。


これで助けを求めたらユイに迷惑をかけることになるだろう。イジメのターゲットがユイに向かうかも知れない。俺はなにも言えずにコクリと力なく笑ってうなずいた。


それを見てユイは悲しそうにその場を離れる。カシムはニタニタ笑いながら俺の髪を剃っていった。



カシムの手によって俺は丸坊主にされた。しかもキレイな丸坊主ではなくて所々剃りすぎたり長くなっている。


シドは笑いながら

「お前似合ってんじゃねえか」と言う。一同はまたギャハハハと下品な笑い方で笑った。


「えーー? さわらせて?」エリーは俺の返事も待たずに俺の坊主頭を撫で始める。


「嬉しいだろ。お前。坊主になって良かったなぁ。美人に撫でてもらえて嬉しいだろ?」


「え? こいつそんなこと思ってんの? ヤバ! キモいって!」


一同はまた下品に笑った。つられて俺も笑う。


「良かったなぁ。楽しいだろ」そう言ってシドは俺の背中を叩いた。


「お前オモシロイよ」とカシムが言う。


「男前になったな」サムソンが続けて言った。俺は力なく笑う。なんだか俺は初めてメンバーと打ち解けた気がした。


「雨があがったな。街に戻るぞ」シドがそう言った。雨上がりの中ぬかるんだ泥を踏みながら俺たちは街に戻る。


俺たちはダンケルクの街を根城にしていた。冒険者が数多く集う街。それがダンケルクだった。


多くの商店、プール、公衆入浴施設、武器防具、魔法アイテムなどの店や数多くの人が住んでいた。


俺たち王宮ギルド所属のクランは住居が割り当てられ、そこに住んでいた。ただ、部屋はかなり狭いが……


街につくと俺達は仕事を斡旋してくれた王宮ギルドに向かった。そしてギルドの受付に行く。


「トロールを狩ってきた。ほらこれが証拠の品だ」


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